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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ラクスル、信越化、三井不

ラクスル <日足> 「株探」多機能チャートより
■ラクスル <4384>  4,500円  +300 円 (+7.1%)  11:30現在
 ラクスル<4384>が急伸し上場来高値を更新。12日の取引終了後に発表した第2四半期累計(18年8月~19年1月)単独決算が、売上高74億9500万円(前年同期比52.9%増)、営業利益7100万円(前年同期1億2100万円の赤字)、最終利益2100万円(同1億3200万円の赤字)となり、営業損益が黒字転換したことが好感されている。主力の印刷ECサービスが順調に拡大していることに加えて、集客支援(広告)サービスやハコベル(運送事業)の売り上げが拡大していることも貢献した。テレビCMの放映などで広告宣伝費は増加しているものの、他の販管費の伸びを抑えたことも寄与した。なお、19年7月期通期業績予想は、売上高145億5000万円(前期比30.2%増)のみ予想を発表しており、従来見通しを据え置いている。

■信越化学工業 <4063>  9,232円  +142 円 (+1.6%)  11:30現在
 12日、信越化学工業 <4063> が発行済み株式数(自社株を除く)の3.3%にあたる1400万株(金額で1000億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は3月13日から9月30日まで。また、今回取得した自社株を全て消却する。消却予定日は10月7日。

■三井不動産 <8801>  2,761.5円  +32 円 (+1.2%)  11:30現在
 三井不動産<8801>が3日続伸で昨年12月初旬以来の高値圏に浮上。時価2800円近辺は昨年6月以来9カ月にわたる上値のフシとなっており、この水準を突破できるかが注目される。また、住友不動産<8830>も3日続伸で、こちらは2015年8月以来、3年7カ月ぶりの高値水準と気を吐いている。今週14~15日の日程で日銀金融政策決定会合が行われるが、日銀は緩和政策を緩める気配はなく、状況によっては今後更なる追加緩和も辞さずの構えを黒田総裁は示していることで、不動産セクターにとっては改めて追い風が意識されている。一方、東京都心のオフィス空室率は直近で統計以来の最低水準となっているほか、賃料についても60カ月以上連続して上昇している状況だ。こうした好収益環境が不動産株への資金流入を誘発している。また、信用取組は両銘柄とも売り長で、空売り筋の買い戻しを背景に株式需給面も上値が軽くなっている。

■夢真ホールディングス <2362>  759円  +7 円 (+0.9%)  11:30現在
 夢真ホールディングス<2362>が続伸。前週から今週初にかけて株価は25日移動平均線を下放れたが、750円近辺まで下押したところで値ごろ感からの押し目買いが優勢となった。大手ゼネコン向けを中心に建築技術者の派遣を手掛けるほか、自動車や半導体業界向けエンジニア派遣事業も育成している。外国人エンジニアの確保にも積極的で、4月から施行される「改正出入国管理法」に伴い収益機会が拡大するとの期待もある。12日発表した2月の派遣事業稼働人数は前年同月比25.9%増の6110人と高水準で、これも株価反転を後押しする材料となった。

■大東建託 <1878>  14,810円  +110 円 (+0.8%)  11:30現在
 大東建託<1878>が全般地合い悪のなか3日続伸と強さをみせている。目先は不動産セクターに資金シフトが見られるなか、同社株も株価急落の反動でリバウンド狙いの買いが入っている。今月4日から8日にかけて大幅に株価水準を切り下げたが、これはレオパレス21<8848>の施工不良問題が同社株への連想売りにつながったもので、その修正による株高の要素も大きい。信用倍率は0.7倍、日証金でも貸借倍率は1倍を下回っており空売りの買い戻しが上げ足を助長している面もある。

■三谷セキサン <5273>  3,010円  +11 円 (+0.4%)  11:30現在
 三谷セキサン<5273>はしっかり。12日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。今回発表の自社株買いでは、上限を10万株(発行済み株数の0.40%)、または2億8000万円としており、取得期間は3月13日から5月13日まで。機動的な資本政策並びに株主への利益還元を行うためとしている。

■東建コーポレーション <1766>  7,040円  +10 円 (+0.1%)  11:30現在
 東建コーポレーション<1766>は3日続伸している。12日の取引終了後、従来200円を予定していた19年4月期の期末一括配当を20円増額して220円にすると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。前期実績に対しては40円の増配になる予定だ。同時に19年4月期の連結業績予想について、売上高を3384億6600万円から3274億9300万円(前期比0.3%減)へ、営業利益を198億8300万円から153億8200万円(同21.8%減)へ、純利益を135億1800万円から107億9900万円(同14.2%減)へ下方修正し、営業増益予想から一転して減益予想としたが、織り込み済みとの見方が強い。金融機関の建設資金融資姿勢の厳格化などを受けて、賃貸建物受注が低迷し完成工事高が減少する見通しであることが要因という。また、建築資材の上昇を受け完成工事総利益率が低下する見込みであることも利益を押し下げるとしている。なお、同時に発表した第3四半期累計(18年5月~19年1月)決算は、売上高2411億1000万円(前年同期比0.6%減)、営業利益111億8000万円(同22.9%減)、純利益78億3300万円(同21.7%減)だった。

