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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:サンバイオ、オムロン、コマツ

オムロン <日足> 「株探」多機能チャートより
■サンバイオ <4592>  4,010円  +700 円 (+21.2%) ストップ高   11:30現在
 サンバイオ<4592>がストップ高。この日の寄り前、開発中の再生細胞薬SB623の外傷性脳損傷(TBI)による運動機能障害を持つ患者を対象にした日米グローバル第2相臨床試験(STEMTRA試験)の有効性及び安全性に関する詳細結果を、米サンディエゴで開かれた米国脳神経外科学会の年次総会で発表したとしており、これを好材料視した買いが入っている。これによると、運動機能障害の変化の測定で統計学的な有意差を認めたとしているほか、新たな安全性の懸念は認められなかったという。同社では、外傷性脳損傷プログラムフェーズ3臨床試験を20年1月期末までに開始する計画で、日本においては国内の再生医療等製品に対する条件及び期限付き承認制度を活用し、20年1月期中に製造販売承認申請を目指すとしている。

■RPAホールディングス <6572>  5,360円  +705 円 (+15.2%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 RPAホールディングス<6572>が連続ストップ高。15日大引け後に発表した19年2月期業績が大幅増益となり、20年2月期の連結経常利益も前期比72%増の15億6100万円と4期連続で過去最高益更新の見通しであることを、引き続き評価する買いが流入している。岩井コスモ証券は16日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価は4000円から6000円に引き上げた。人手不足への対応などを目的にパソコンの定型作業を自動化するソフトウェア型ロボット「RPA」を導入する企業の増加は続くことを予想。21年2月期の連結経常利益は今期予想比57%増の24億5000万円に拡大すると見込んでいる。

■ソフトウェア・サービス <3733>  10,110円  +690 円 (+7.3%)  11:30現在
 ソフトウェア・サービス<3733>が大幅続伸し年初来高値を更新している。16日の取引終了後に発表した3月度の月次売上高が、前年同月比33.1%増の23億5100万円となったことが好感されている。昨年11月からの累計では前年同期比4.1%増となっている。また、3月受注高は同3.3倍の29億1400万円と好調で、受注残高も前年同月比69.6%増の68億3500万円と順調に積み上がった。

■オムロン <6645>  6,030円  +250 円 (+4.3%)  11:30現在
 オムロン<6645>が反発し、年初来高値を更新した。16日の取引終了後、自動車向け車載電装部品の製造・販売を手掛ける100%子会社オムロンオートモーティブエレクトロニクス(OAE社)の全株式を日本電産<6594>に譲渡すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。日本電産によると、OAE社のECUをはじめとした各種エレクトロニクス製品と日本電産グループのモータ、ポンプ、ギアなどを組み合わせることで、新たなモジュール化製品やシステム製品を生み出していくことが狙いという。譲渡価額は約1000億円の予定で、10月末をメドに譲渡する予定としている。なお、両社ともに業績に与える影響は精査中という。

■チームスピリット <4397>  5,490円  +210 円 (+4.0%) 一時ストップ高   11:30現在
 チームスピリット<4397>の急騰トレンドが続いている。きょうで5連騰と気を吐いているが一時1000円高はストップ高となる6280円まで買われ、上場来高値圏を舞い上がる展開となっている。同社はクラウドを活用して社員の業務上必要な作業を一元管理する働き方改革プラットフォーム「TeamSpirit」を提供しているが、企業のコンプライアンス遵守を支援する機能を順次追加していくことなどで、高水準の顧客ニーズを取り込むことに成功。日常業務に組み込まれることから必然的に導入後の継続率が高くなり、契約ライセンス数は増勢一途となっている。19年8月期営業利益は前期比3.6倍の2億5000万円を予想するが、「20年8月期は6億円程度と今期予想比2.4倍水準が見込まれる」(国内中堅証券)との見方も出ている。なお、株式流動性の向上などを図る目的で5月末の株主を対象に1株を2株にする株式分割も発表しており、権利取り狙いの買いも上げ足を助長している。

■コマツ <6301>  2,853円  +71.5 円 (+2.6%)  11:30現在
 コマツ<6301>や日立建機<6305>、ファナック<6954>といった中国関連株は高い。中国国家統計局が17日に発表した1~3月期の実質国内総生産(GDP)は前年同期比6.4%増となった。市場予想(6.3%増)を上回った。市場には中国景気は景気刺激策もあり、今後の回復期待が強まっている。このなか、この日発表されたGDPが堅調な内容だったことが好感され、中国関連株には買いが先行している。

■日本郵船 <9101>  1,829円  +33 円 (+1.8%)  11:30現在
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など大手をはじめ海運株が軒並み高となり、業種別騰落率で33業種中でトップに買われている。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数は1月から2月にかけて大きく水準を切り下げ、その後も底練りが続いていたが、今月4日以降は戻り足を強め、15日時点で738まで回復、1月29日以来の水準となり底入れの兆しをみせている。これが同指数と株価連動性の高い海運株を刺激している。背景には政府の財政政策により景況感に回復色が見えてきた中国経済の存在がある。中国関連株が総じて買い戻しの流れに乗るなか、海運株もリターンリバーサル狙いの買いが誘導されている。

