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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:エニグモ、FDK、トリケミカル

エニグモ <日足> 「株探」多機能チャートより
■エニグモ <3665>  2,685円  +500 円 (+22.9%) ストップ高   11:30現在
 エニグモ <3665> [東証M]がストップ高。15日大引け後に発表した19年1月期の経常利益(非連結)は前の期連結比37.7%増の21.4億円に拡大し、従来予想の17.4億円を上回って着地。続く20年1月期も前期比14.4%増の24.5億円に伸び、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。前期は個人輸入代行ソーシャル通販サイト「バイマ」の会員数と取扱高が増加し、手数料収入が拡大したことが上振れの要因となった。今期は前期に効果を発揮したマーケティングミックスをさらに強化し、「バイマ」の成長継続を見込む。併せて、東証1部への市場変更を目指すことを明らかにしている。

■FDK <6955>  1,120円  +150 円 (+15.5%) ストップ高   11:30現在
 FDK<6955>はストップ高。日本経済新聞は18日、次世代「空気電池」について、「富士通系電子部品メーカーのFDKは水素を使う特殊なタイプで3年後の実用化にめどをつけた」と取り上げたことが注目された。空気電池は次世代技術の有力候補のひとつで、「軽さという特長を生かし、空飛ぶ自動車や動き回るロボット、健康状態を把握するセンサーなどへの搭載も視野に入る」とも伝えている。この日は寄り付きから同社株に買いが集まり、値幅制限いっぱいに買われるなど人気化している。

■トリケミカル研究所 <4369>  4,950円  +525 円 (+11.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 トリケミカル研究所 <4369> が急騰。15日大引け後に発表した19年1月期の連結経常利益は前の期非連結比80.7%増の29.3億円に拡大して着地。続く20年1月期も前期比11.2%増の32.6億円に伸び、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は年後半にかけて半導体の生産が回復するなか、半導体向け化学材料の販売を伸ばし、2ケタ増収増益を見込む。なお、想定為替レートは1ドル=107円に設定した。併せて、今期の年間配当は前期比3円増の48円に増配する方針としたことも支援材料となった。

■ACCESS <4813>  985円  +98 円 (+11.1%)  11:30現在
 ACCESS <4813> [東証M] が続急騰。15日大引け後に発表した19年1月期の連結経常利益は前の期比60.8%増の5億円に拡大して着地。続く20年1月期も前期比2.4%増の5.2億円に伸びる見通しとなったことが買い材料視された。今期はIoT関連受託開発の拡大や前期に買収したカナダのソフトウェア企業の通期寄与などで、売上高は前期比19.2%の大幅増収を見込む。一方、ソフトウェアやのれん含む無形固定資産の減価償却費が増加し、利益は微増の計画。併せて、従来未定としていた前期の期末一括配当を3円実施し、9期ぶりに復配するとし、今期も3円を継続する方針としたことも買いに拍車を掛けた。

■ミツウロコG <8131>  946円  +79 円 (+9.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 ミツウロコグループホールディングス <8131> が続急伸し、昨年来高値を更新した。15日大引け後、発行済み株式数の8.52%にあたる580万4920株の自社株を29日付で消却すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。併せて、19年3月期の期末一括配当を従来計画の18円→20円(前期は18円)に増額修正したことも支援材料となった。

■丸善CHI <3159>  365円  +26 円 (+7.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 丸善CHIホールディングス<3159>が急反発している。15日の取引終了後に発表した19年1月期連結決算が、売上高1770億4100万円(前の期比0.7%減)、営業利益31億9100万円(同38.7%増)と従来予想の営業利益25億円を上回って着地したことに加えて、20年1月期予想でも売上高1780億円(前期比0.5%増)、営業利益32億5000万円(同1.8%増)と増収増益を見込んでいることが好感されている。前期は、公共図書館向けサポート事業や総合保育事業及びパソコンの修理などのその他事業が堅調に推移し、なかでも比較的粗利率の高い商品の売り上げ増や、設備・内装事業関連の粗利率改善が想定以上に進んだことが業績を押し上げたという。一方、今期は図書館サポート事業で紙と電子のハイブリッド型図書館の拡大による利便性向上や、業務受託で提供する機能・サービスの拡張による付加価値向上を提案し事業拡大を図るほか、前期に営業黒字転換を果たした店舗・ネット販売事業の改革を進めることが寄与する見通しだ。

■エイジス <4659>  3,245円  +225 円 (+7.5%)  11:30現在
 15日に発表した「2月売上高は前年同月比7.0%増と2ヵ月連続で前年実績を上回った」が買い材料。

■イオンファンタジー <4343>  2,634円  +141 円 (+5.7%)  11:30現在
 イオンファンタジー<4343>が8日ぶりに反発している。同社は15日取引終了後に、2月度の売上概況を公表。国内の既存店売上高は前年同月比2.0%増となり、2カ月ぶりに前年実績を上回った。商品売り上げは苦戦したものの、遊戯機械や遊戯施設の売り上げは増加。部門別では主力のプライズ部門が伸びたほか、メダル部門や体感部門も堅調だった。なお、全店ベースの売上高は前年同月比2.2%増で、2カ月ぶりにプラスだった。

■日総工産 <6569>  2,403円  +118 円 (+5.2%)  11:30現在
 日総工産 <6569> が高い。15日大引け後、4月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。併せて、従来未定としていた19年3月期の期末一括配当は31.5円実施する方針としたことも支援材料となった。18年8月に実施した1→2の株式分割を考慮すると、実質50.0%増配となる。