■オハラ <5218>  1,356円  -341 円 (-20.1%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
 オハラ<5218>が急反落し昨年来安値を更新している。12日の取引終了後、19年10月期の連結業績予想について、売上高を273億円から246億円(前期比12.8%減)へ、営業利益を28億円から15億円(同54.1%減)へ、最終利益を20億円から6億円(同81.4%減)へ下方修正し、営業増益予想から一転して減益予想としたことが嫌気されている。足もとでスマートフォン向けの耐衝撃・高硬度クリアガラスセラミックス「ナノセラム」の需要が減少。これに加えて、光事業でカメラ市場の縮小に伴う需要の減少が見込まれるほか、エレクトロニクス事業で露光装置向け極低膨張ガラスセラミックスの需要回復時期が想定より遅れる見通しとなったことなどが要因としている。なお、同時に発表した第1四半期(18年11月~19年1月)決算は、売上高67億3500万円(前年同期比4.6%増)、営業利益3億8200万円(同27.7%減)、最終損益3億4900万円の赤字(前年同期4億3200万円の黒字)だった。

■ジャムコ <7408>  2,455円  -49 円 (-2.0%)  11:30現在
 ジャムコ<7408>が安い。米ボーイング社の新型小型機「737MAX」に10日、エチオピアでの墜落事故が発生。737MAXの墜落事故は昨年10月に続くものであり、各国の航空当局による運航停止措置が相次いでいる。これを受け、ボーイングの株価は急落しており、同社の航空機向け化粧室やギャレーの製造で高実績を持つジャムコへの影響が警戒されている。

■昭和電工 <4004>  3,755円  -15 円 (-0.4%)  11:30現在
 昭和電工<4004>は小反落。岩井コスモ証券は12日付で、同社の投資判断「A」を継続し、目標株価を8180円から7600円に見直した。同社黒鉛電極に依存した収益構造への懸念が、株価は割安な理由と考えられるが、19年12月期予想PERは約4倍と市場平均に対して極端にディスカントされている。また、財務体質は急改善していることから配当性向の引き上げも期待されるとしている。さらに、19年12月期業績については会社側の計画は保守的で上振れの余地があるとしている。具体的には、為替要因を考慮し今期連結営業利益は前期比10%増の1975億円(会社予想1900億円)と予想している。会社側では今上期の石油化学とエレクトロニクスの2事業の業績はやや緩慢になるが、黒鉛電極の好調が続く無機事業でカバーすることを計画。米国や日本、中国を除くアジアの需給が堅調で、会社側では黒鉛電極の価格は2018年比で2割程度の値上がりを見込んでいる。

■ハピネス・アンド・ディ <3174>  971円  +150 円 (+18.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ハピネス・アンド・ディ<3174>はストップ高カイ気配。同社は12日取引終了後、ブランド品の中古販売を手掛けるコメ兵<2780>と、ブランド品の宅配買い取りサービスで協業することを発表、これがポジティブサプライズとなり、短期資金の買い攻勢を誘った。ハピネス&Dは当面同社が運営する約40店舗において、顧客向けにコメ兵の宅配買い取りサービスを案内する計画。

■日亜鋼業 <5658>  386円  +49 円 (+14.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 日亜鋼業<5658>は急騰している。産業新聞電子版が「全国的に高力ボルト(ハイテンションボルト)の需給がひっ迫し、入手困難な状態が続いている」と報じていることを受けて、高力ボルトを手掛ける同社に思惑的な買いが入っているようだ。高力ボルトは建築物や橋梁、鉄塔などに使われる鉄骨の接合部分に使われているが、東京五輪開催に向けた施設や首都圏を中心とした再開発などで全国的に鉄骨需要が増加しており、これに伴い高力ボルトの需要も増加しているもようだ。

■リボミック <4591>  761円  +63 円 (+9.0%)  11:30現在
 リボミック<4591>が大幅高で4連騰、4日間合計で上昇率は20%を超えた。アンジェス<4563>の重症虚血肢を対象としたHGF遺伝子治療薬「コラテジェン」が国内で初めて上市される見通しとなったことが呼び水となり、遺伝子治療分野などを中心にバイオ関連銘柄に波状的に物色資金が流入している。そのなか、リボミックはタンパク質の設計図であるDNAやRNAを構成する4種の塩基を組み合わせた核酸分子を用いる薬剤「核酸医薬」をテリトリーとするバイオベンチャーで、にわかに存在感を高めている。網膜上にある黄斑部が害されて視力障害を起こす眼の難病「加齢黄斑変性症」の治療薬として、同社の「RBM-007」の臨床が米国で進んでおり、この動向にマーケットの耳目が集まっている状況だ。

■アップル <2788>  271円  +20 円 (+8.0%)  11:30現在
 アップルインターナショナル <2788> [東証2]が続急伸。12日大引け後、中国のNanjing Jiayuan Special Electric Vehicles Manufacture(Jiayuan社)が製造する電気自動車(EV)の日本国内における独占販売権を取得する契約を結んだと発表しており、これを好感する買いが向かった。独占販売権を取得するのは、原付登録のため維持費が安価、乗員1名のコンパクトEV、家庭用コンセントでバッテリーを充電できるといった特徴を持つ電気ミニカー。国内での販売開始は4月1日を予定する。なお、業績への影響については軽微の見通しとしている。

●ストップ高銘柄
 コラボス <3908>  899円  +150 円 (+20.0%) ストップ高   11:30現在
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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