【市況】【↓】日経平均 大引け| 4日ぶり反落、米株好調も目先買い疲れ感 (4月24日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 22356.83
高値 22362.92(09:01)
安値 22125.48(13:00)
大引け 22200.00(前日比 -59.74 、 -0.27% )
売買高 12億1358万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆3229億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は4日ぶり反落、米株好調も目先買い疲れ感から後場下げ幅拡大
2.米株はナスダック指数など最高値も東京市場は10連休控え上値の重石に
3.4月相場は前日までに日経平均1000円以上の上昇で利食い圧力強まる
4.中国や香港株の軟調も市場心理を悪化させ、電力や自動車株の下げ目立つ
5.全体の7割の銘柄下落も、下値では買い向かう動き見られ売買代金は増勢
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは145ドルと反発した。決算発表をしたユナイテッド・テクノロジーズやコカ・コーラなどの結果が好調だったことから、全般相場は堅調に推移した。
東京市場では、朝方は日経平均株価が高く始まったものの、その後は目先筋の利益確定売りが表面化し、後場は下げ幅を広げる展開となった。
24日の東京市場は、前日の米国株市場で主要3指数がいずれも高く、ナスダック総合指数とS&P500指数が最高値を更新したことなどを受け寄り付きはリスク選好ムードが強かった。しかし、国内企業の決算発表本格化を前にこれを見極めたいとの思惑や、今週末からの10連休を控え買いポジションを軽くする動きが全体相場の上値を重くした。日経平均は4月に入り前日までの17営業日のうち13営業日が高く、その間に1000円以上水準を切り上げていたこともあって、買い疲れ感も意識された。取引時間中は中国や香港株が軟調に推移したことも投資家心理に影響した。電力株や自動車株が安く全般相場の足を引っ張り、値下がり銘柄数は東証1部全体の7割を占めた。ただ、押し目に買い向かう動きも散見され、売買代金は2兆3000億円台と増勢。
個別では、ソニー<6758>が売られ、トヨタ自動車<7203>も安い。東京エレクトロン<8035>、安川電機<6506>なども値を下げた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも売りが優勢だった。シマノ<7309>が急落、関西電力<9503>が大幅安となったのをはじめ電力株の下げも目立つ。ルネサスエレクトロニクス<6723>が下落、ロック・フィールド<2910>も大きく値を下げた。
半面、断トツの売買代金をこなす任天堂<7974>が上昇、ファーストリテイリング<9983>も1000円を超える上昇となった。日本電産<6594>が堅調。リクルートホールディングス<6098>が買いを集め、資生堂<4911>、武田薬品工業<4502>も値を上げた。りらいあコミュニケーションズ<4708>が大幅高、石塚硝子<5204>、エイトレッド<3969>も値を飛ばした。キヤノンマーケティングジャパン<8060>も物色人気。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、リクルート <6098> 、トレンド <4704> 、資生堂 <4911> 、SBG <9984> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約67円。うち40円はファストリ1銘柄によるもの。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はユニファミマ <8028> 、東エレク <8035> 、ホンダ <7267> 、ファナック <6954> 、信越化 <4063> 。押し下げ効果は約45円。
東証33業種のうち上昇は6業種。上昇率の上位5業種は(1)サービス業、(2)その他製品、(3)医薬品、(4)海運業、(5)情報・通信業。一方、下落率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)証券商品先物、(3)輸送用機器、(4)石油石炭製品、(5)金属製品。
■個別材料株
△エイトレッド <3969>
今期経常は15%増で8期連続最高益、5円増配へ。
△医学生物 <4557> [JQ]
今期経常は81%増で2期連続最高益更新へ。
△オービック <4684>
20年3月期営業益予想8%増で5円増配へ。
△りらいあ <4708>
19年3月期営業利益は計画上振れで着地。
△石塚硝 <5204>
今期経常は35%増で3期ぶり最高益更新へ。
△明星電 <6709> [東証2]
前期経常を21%上方修正、配当も5円増額。
△KIHD <6747> [東証2]
小糸製 <7276> がTOBで完全子会社化。
△キヤノンMJ <8060>
1-3月期(1Q)経常は77%増益で着地。
△エリアリンク <8914> [東証M]
今期経常を25%上方修正。
△PCA <9629>
今期経常は17%増益へ。
▼不二家 <2211>
1-3月期(1Q)経常は23%減益で着地。
▼シマノ <7309>
上期経常を5%下方修正、通期も減額。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)PCA <9629> 、(2)りらいあ <4708> 、(3)石塚硝 <5204> 、(4)エイトレッド <3969> 、(5)キムラタン <8107> 、(6)キヤノンMJ <8060> 、(7)ソフバンテク <4726> 、(8)セラク <6199> 、(9)LINE <3938> 、(10)インテリW <4847> 。
値下がり率上位10傑は(1)日東網 <3524> 、(2)シマノ <7309> 、(3)関西電 <9503> 、(4)トーエル <3361> 、(5)積化成 <4228> 、(6)スターマイカ <3230> 、(7)日本ビューホ <6097> 、(8)日本ハウス <1873> 、(9)Rフィールド <2910> 、(10)東祥 <8920> 。
【大引け】
日経平均は前日比59.74円(0.27%)安の2万2200.00円。TOPIXは前日比10.92(0.67%)安の1612.05。出来高は概算で12億1358万株。東証1部の値上がり銘柄数は547、値下がり銘柄数は1510となった。日経ジャスダック平均は3436.07円(1.16円高)。
[2019年4月24日]
株探ニュース