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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

エスケーエレ <日足> 「株探」多機能チャートより

■エスケーエレ <6677>  1,977円 (+400円、+25.4%) ストップ高

 エスケーエレクトロニクス <6677> [JQ]がストップ高。13日大引け後、19年9月期の連結経常利益を従来予想の47億円→57億円に21.3%上方修正。増益率が2.3%増→24.0%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。中国向け第10.5世代と第11世代用フォトマスクの販売が想定より伸びることが寄与。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の17円→30円(前期は17円)に大幅増額修正したことも評価材料となった。

■イーレックス <9517>  1,259円 (+250円、+24.8%)

 東証1部の上昇率トップ。イーレックス <9517> が急反騰。13日大引け後に発表した19年3月期の連結経常利益は前の期比5.3%減の42.9億円になったものの、続く20年3月期は前期比67.3%増の71.8億円に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は東京電力エナジーパートナーと3月に設立した共同出資会社が小売事業の収益拡大に貢献する。また、相対電源の多様化で電源調達コストの低減を図る。そのほか、電力発電事業では豊前、大船渡発電所の営業運転開始を予定する。

■IRジャパン <6035>  2,258円 (+400円、+21.5%) ストップ高

 東証1部の上昇率2位。アイ・アールジャパンホールディングス <6035> がストップ高。14日正午ごろに発表した20年3月期連結業績予想が、売上高56億円(前期比16.0%増)、営業利益18億7000万円(同30.4%増)、純利益12億5000万円(同28.0%増)と大幅増益を見込み、年間配当を7円増の45円を予定していることが好感された。SR関連業務や実質株主判明調査をはじめとした主力のIR・SRコンサルティングが収益に貢献する見通し。また、投資銀行オフィス開設などの基盤拡充投資が完了したこともあり、M&A並びにプロキシー・アドバイザー業務の収益性が向上することも寄与する見通しだ。なお、19年3月期決算は、売上高48億2700万円(前の期比16.8%増)、営業利益14億3400万円(同24.0%増)、純利益9億7600万円(同18.9%増)だった。同時に、16万株(発行済み株数の0.90%)、または3億円を上限とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視されている。取得期間は5月21日から7月31日までで、資本効率の向上及び経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の実施や株主への利益還元を目的としているという。

■総医研HD <2385>  633円 (+100円、+18.8%) ストップ高

 総医研ホールディングス <2385> [東証M]がストップ高。13日大引け後に発表した19年6月期第3四半期累計(18年7月-19年3月)の連結経常利益が前年同期比99.4%増の6.4億円に拡大して着地したことが買い材料視された。顔用マッサージ化粧品やクリームマスクを中心に越境EC関連商品の販売が伸びたことが寄与。機能性素材開発事業でラクトフェリン原料の販売価格が上昇したことなども大幅増益に貢献した。併せて、通期の同利益を従来予想の6億円→8億円に33.3%上方修正。増益率が76.5%増→2.4倍に拡大する見通しとなった。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の2円→4円(前期は2円)に大幅増額修正したことも支援材料となった。

■図書印刷 <7913>  1,119円 (+150円、+15.5%) ストップ高

 東証1部の上昇率5位。図書印刷 <7913> がストップ高。13日大引け後、親会社の凸版印刷 <7911> が株式交換によって完全子会社化すると発表したことが買い材料視された。8月1日付で同社株1株に対し、凸版株0.80株を割り当てる。凸版の13日終値1711円から算出した理論価格は1368円となり、14日はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。同社株は7月30日付で上場廃止となる予定。

■マクロミル <3978>  1,367円 (+183円、+15.5%)

 東証1部の上昇率6位。マーケティングリサーチ大手のマクロミル <3978> が急反騰。13日大引け後に発表した19年6月期第3四半期累計(18年7月-19年3月)の連結税引き前利益が前年同期比4.2%増の64.8億円に伸びて着地したことが買い材料視された。昨年7月に子会社化したH.M.マーケティングリサーチの業績上積みや17年10月に買収した米Acturus社の通期寄与などで、12.4%の増収を達成。人員・オフィスの拡充や新規連結開始に伴う費用の増加が利益を圧迫したが、増収効果で補い増益を確保した。通期計画の70.5億円に対する進捗率は91.9%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■MDV <3902>  1,137円 (+150円、+15.2%) ストップ高

 東証1部の上昇率7位。メディカル・データ・ビジョン <3902> がストップ高。同社は13日取引終了後に、19年12月期第1四半期(1-3月)の連結決算を発表。営業損益が1億200万円の黒字(前年同期は3100万円の赤字)に浮上したことが好感されたようだ。売上高は8億6900万円(前年同期比23.5%増)で着地。大規模診療データベースを用いた調査・分析サービスの売り上げなどが好調だった。なお、通期業績予想は売上高42億5000万円(前期比18.8%増)、営業利益5億円(同42.2%増)とする従来計画を据え置いている。

