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【市況】【↑】日経平均 大引け| 続伸、円安など追い風に年初来高値更新 (4月12日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  21782.35
高値  21878.78(14:52)
安値  21698.71(09:27)
大引け 21870.56(前日比 +159.18 、+0.73% )

売買高  11億0178万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆2522億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は続伸、2万1800円台後半に買われ年初来高値を更新
 2.米株軟調も為替のドル高・円安を追い風に主力株中心に追い風吹く
 3.個別にFリテの急伸が日経平均押し上げ、TOPIXは小幅安着地
 4.情報通信など内需株が買い集めるも値上がり銘柄数は全体の4割弱
 5.オプションSQ算出に絡んで売買代金は2兆2500億円と増勢に

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは14ドル安と小反落した。本格化する決算発表を前に様子見姿勢が強まったほか、アナリストの目標株価引き下げで医療保険のユナイテッドヘルス・グループが急落し指数を押し下げた。

 東京市場では、前日の米株安も外国為替市場で円安が進行したことなどを追い風に日経平均株価は上昇、年初来高値を更新した。

 12日の東京市場は買い優勢で始まった後、朝方に値を消す場面もあったが、その後は次第高の展開となった。前日の米株市場では主要指数がいずれも安かったものの下げは小幅にとどまり、米経済指標の改善を背景にドルが買われ1ドル=111円台後半に円安が進行したことなどが主力株中心に追い風材料となった。業種別では情報通信やサービス、保険など内需株が買われた。もっとも、値上がり銘柄数は全体の4割弱の800銘柄強にとどまり、TOPIXは小幅マイナス圏で着地した。値がさのファーストリテが大幅高となり、日経平均を1銘柄で160円押し上げており、仮に同社株を除いた場合はほぼ前日終値と同水準の引けだったことになる。東証1部の売買代金はオプションSQ算出に絡む商いが上乗せされたこともあって、2兆2500億円と増勢。

 個別では、ファーストリテイリング<9983>が商いを伴い急上昇、ソフトバンクグループ<9984>も活況高。ソニー<6758>、トヨタ自動車<7203>も堅調。任天堂<7974>も買い優勢だった。スペースバリューホールディングス<1448>が値幅制限いっぱいに買われ、コシダカホールディングス<2157>も出来高急増で大幅高。前日ストップ高のローツェ<6323>も続急騰となった。CSP<9740>、デザインワン・ジャパン<6048>なども急伸。千代田化工建設<6366>も物色人気となった。
 半面、キーエンス<6861>が値を下げ、武田薬品工業<4502>も軟調、セブン&アイ・ホールディングス<3382>も安い。資生堂<4911>も冴えない。ローソン<2651>が値下がり率トップに売り込まれたほか、パイプドHD<3919>、エムアップ<3661>、島忠<8184>なども大幅安。大和ハウス工業<1925>も大きく値を下げ、かんぽ生命保険<7181>、サンリオ<8136>も下落した。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、SBG <9984> 、ユニファミマ <8028> 、リクルート <6098> 、京セラ <6971> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約243円。うち161円はファストリ1銘柄によるもの。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はアステラス <4503> 、花王 <4452> 、大和ハウス <1925> 、ファナック <6954> 、テルモ <4543> 。押し下げ効果は約35円。

 東証33業種のうち上昇は12業種。上昇率の上位5業種は(1)情報・通信業、(2)その他製品、(3)サービス業、(4)保険業、(5)輸送用機器。一方、下落率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)鉱業、(3)医薬品、(4)建設業、(5)水産・農林業。

■個別材料株

△コシダカHD <2157>
 上期経常は29%増益で上振れ着地。
△アレンザHD <3546>
 今期経常は5.1倍増で2期ぶり最高益更新。
△No.1 <3562> [JQ]
 自社株買いと20年2月期の5円増配見通しを好感。
△SHIFT <3697> [東証M]
 今期経常最高益予想を7%上乗せ。
△チムスピ <4397> [東証M]
 1→2の株式分割を実施。
△レアジョブ <6096> [東証M]
 1→2の株式分割を実施。
△乃村工藝社 <9716>
 今期経常は7期連続最高益更新、1→2の株式分割実施。
△CSP <9740>
 今期経常は12%増で2期連続最高益・2円増配。
△ファストリ <9983>
 19年8月期業績予想を下方修正も下期据え置き好感。
△SBG <9984>
 ウーバーの上場申請で筆頭株主として注目。

▼ローソン <2651>
 今期経常は6%減益、105円減配。
▼東芝 <6502> [東証2]
 米LNG事業売却契約の白紙化を懸念。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)スペースVH <1448> 、(2)コシダカHD <2157> 、(3)CSP <9740> 、(4)デザインワン <6048> 、(5)ローツェ <6323> 、(6)東祥 <8920> 、(7)ベクトル <6058> 、(8)ファストリ <9983> 、(9)エラン <6099> 、(10)エスクロAJ <6093> 。
 値下がり率上位10傑は(1)ローソン <2651> 、(2)パイプドHD <3919> 、(3)エムアップ <3661> 、(4)島忠 <8184> 、(5)津田駒 <6217> 、(6)ネットマーケ <6175> 、(7)大和ハウス <1925> 、(8)ワッツ <2735> 、(9)田淵電 <6624> 、(10)キリン堂HD <3194> 。

【大引け】

 日経平均は前日比159.18円(0.73%)高の2万1870.56円。TOPIXは前日比1.12(0.07%)安の1605.40。出来高は概算で11億0178万株。東証1部の値上がり銘柄数は809、値下がり銘柄数は1219となった。日経ジャスダック平均は3444.28円(11.51円安)。

[2019年4月12日]

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