■ラクオリア創薬 <4579>  2,018円  +76 円 (+3.9%)  11:30現在
 ラクオリア創薬<4579>が商いを伴い3日ぶり急反発、フシ目の2000円大台を回復した。ファイザー日本法人の中央研究所を前身とする創薬ベンチャーで、疼痛疾患分野に強みを持っている。同社のビジネスモデルは知的財産の導出により収益を得るもので、胃食道逆流症治療薬「テゴプラザン」など消化器系の開発ラインアップが充実。また、犬の変形性関節症を改善する「ガリプラント」など動物薬にも注力している。19年12月期は初の営業黒字化が見込まれ、黒字バイオベンチャーの仲間入りを果たす見通しにある。

■東京エレクトロン <8035>  15,730円  +510 円 (+3.4%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連やSUMCO<3436>など半導体素材を手掛ける企業に買いが目立つ。前週末の米国株市場ではインテルやエヌビディア、アプライドマテリアルズなど半導体関連が全面高、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は2.9%高と大幅な上昇をみせている。東京市場では半導体関連株は相対的に出遅れ感が強く、米国株市場の地合いに追随する形で広範囲に物色の矛先が向いている。

■Jエレベータ <6544>  2,161円  +65 円 (+3.1%)  11:30現在
 ジャパンエレベーターサービスホールディングス<6544>が5日ぶり反発。同社はエレベーターやエスカレーターのメンテナンスを手掛けているが、前週末15日の取引終了後、ビルメンテナンス事業を手掛ける上新ビルサービス(新潟県上越市)の全株式を取得し子会社化することを発表、これによる業容拡大への期待が株価を浮揚させる背景となった。上新ビルサービスは上越市を地盤として地域に密着したビルメンテナンス事業を展開、地場事業者トップクラスの知名度と実力を有している。

■資生堂 <4911>  7,971円  +217 円 (+2.8%)  11:30現在
 資生堂<4911>が続伸、株価は2月以降一貫して下値切り上げ基調を継続している。中国人観光客による化粧品に対するインバウンド需要は中国政府の今年1月からのEC法施行に伴い減速傾向が指摘されているが、税制優遇策が拡大された越境ECについては旺盛な需要が喚起されており、高級化粧品を展開する同社にとっては以前にもまして追い風環境にあるとの見方が強い。株価は7000円近辺を横に走る75日移動平均線とのプラスカイ離を日増しに広げる展開が続いている。

■楽天 <4755>  988円  +25 円 (+2.6%)  11:30現在
 楽天<4755>が反発、昨年11月28日の戻り高値967円を前週に払拭して約1年1カ月ぶりの高値圏を走る展開。モバイル決済サービス「楽天ペイ」を運営し、楽天ペイや楽天カードなどの金融事業に注力の構えをみせているが、国内では直近、ぐるなび<2440>と連携、海外では台湾ネット通販大手と連携するなど業務提携の動きを強めている。政府は今秋の消費税導入ではキャッシュレスで決済した際に5%分を消費者に還元するなどの優遇措置をとることでキャッシュレス決済の普及を促す計画にあり、同社はこの流れに乗る形で株価も評価されている。

■東洋刃物 <5964>  1,620円  +300 円 (+22.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 東洋刃物<5964>がストップ高カイ気配。同社は15日取引終了後、フェローテックホールディングス<6890>と資本業務提携を締結することを発表。フェローテックHDが持つ半導体関連のグローバルネットネットワークを活用し、洋刃物の高精度精密製品の販売強化や海外市場での効率的な販売を図る。官民ファンドの地域中核企業活性化投資事業有限責任組合(REVIC)が保有する洋刃物の株式をフェローテックHDが取得する。これに伴い、フェローテックHDは5月をメドに洋刃物の33.31%の株式を保有する筆頭株主となる予定だ。

■SKIYAKI <3995>  918円  +150 円 (+19.5%) ストップ高   11:30現在
 SKIYAKI <3995> [東証M]がストップ高。15日大引け後に発表した19年1月期の連結経常利益は前の期比20.4%減の1億7200万円になったが、従来予想の1億1700万円を上回って着地。続く20年1月期は前期比54.1%増の2億6500万円(予想レンジ中値)に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は既存案件の成長や新規案件の獲得が寄与し、ファンクラブサービスの有料会員数が引き続き増加する見込み。なお、ECサービスの出荷額が予想困難であること、新規M&Aの業績への影響に不確実性があることを踏まえ、レンジ形式の業績予想とした。また18日朝、テクノスデータサイエンス・エンジニアリング <7046> [東証M]とエンタテインメント業界初のファンマーケティングサービス「bitfan analysis」の共同開発を開始したことを明らかにしている。

■プロレド・パートナーズ <7034>  9,770円  +1,500 円 (+18.1%) ストップ高   11:30現在
 経営コンサルティングを提供するプロレド・パートナーズ<7034>がストップ高まで買われている。同社は15日取引終了後に、19年10月期第1四半期(18年11月~19年1月)の単独決算を発表。前年同期は四半期財務諸表を作成していなかったため比較はできないものの、営業利益は2億8900万円となり、通期計画7億4200万円に対する進捗率が38.9%に達していることが買い手掛かりとなっているようだ。売上高は6億4900万円で着地した。営業パートナーの拡充及びリレーション強化、営業人員の増員が寄与したほか、ロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)や人工知能(AI)などのシステム化を進めたことも業績を押し上げる要因となった。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

●ストップ高銘柄
 Mマート <4380>  1,451円  +300 円 (+26.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 松尾電機 <6969>  636円  +100 円 (+18.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、10銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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