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【市況】【杉村富生の短期相場観測】 ─ 趣味の投資と利殖の投資を分けよ!

株式評論家 杉村富生

「趣味の投資と利殖の投資を分けよ!」

●なぜ、ボラティリティがこんなに高いのか?

 この季節特有の荒っぽい展開である。まあ、春と秋は天気が変わりやすい。女心と秋の空という。嵐が襲来するし、花粉も飛ぶ。そう、株式市場は乱高下を繰り返している。日経平均株価は3月25日が650円安、26日が451円高だった。28日は344円安だ。まさに人生と同様、晴れたり、曇ったり(時に、豪雨)ではないか。

 特に、日経平均(NYダウもそうだが…)のボラティリティ(株価変動率)が高いのは以下の要因による。すなわち、機関化現象の進展、外国人主導のマーケットなのに加え、先物の影響を受けやすい。操作ができる。さらに、新しい売買手法・商品の登場、運用スタイルの変化(多くが短期・順張りにシフト)などがあろう。

 だからこそ、激しい値動きにふるい落とされないように、トレンド(流れ)を的確に読み、銘柄を絞り込む(買い下がり、売り上がりが可能)。そして、リスク・マネジメントを徹底すること、これが重要になる。投資資金は短期・順張りと長期・逆張りに分けるのが望ましい。いわゆる、売買を楽しむ趣味の投資と資産形成を目指す利殖の投資である。

●短期・順張りはひたすら値動きを追う!

 具体的にはどうか。短期・順張りはひたすら値動きを追う。強い銘柄を攻める。25日はほぼ全面安商状の中、ストップ高が13銘柄、新高値銘柄が22銘柄あった。すなわち、CRI・ミドルウェア <3698> [東証M]、シリコンスタジオ <3907> [東証M]などがそうだ。ともに、グーグルファミリーに参加する。

 古来、暴落日の“赤札”銘柄を狙え、という。逆行高銘柄にはそれなりの理由がある。グーグルの新ゲームプラットフォーム(クラウド型)は動画配信がポイントになる。

 恐らく、この分野で先行していたソニー <6758> は改めて戦略の見直し(再注力)を進めるだろう。画像処理、動画配信のAppBank <6177> [東証M]、シンガポール子会社がグーグルと提携しているアライドアーキテクツ <6081> [東証M]なども面白い展開となろう。

  動画配信サービスにはアップル、ネットフリックス、アマゾン・ドット・コムなど他の有力IT企業も注力、ないしは機能充実の意欲をみせている。この分野では2019年に“出世株”が続出する可能性がある。

 この場合、足元の業績の悪さを気にする必要はない。大切なのは将来の夢とロマンだ。人間、夢(豊かな感受性、旺盛な好奇心)をなくしたらおしまいじゃないか。

2019年3月28日 記

株探ニュース

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