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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:第一三共、サーバワクス、JXTG

第一三共 <日足> 「株探」多機能チャートより
■第一三共 <4568>  5,613円  +513 円 (+10.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 第一三共<4568>は前週末のストップ高に続き、きょうも大幅高となる人気。同社が開発中の抗がん剤「トラスツズマブ デルクステカン」(DS-8201)に関して、英アストラゼネカ社とグローバル開発及び商業化契約を締結したと発表したことが、前週末のストップ高の背景だが、これを材料視する動きが続いている。市場では「会社側が言うようにアストラゼネカとの商業化契約はグローバルでみて非常にインパクトの大きい案件といえる。モルガン・スタンレーMUFG証券が3月29日付のリポートで同社株の投資判断を前回の『イコールウエイト』から『オーバーウエイト』へ引き上げ、目標株価も6100円に引き上げたことなども買い人気を後押しした。このほかUBS証券は目標株価を7000円に設定している」(準大手証券ストラテジスト)としている。

■トーエネック <1946>  3,285円  +245 円 (+8.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位
 トーエネック <1946> が急伸。3月29日、19年3月期の連結経常利益を従来予想の76億円→100億円に31.6%上方修正。従来の14.8%減益予想から一転して12.1%増益見通しとなったことが買い材料視された。屋内線工事や空調管工事など一般得意先向けの受注が増加し、売上高が計画を上回ることが寄与。工事採算の改善なども利益を押し上げる。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の80円→105円に大幅増額修正したことも支援材料となった。

■サーバーワークス <4434>  19,330円  +1,280 円 (+7.1%)  11:30現在
 サーバーワークス <4434> [東証M]が4連騰。3月29日、19年2月期の経常利益(非連結)を従来予想の2億6500万円→3億3500万円に26.4%上方修正。増益率が7.0倍→8.8倍に拡大し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。アマゾンのクラウドコンピューティングサービス「アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)」のソリューション販売や運用代行が好調に推移するなか、プロジェクト管理の強化や不採算案件の抑制、販管費の削減が進んだことが利益を押し上げた。

■イマジカG <6879>  714円  +45 円 (+6.7%)  11:30現在
 29日に発表した「主婦の友インフォスを子会社化」が買い材料。
 ライトノベル出版などを手掛ける主婦の友インフォスの株式を取得し子会社化する。

■JXTG <5020>  531.6円  +25.1 円 (+5.0%)  11:30現在
 JXTGホールディングス<5020>をはじめ石油関連株が上昇。業種別騰落率で「石油」は33業種中、値上がり率トップに買われている。前週末3月29日にWTI原油先物価格は終値ベースで84セント高の1バレル=60ドル14セントと18年11月9日以来、約5カ月ぶりに60ドル台を回復。これを背景に米国株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどエネルギー関連株が堅調だった。東京市場でもこの流れを引き継ぐ形となっている。

■日経レバ <1570>  18,720円  +800 円 (+4.5%)  11:30現在
 NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が大幅高。前週に日経平均は大きく調整を強いられたが、週明けのきょうは、前引け頃に発表される新元号発表に伴う慶祝ムードも味方に全般リスク選好の地合いとなり、日経平均株価は400円を超える上昇をみせた。日経平均連動するETFでボラティリティが2倍の値動きに設定されている同銘柄も大きく水準を切り上げる展開、25日移動平均線をマドを開けて上抜き強気相場への転換を示唆している。商いも活発であり、10時30分現在、東証1部でトップの売買代金をこなすソフトバンクグループ<9984>を約75%も上回っている。