■ブレインP <3655>  8,090円 (+920円、+12.8%)

 ブレインパッド <3655> が全般下げ相場に抗して続急騰。前日は、1000円高のストップ高に買われる人気となったが、14日もその余勢を駆って900円を超える上昇をみせた。人工知能(AI)を使ったビッグデータ分析などアナリティクス事業を主力に展開するが、案件大型化や長期化を背景に売上高の拡大が顕著となっているほか、効率的なプロジェクト管理が奏功する形で利益率向上も進んでいる。19年6月期営業利益は従来予想の7億5000万~9億円から11億3000万円(前期比93.5%増)に大幅上方修正したことでがぜんマーケットの注目度が高まった。7月1日付で草野隆史氏が社長に復帰するが、新社長の経営手腕にも期待が募っている。

■ヨコオ <6800>  1,856円 (+209円、+12.7%)

 ヨコオ <6800> が7日ぶりに急反騰。車載用アンテナを手掛け、次世代通信規格の5Gではコネクテッドカーなどの普及に絡み商機を確保する公算が大きい。足もとの業績も拡大基調を強めている。13日取引終了後に発表した19年3月期の経常利益は前の期比12.9%増の32億8600万円と好調、20年3月期についても前期比9.6%増の36億円と2ケタ近い成長を継続する見通しにある。前日までは全体相場にツレ安していたが、好決算発表を受け目先リバウンド局面入りを見込んだ買いを呼び込んだ。

■弁護士COM <6027>  4,755円 (+535円、+12.7%)

 弁護士ドットコム <6027> [東証M] が急反騰。同社は5月13日大引け後に決算を発表。19年3月期の経常利益(非連結)は前の期比1.2%増の5.1億円になり、20年3月期も前期比1.8%増の5.2億円に伸びを見込み、7期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。10期連続増収、7期連続増益になる。

■セントラルS <4801>  3,355円 (+365円、+12.2%)

 セントラルスポーツ <4801> が5日ぶりに急反騰。同社は5月13日大引け後に決算を発表。19年3月期の連結経常利益は前の期比0.9%減の39.5億円になったが、20年3月期は前期比11.4%増の44億円に拡大を見込み、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。9期連続増収になる。

■大陽日酸 <4091>  2,024円 (+216円、+12.0%)

 大陽日酸 <4091> が急反騰し、上場来高値を更新した。13日大引け後に発表した19年3月期の連結最終利益は前の期比15.6%減の412億円に落ち込んだが、続く20年3月期は前期比38.0%増の570億円に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は昨年12月に米プラクスエアから買収した欧州ガス事業、今年2月にリンデから買収した米HyCO事業の通期寄与などが収益を押し上げる。併せて、前期の年間配当を24円→25円(前の期は23円)に増額し、今期も前期比1円増の26円に増配する方針としたことも評価材料となった。

■ヨコレイ <2874>  939円 (+89円、+10.5%)

 ヨコレイ <2874> が5日ぶり急反騰。同社は14日午後0時30分頃に、19年9月期第2四半期累計(18年10月-19年3月)の連結営業利益が26億2900万円(前年同期比1.4%増)になったと発表。19年1-3月期に限れば14億1200万円(前年同期比70.5%増)となったことが材料視されたようだ。第2四半期累計の売上高は720億9100万円(同12.9%減)となった。食品販売事業は水産品や畜産品、農産品が苦戦し減収減益となった半面、冷蔵倉庫事業は昨年2月に新設した東京羽田物流センターや同年11月に新設した名港物流センターの効果などで増収増益となった。なお、通期業績予想は売上高1500億円(前期比12.7%減)、営業利益58億円(同20.2%増)とする従来計画を据え置いている。

■寿スピリッツ <2222>  5,140円 (+485円、+10.4%)

 寿スピリッツ <2222> が急反騰。同社は5月13日大引け後に決算を発表。19年3月期の連結経常利益は前の期比19.1%増の60.1億円になり、20年3月期も前期比16.4%増の70億円に伸びを見込み、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。9期連続増収、5期連続増益になる。

■ハピネット <7552>  1,386円 (+115円、+9.1%)

 ハピネット <7552> が急反発。同社は5月13日大引け後に決算を発表。19年3月期の連結経常利益は前の期比6.8%減の43.8億円になったが、20年3月期は前期比9.5%増の48億円に伸びる見通しとなったことが好感された。

※14日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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