■トヨタ自動車 <7203>  6,937円  +122 円 (+1.8%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>が反発、昨年12月以来の7000円大台復帰を視野に入れる動きをみせている。足もと外国為替市場では1ドル=112円台近辺と円安水準で推移しており、輸出株のなかでも為替感応度の高い同社株には支援材料となっている。前日に日米間での閣僚級貿易協議の初会合を終えたが、事前に報じられた内容と大きな相違は見られず、自動車セクターはとりあえず買い安心感が浮上、押し目買いや買い戻しを誘発している。

■三菱UFJ <8306>  573.3円  +9.9 円 (+1.8%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が反発、底練りが続いていたが目先75日移動平均線の上に株価を浮上させてきた。前日の米国株市場ではシティーグループやゴールドマン・サックスなど大手金融株が買われ全体相場を牽引した。景気減速への懸念がひと頃より後退するなか、前日は米10年債利回り、30年債利回りともに上昇しており、トレンド的にも長期金利は3月下旬を境に底入れの動きにある。日本の大手銀行株は上値が重いものの下値では配当利回りの高さなどを拠りどころに押し目買いの動きが強い。

■片倉工業 <3001>  1,277円  +20 円 (+1.6%)  11:30現在
 片倉工業<3001>が反発している。16日の取引終了後、子会社トーアエイヨーが、経皮吸収型・β1遮断剤「ビソノテープ」の中国における開発及び販売に関して、深セン万楽と(広東省)と基本枠組契約を締結したと発表しており、これが好材料視されている。今回の契約により、トーアエイヨーは中国における同剤の独占的販売権を深セン万楽に許諾し、両社は協力して、中国での同剤の開発及び輸入薬品登録の取得を行うとしている。

■東京エレクトロン <8035>  17,825円  +215 円 (+1.2%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>などの半導体製造装置メーカーやルネサスエレクトロニクス<6723>といった半導体デバイスを手掛ける企業、さらにSUMCO<3436>など半導体素材メーカーが総花的に買われる展開。前日の米国株市場では、インテルやエヌビディアなどが買いを集め、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が3%超の上昇で過去最高値を更新、この流れが波及している。半導体市況は依然、厳しい在庫調整を余儀なくされているが、米株市場では回復を先取りする形で関連株の上げ足が顕著となっており、東京市場でも相対的に出遅れていた半導体関連株の物色に弾みがついてきた。

■エンプラス <6961>  3,030円  +15 円 (+0.5%)  11:30現在
 エンプラス<6961>は小動き。16日の取引終了後、集計中の19年3月期の連結業績について、営業利益が18億円から17億3000万円(前の期比60.4%減)へ、純利益が15億円から3億4000万円(同86.6%減)へ下振れて着地したようだと発表したが、市場の反応は限定的のようだ。売上高は従来予想の310億円(同6.9%減)で据え置いたものの、直近の業績動向から利益は下振れたという。また、持ち分法による投資損失や関係会社株式評価損、投資有価証券評価損の計上が最終利益を押し下げたとしている。

■ブレインパッド <3655>  5,870円  +10 円 (+0.2%)  11:30現在
 ブレインパッド<3655>は6日ぶりに反発している。16日の取引終了後、インターネット広告領域の新たな自社開発製品として、運用型広告入稿支援ツール「AdPencil(アドペンシル)」の提供を開始すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。「AdPencil」は、インターネット広告運用において煩雑で人的作業時間を要する「リスティング広告でのキーワードのグルーピング作業」と「生成された入稿キーワードと広告文(クリエイティブ)を主要広告媒体の規格に合わせて入稿する作業」を、AI技術を用いて自動化し、広告運用担当者の業務負担を大きく削減するツール。これにより広告運用担当者は、新たなキーワードの発掘や、広告効果の分析・検証・改善などの本来人間が時間をかけて行うべきプランニング業務にあてられるようになるとしている。

■ブロンコビリー <3091>  2,371円  -244 円 (-9.3%)  11:30現在  東証1部 下落率4位
 ブロンコビリー<3091>が急反落し年初来安値を更新している。16日の取引終了後、19年12月期単独業績予想について、売上高を245億円から235億円(前期比4.8%増)へ、営業利益を27億3000万円から24億3000万円(同6.4%減)へ、純利益を18億5000万円から16億2000万円(同9.4%減)へ下方修正したことが嫌気されている。第1四半期業績が計画を下回ったことに加えて、回復を図った第2四半期も客数増に至っていないことが要因という。また、収益性重視から出店計画を修正したことも影響するとしている。なお、第1四半期(1~3月)決算は、売上高56億2900万円(前年同期比1.3%増)、営業利益5億9100万円(同24.1%減)、純利益3億8000万円(同28.7%減)だった。

●ストップ高銘柄
 サンバイオ <4592>  4,010円  +700 円 (+21.2%) ストップ高   11:30現在
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 アルテリア <4423>  1,047円  -300 円 (-22.3%) ストップ安   11:30現在
 メガチップス <6875>  1,538円  -400 円 (-20.6%) ストップ安   11:30現在
 以上、2銘柄

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