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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):キヤノンMJ、オービック、KLab

オービック <日足> 「株探」多機能チャートより
■りらいあ <4708>  1,179円  +151 円 (+14.7%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 りらいあコミュニケーションズ<4708>が続急伸し年初来高値を一気に更新した。23日の取引終了後、集計中の19年3月期連結業績について、売上高が1128億円から1150億円(前期比4.7%増)へ、営業利益が53億円から55億円(同4.0%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。国内連結会社が堅調に推移していることが要因としている。ただ、海外子会社におけるのれん減損損失を特別損失として計上することから、最終損益は31億円の黒字から一転して73億円の赤字(前期34億700万円の黒字)へ下振れたという。

■キヤノンMJ <8060>  2,328円  +172 円 (+8.0%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 キヤノンマーケティングジャパン <8060> が高い。23日大引け後に発表した19年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益が前年同期比76.8%増の72.5億円に拡大して着地したことが買い材料視された。デジタル一眼レフカメラや産業機器の販売は減少したものの、利益率の高いITソリューション案件が拡大したうえ、経費削減が進んだことが大幅増益に貢献した。

■オービック <4684>  12,830円  +660 円 (+5.4%)  本日終値
 オービック<4684>が4日続伸し、新値追いとなっている。同社は23日取引終了後に、20年3月期通期の連結業績予想を公表。営業利益見通しを410億円(前期比8.1%増)としていることや、年間配当計画を前期比5円増配の140円としていることが好感されたようだ。売上高は800億円(同7.9%増)を見込む。需要の一段の高まりが予想されるクラウド関連施設の増強や顧客向け研修施設の拡張投資の継続、政府の進める制度改定に的確に対応することなどにより、更なる顧客満足度の向上を図るとしている。

■東京製鐵 <5423>  943円  +43 円 (+4.8%)  本日終値
 東京製鉄<5423>は4日続伸し大幅高。同社は23日の取引終了後に19年3月期単体決算を発表。営業利益は160億2700万円(同53.0%増)と1月に上方修正した同利益150億円に対し、さらに上振れて着地した。好決算を受け、同社は19年3月期期末配当を従来予想から1円増配して7円とし、年13円(前の期比3円増)、20年3月期にはさらに1円増配し、年14円にする方針も発表した。あわせて自己株取得も発表。発行済み株式総数の0.84%に当たる115万株、10億円をそれぞれ上限に取得する。取得期間は4月24日~12月31日。この自社株買いの発表も株価の刺激材料となったようだ。

■KLab <3656>  881円  +38 円 (+4.5%)  本日終値
 KLab<3656>が高い。同社はきょう、モバイルオンラインRPG「禍つヴァールハイト」のサービスを国内App Store及びGoogle Playで開始したと発表。事前登録者数が46万人を突破していたことなどから期待感が高まるかたちとなったようだ。

■カチタス <8919>  3,600円  +130 円 (+3.8%)  本日終値
 カチタス<8919>が続伸。株価は今月1日に3900円の年初来高値をつけた後、調整局面に入ったが、75日移動平均線との上方カイ離を解消した18日を境に戻り足に転じ、きょうは25日移動平均線を一時上回るなど上昇トレンド再転換を示唆している。同社は中古住宅の買い取り・再販を手掛け、戸建てリノベーション販売では業界トップ。特に地方での一次取得者層向けの需要開拓を進め、業績に反映させている。営業利益は18年3月期に47%増益を達成、19年3月期も15%増益と2ケタ成長見込みだが、第3四半期時点での進捗率を考慮すると上振れて着地した可能性もある。政府は、東京圏への人口集中が続くなか、地方活性化を国策として後押ししており、同社の収益モデルにはフォローの風となりそうだ。

■メディシノバ・インク <4875>  1,221円  +43 円 (+3.7%)  本日終値
 メディシノバ<4875>は4日続伸。同社はけさ8時、MN-166(イブジラスト)のグリオブラストーマ(神経膠芽腫)を適応として出願中の特許に対し、米国特許商標庁からの承認を受けたと発表。これを好感した買いが流入したようだ。本特許の承認により、MN-166の潜在的な価値が大幅に向上することが期待されている。

■トレンドマイクロ <4704>  5,680円  +200 円 (+3.7%)  本日終値
 トレンドマイクロ<4704>、インテリジェント ウェイブ<4847>、デジタルアーツ<2326>、ラック<3857>などサイバーセキュリティー関連株への投資資金流入が目立つ。世界的にサイバー攻撃に対する警戒感が高まるなか、日本では来年の東京五輪を控えその対策が喫緊の課題となっている。今週22日の経団連会長の記者会見でサイバーセキュリティー対策を担う委員会の新設が発表されたこともあって、同関連銘柄に再びマーケットの視線が向いている。全般相場は主力銘柄が手掛けづらい地合いのなか、中小型株を中心に個別テーマ物色の動きが活発化しており、サーバー関連物色はこの流れにも乗っている。

■ユーザベース <3966>  3,100円  +100 円 (+3.3%)  本日終値
 ユーザベース<3966>が続伸。同社は財務情報の配信や経済ニュースアプリなどの情報通信サービスを手掛けており、海外投資に積極的。ニューズピックスをはじめ有力なグループ会社を抱え、提携戦略や新事業展開などを活発化させている。株価は1月下旬にマドを開けて急伸し25日移動平均線を上回ってからは、前週19日まで一度も下回ることなく下値を切り上げてきたが、週初に大口の利益確定売りが出て同移動平均線を下に抜けた。しかし、押し目買いに切り返し時価は再び同移動平均線の水準まで値を戻す粘り腰を発揮している。株式需給面ではJPモルガン・アセット・マネジメントなど海外機関投資家による株式保有に思惑がある。

■生化学工業 <4548>  1,202円  +38 円 (+3.3%)  本日終値
 生化学工業<4548>が4連騰。23日の取引終了後、集計中の19年3月期連結業績について、売上高が281億円から283億5000万円(前の期比6.0%減)へ、営業利益が4億円から9億5000万円(同33.1%減)へ、純利益が17億円から22億円(同43.9%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。国内医薬品が想定より減少する一方、円安に伴う為替のプラス効果や、LAL事業及び医薬品原体の増加などが寄与した。また、経費節減施策などで販管費が減少したことも寄与した。

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