■SUMCO <3436>  1,280円  +49 円 (+4.0%)  11:30現在
 SUMCO<3436>が反発したほか、信越化学工業<4063>は続伸、アドバンテスト<6857>は3連騰と上値追い態勢をみせるなど、半導体セクターに買いが流入している。前週末の米国株市場はNYダウやナスダック総合指数など主要指数が上昇、インテルやエヌビディアなど半導体関連も堅調でフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3日ぶり反発となった。米中貿易摩擦問題が収束に向け進展しているとの思惑は、両国間の技術移転などを巡る問題の解決と、それに伴うハイテク戦争終結に向けた期待にもつながり、半導体関連銘柄にはポジティブな流れとなる。東京市場では半導体関連株の出遅れ感が顕著で広範囲に見直し買いを誘っている。

■プリマハム <2281>  2,133円  +79 円 (+3.9%)  11:30現在
 プリマハム<2281>が4日ぶりに反発している。3月29日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、営業利益を150億円から130億円(前期比1.0%減)へ、純利益を100億円から80億円(同23.2%減)へ下方修正したが、アク抜け感から買いが入っている。販売数量の増加により売上高は4110億円から4140億円(同4.9%増)へ上方修正したものの、人件費や物流費の増加が利益を圧迫した。また、販売競争激化から加工食品事業の売り上げ増加分が利益増加に結びつかなかったほか、豚肉・鶏肉相場の低迷など市況悪化に伴う食肉事業の利益率の低下なども響いた。

■タカラバイオ <4974>  2,662円  +95 円 (+3.7%)  11:30現在
 タカラバイオ<4974>は大幅高。3月29日の取引終了後、腫瘍溶解性ウイルス「C-REV」の切除不能・転移性メラノーマ(悪性黒色腫)を対象とした国内製造販売承認の申請を同日付で行ったと発表しており、これが好感されている。同社では、16年12月に大塚ホールディングス<4578>傘下の大塚製薬と日本国内における独占ライセンス契約を締結しており、承認取得後はタカラバイオが製造、大塚製薬が販売を行うことになる。なお、同薬は承認されれば、同社として初の医薬品となる。

■山田コンサル <4792>  2,384円  +80 円 (+3.5%)  11:30現在
 山田コンサルティンググループ<4792>は続伸している。3月29日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、売上高を150億円から132億円(前期比0.7%増)へ、営業利益を32億5000万円から23億3000万円(同20.1%減)へ、純利益を21億2000万円から15億4000万円(同16.8%減)へ下方修正したが、悪材料出尽くし感から買いが入っている。下方修正は、経営コンサルティング事業で3月末までに売り上げ計上を見込んでいた数件の大型成功報酬案件が、期中に計上できない見込みとなったことが要因。特にM&Aなど資本に関するコンサルティング案件で、契約締結から案件成約までの期間が伸びる傾向となっており、今後もその傾向が続くものと見込んでいるとしている。

■日本製鉄 <5401>  2,021円  +67 円 (+3.4%)  11:30現在
 日本製鉄<5401>が4日ぶり反発となるなど鉄鋼株が総じて堅調。日本製鉄は旧新日本製鉄できょうから社名変更となったが、幸先の良いスタート。米中貿易協議が進展しているとの期待や、中国国家統計局が31日に発表した3月製造業のPMIが前月比1.3ポイント上昇し50ポイント台を回復するなど、中国経済への警戒感が足もと緩んでいる。足もと為替の円安基調も追い風に鉄鋼市況の回復シナリオが意識されるなか、同社株をはじめ鉄鋼セクターへの見直し買いにつながっている。

■アスクル <2678>  2,852円  +90 円 (+3.3%)  11:30現在
 アスクル<2678>が続伸している。3月29日の取引終了後に発表した3月度(2月21日~3月20日)の月次業績で、単体売上高が前年同月比5.6%増となり、2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。主力分野のBtoB事業が5.0%増となったほか、LOHACOも同9.6%増となったことが貢献した。なお、BtoC流通総額は同11.9%増の54億1500万円だった。

■マキタ <6586>  3,970円  +115 円 (+3.0%)  11:30現在
 マキタ<6586>が続伸している。同社は3月29日、エアコンプレッサーを製造している尼寺空圧工業(東京都大田区)の全株式を取得し、子会社化したと発表。これによるシナジーなどが期待されているようだ。今回の買収は、事業基盤を更に強化することなどが主な目的。なお、取得価額は非公表としている。

