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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):サノヤスHD、JDI、ルネサスなど

Welby <日足> 「株探」多機能チャートより

Welby<4438>:16790円 -
公開価格(5200円)の3.47倍の1万8030円で初値を付けた。3月29日に上場したが、買い注文が殺到し、取引が成立していなかった。会社設立は11年9月20日。PHR(個人が電子的に管理する健康・医療情報)プラットフォームサービスが事業の柱。19年12月期の営業利益予想は前期比28.7%増の2.00億円。精神疾患領域や希少疾患領域等での引き合いの状況から、新規PHRプラットフォーム数が増加すると見込んでいる。


楽天<4755>:1015円(-33円)
大幅反落。投資先であるリフトが3月29日に米国ナスダック市場へIPOしたことに伴い、グループ保有株の公正価値評価を行った結果、今第1四半期において有価証券評価益約1100億円を計上する見込みになったと発表している。ただ、リフトのIPOによる含み益拡大を手掛かりに3月以降は株価の上昇ピッチも速まっていただけに、短期的な材料出尽くし感も強まる状況とみられる。


サノヤスHD<7022>:225円(+50円)
ストップ高。先週末に業績予想の上方修正を発表している。通期営業損益は従来予想の8億円の赤字から一転、10億円の黒字になる見通し。間接部門のスリム化や為替相場の円安進行、建設工事用エレベーターのレンタル稼働と化粧品製造装置の売上伸長などが背景となる。第3四半期までの進捗から上振れ期待は高かったとみられるが、修正幅の大きさにはインパクトが強まる形になっている。


ルネサス<6723>:569円(+57円)
大幅続伸。先週末には、計画している国内主要工場の4-6月の操業停止期間について、当初の約1ヵ月から短縮する見込みであることをCEOが明らかにしたと伝わっている。過度な先行き懸念の後退につながり、ショートカバーの動きなども優勢になっているものとみられる。また、先週末の米国市場では、米中貿易協議の進展期待から半導体関連株が堅調な動きとなっており、同社など国内関連株にも好影響が波及している。


JDI<6740>:79円(+10円)
大幅高。外部の企業連合からの支援受け入れ交渉について、「今週中の合意を目指している」と発表している。「600-800億円規模の株式と債券の発行」を想定しているようだ。企業連合は中国ファンドの嘉実基金管理グループ、台湾電子部品メーカーのTPKやSOE、台湾金融大手グループなどが参加のもよう。株式価値の希薄化は見込まれるものの、最悪リスクの後退とは捉えられる状況のようだ。


エードット<7063>:2676円 -
公開価格(1110円)の2.2倍となる2453円で初値を付けた。3月29日に上場したが、取引が成立していなかった。12年7月26日設立。セールスプロモーションやPRなどブランディング事業を展開する。19年6月期の営業利益予想は前期比49.2%増の1.85億円。サービスラインナップの増加や人員拡大でナショナルクライアント(全国で自社ブランドを販売する広告主)の増加を見込む。第2四半期累計の実績は1.45億円で、進捗率は78.4%。


タカラBIO<4974>:2662円(+95円)
急伸。ウイルスを使ってがんを治療するバイオ医薬品の製造・販売の承認申請をしたと発表している。がんの一種とされるメラノーマの治療用で、腫瘍溶解性ウイルス「C-REV」を使う。承認されれば同社としては初めての医薬品になる。今後は膵臓がんなど他の疾患にも対象を広げていく計画。承認申請の方向性は定まっていたとみられるが、正式発表を受けて、あらためて今後の業容拡大期待を先取りする動きが優勢に。


サーバーワークス<4434>:19330円(+1280円)
大幅に4日続伸。19年2月期の営業利益を従来予想の2.62億円から3.35億円(前期実績0.53億円)に上方修正している。リセールとMSP(Managed Service Provider)が予想を上回って堅調だったことに加え、プロジェクトマネジメント強化による採算性改善と不採算案件の抑制努力で売上原価が減少した。また、販管費の抑制も利益拡大に貢献する見込み。

《ST》

 提供:フィスコ

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