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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ソフトバンクG、ローソン、スシロー

SBG <日足> 「株探」多機能チャートより
■ソフトバンクグループ <9984>  11,475円  +535 円 (+4.9%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>は大幅高。米ライドシェア最大手であるウーバーテクノロジーズが11日、米証券取引委員会(SEC)にIPOを正式に申請したが、同社の筆頭株主がソフトバンクグループであることで含み益に対する思惑が改めて浮上、投資資金の買い手掛かりとなった。米メディアの報道ではウーバーの上場時の時価増額は900~1000億ドルになるとも伝わっており、今年の米国最大規模のIPOとして耳目を集めることになる。

■スシローGH <3563>  7,450円  +140 円 (+1.9%)  本日終値
 スシローグローバルホールディングス<3563>が4日ぶりに反発。東京証券取引所が11日、同社株を12日付で貸借銘柄に選定すると発表したことを受けて、株式流動性の向上による売買の活性化への期待から買いが入ったようだ。なお、日本証券金融も12日約定分から貸借銘柄に選定している。

■マニー <7730>  5,860円  +90 円 (+1.6%)  本日終値
 マニー<7730>が続伸。水戸証券は11日、同社株のレーティング「B+」を継続するとともに、目標株価は6050円から6600円に引き上げた。同社は手術用縫合針大手で眼科や歯科用治療機器も手掛けている。第2四半期(18年9月~19年2月)の連結営業利益は前年同期比21.4%増の29億600万円と好調。眼科ナイフなどのサージカル関連製品や、手術用縫合針のアイレス針などが牽引した。19年8月通期の同利益は57億2900万円が予想されているが、同証券では59億5000万円(前期比17.1%増)への増額修正を予想。20年8月期は71億円への連続増益を見込んでいる。

■フジHD <4676>  1,504円  +17 円 (+1.1%)  本日終値
 フジ・メディア・ホールディングス<4676>が続伸。東海東京調査センターが11日付で、投資判断を新規「アウトパフォーム」、目標株価1780円でカバレッジを開始したことが好材料視されたようだ。同センターでは、同社は18年3月期以降に構造改革に取り組み、視聴者を獲得する土壌は整ったと指摘。20年3月期営業利益は前年の都市開発・観光事業とイベント事業・映画事業の期初計画以上の利益剥落により前年比13%減の285億円と減益を見込むが、21年3月期は放送収益の回復と都市開発・観光事業の安定推移により増益への回帰を予想している。

■日本工営 <1954>  2,478円  +25 円 (+1.0%)  本日終値
 日本工営<1954>が続伸。11日の取引終了後、上下水道や電力、ガス、通信などのネットワーク型インフラ分野でITコンサルティングを行うジオプラン・ナムテック(東京都品川区)の株式を取得し子会社化すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。ジオプランの親会社フィンテック グローバル<8789>が保有する株式のうち、発行済み株数の56.0%にあたる株数を5月中に取得するという。今回の子会社化は、ジオプラン社のデータシステムと日工営グループのコンサルティングサービスを融合することで、アセットデータに基づく維持管理事業や技術提案営業を推進するのが狙い。また、都市地域のスマート化に対応した新たなサービスの開拓も図るとしている。

■トヨタ自動車 <7203>  6,789円  +48 円 (+0.7%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>が3日ぶり反発に転じるなど、自動車セクターに買いが優勢となった。米経済指標の改善を受けて外国為替市場ではドル買いの動きが強まり、足もとは1ドル=111円70銭近辺の推移と大幅な円安が進行している。これを受け為替感応度の高い自動車セクターは輸出採算改善期待が反映された。ただ、これから行われる日米貿易協議を前に関税引き上げに対する警戒感もくすぶっており総じて上げ足は鈍い。

■三菱UFJ <8306>  555.3円  +2.5 円 (+0.5%)  本日終値
 メガバンクが高い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>が上昇。11日のニューヨーク債券市場で米10年債利回りが前日比0.03%高い2.49%に上昇した。3月の米卸売物価指数が市場予想を上回って上昇したことなどが、利回り上昇につながった。この長期金利上昇を受け、利ザヤ改善期待から米銀行株が上昇。日本のメガバンクにも買いが波及している。今晩はJPモルガン・チェースやウェルズ・ファーゴといった有力米銀が決算発表を予定しており、その結果も注目されている。

■ローソン <2651>  5,250円  -730 円 (-12.2%)  本日終値  東証1部 下落率トップ
 ローソン <2651> が急反落し、2012年3月以来となる約7年ぶりの安値圏に売られた。11日大引け後に発表した19年2月期の連結経常利益は前の期比11.4%減の577億円で着地。続く20年2月期も前期比5.5%減の545億円に減る見通しとなった。併せて、今期の年間配当を前期比105円減の150円に減配する方針としており、これらを嫌気する売りが殺到した。前期は国内コンビニエンスストア事業で省人化を目的とした自動釣銭機能付きの新しいPOSレジの導入費用が膨らんだほか、金融関連事業で銀行開業に伴うコストが増加したことも利益を圧迫した。また、配当についてこれまで毎期安定した配当を実施してきたが、今後は1株あたり年間150円を下限とした上で、連結配当性向50%を目標とする方針に変更した。これを踏まえ、今期は大幅減配を見込んでいる。

■島忠 <8184>  2,603円  -194 円 (-6.9%)  本日終値  東証1部 下落率4位
 島忠<8184>は続落し年初来安値を更新。11日取引終了後、19年8月期第2四半期累計(18年9月~19年2月)の単体決算を発表。営業収益は718億200万円(前年同期比0.5%増)、営業利益は42億2500万円(同13.5%減)だった。19年8月通期の営業利益予想は90億1400万円(前期比8.8%減)で据え置かれた。市場には今期の同利益は95億円前後との予想もあり会社計画は保守的との見方も出ていたが、上期段階の進捗率は46.9%にとどまったことから失望売りを誘った格好だ。

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