【材料】JBCCホールディングス---19年3月期も2ケタ営業増益、創立55周年、上場20周年を迎え記念配当を上乗せ
JBCCHD <日足> 「株探」多機能チャートより
JBCCホールディングス<9889>は4月26日、2019年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比6.7%減の588.99億円、営業利益が同27.7%増の26.31億円、経常利益が同34.6%増の27.38億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同50.2%増の17.82億円となった。
2018年に連結子会社イグアスの全株式を売却したことで、ディストリビューション分野の事業活動は行っていない。ディストリビューション分野を除いた売上高の前期比は4.5%増である。
情報ソリューション分野の売上高は前期比4.8%増の564.63億円となった。システム開発では大型案件のサービスイン等もあり前年と同水準で推移した。サービスビジネスではセキュリティサービスやヘルプデスク等の運用サービスが伸長した。システムではサーバー更新やWindows10更新に関わる特別な需要により大きく伸長した。クラウドではAI関連サービスでのビジネスパートナーとの協業の効果等で堅調に推移した。
製品開発製造分野の売上高は前期比2.1%減の24.36億円となった。JBソフトウエアは社内外のシステム間の連携を効率化し情報の利活用を実現するツールや社内に蓄積する大量データを分析し意思決定をサポートするツールのビジネスが伸長した。生産管理システム「R-PiCS」はバージョンアップに伴う入れ替えのビジネスが伸長した。ハードウェアは主力のインパクトプリンターの需要が縮小傾向にある中、コスト削減、ビジネスパートナーとの協業の推進等により利益を確保した。
2020年3月期通期の業績予想については、サーバー更新やWindows10更新に関わる需要が逓減することを考慮し、売上高が前期比0.7%減の585.00億円、営業利益が同8.8%減の24.00億円、経常利益が同10.5%減の24.50億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同13.0%減の15.50億円を見込んでいる。なお同日、創立55周年、上場20周年を記念し、期末配当金を記念配当10.00円を加えた28.00円とすることを発表した。
《SF》
提供:フィスコ