■IDEC <6652>  1,957円  +49 円 (+2.6%)  11:30現在
 IDEC<6652>が続伸している。3月29日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、営業利益を72億円から59億円(前期比3.5%減)へ、純利益を51億円から37億5000万円(同29.2%減)へ下方修正したが、織り込み済みとの見方が強い。売上高は625億円(同4.5%増)で据え置いたものの、国内外の事業再編を加速するために同日付で筑波事業所の閉鎖を発表しており、売上原価及び特別損失などに事業再編に伴う損失を計上することが要因としている。

■洋缶HD <5901>  2,324円  +57 円 (+2.5%)  11:30現在
 東洋製缶グループホールディングス<5901>が4日ぶりに反発している。3月29日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、最終利益を190億円から195億円(前期247億4000万円の赤字)へ上方修正したことが好感されている。政策保有株の売却により、投資有価証券売却益を追加計上することが要因としている。なお、営業利益は280億円から260億円(前期比18.4%減)へ下方修正した。連結子会社の富士テクニカ宮津で自動車用プレス金型の売り上げ減少が予想されることに加えて、一部たな卸資産の評価を保守的に見直したことなどが響いたとしている。

■サノヤスHD <7022>  225円  +50 円 (+28.6%) ストップ高   11:30現在
 サノヤスホールディングス <7022> がストップ高。3月29日、19年3月期の連結経常損益を従来予想の8億円の赤字→10.5億円の黒字(前期は31.4億円の赤字)に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなったことが買い材料視された。建設工事用エレベーターや化粧品製造用真空乳化装置・攪拌機の販売が好調だったことが寄与。間接部門のスリム化に加え、想定以上の円安進行による採算改善なども黒字浮上に貢献する。

■フライト <3753>  943円  +150 円 (+18.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 フライトホールディングス<3753>がストップ高カイ気配。3月29日の取引終了後、子会社フライトシステムコンサルティングが、LTEを搭載した決済専用アプリケーションプロセッサー「Incredist Trinity Mini(インクレディスト・トリニティ・ミニ)」の提供を5月に開始すると発表。ソフトバンク<9434>が採用し、20年度にかけて順次導入するとしたことが好感されている。同製品はフライトシステム製マルチ決済装置「Incredist Premium(インクレディスト・プレミアム)」を導入している多店舗展開企業向けに提供する新たな決済専用アプリケーションプロセッサーで、iPadなどのタブレット上で動いていた決済アプリケーションペイメント・マイスター相当が使用できるという。これにより顧客管理やPOSなどの日常業務では従来通りタブレットを使用したまま、クレジットカード決済時にはインクレディスト・トリニティ・ミニへ切り替えることで、業務フローを大きく変えることなく改正割賦販売法への対応を実現するとしている。

■キャンバス <4575>  735円  +100 円 (+15.8%) ストップ高   11:30現在
 キャンバス<4575>が急伸している。この日の寄り前、現地時間の4月2日に行われる米国がん研究会議(AACR)年次総会での同社の抗がん剤候補化合物CBP501のフェーズ1b臨床試験のデータについて、同社が18年11月に公表した中間とりまとめからAACRへの抄録提出までに明らかとなった新しいデータが追加されたと発表。多数の既治療歴のある症例において、有望な試験結果を報告することになったとしており、これが好感されている。

●ストップ高銘柄
 アクセル <6730>  652円  +100 円 (+18.1%) ストップ高   11:30現在
 ギークス <7060>  5,120円  +700 円 (+15.8%) ストップ高   11:30現在
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 MTG <7806>  1,800円  -500 円 (-21.7%) ストップ安売り気配   11:30現在
 霞ヶ関キャピタル <3498>  4,070円  -700 円 (-14.7%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、2銘柄

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