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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ラクオリア、モノタロウ、メルカリ

ラクオリア <日足> 「株探」多機能チャートより
■ポールHD <3657>  1,041円  +88 円 (+9.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングス <3657> が大幅続伸。11日大引け後に発表した19年1月期の連結経常利益が前の期比31.1%増の30.8億円に拡大し、従来予想の26.2億円を上回って着地。続く20年1月期も前期比2.2%増の31.5億円に伸び、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は国内でゲーム、ゲーム以外の業界ともデバッグ・検証ニーズの拡大が継続するうえ、ネットサポート事業では前期に引き続きフィンテックやAI関連の支援サービスが伸び、2ケタ増収を見込む。業績好調に伴い、前期の年間配当を10円→11円に増額し、今期も前期比1円増の12円に増配する方針としたことも支援材料となった。

■菱洋エレクトロ <8068>  1,699円  +132 円 (+8.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 菱洋エレクトロ <8068> が続急伸。11日大引け後、19年1月期の連結経常利益は前の期比3.4倍の14.7億円にV字回復して着地。続く20年1月期も前期比8.5%増の16億円に伸びる見通しとなったことが買い材料視された。前期は在庫評価損が大幅に減少したことが業績急回復の主因となった。今期は商社機能の再構築や独自の強みの創造、生産性向上などを通じ、2期連続の増収増益を目指す。併せて、純資産配当率(DOE)3%を目標とする基本方針に則し、今期の年間配当は前期比20円増の80円に増配する方針とした。前日終値ベースの配当利回りは5.11%に上昇しており、株主還元の強化を好感する買いが向かった。

■ラクオリア創薬 <4579>  2,044円  +153 円 (+8.1%)  11:30現在
 ラクオリア創薬<4579>が3日ぶり急反騰、一時15%高と値を飛ばした。売買高も増勢で個人投資家を中心とした短期値幅取りを狙った買いが流入している。同社は疼痛疾患分野に強みを持つ創薬ベンチャーで、新規開発化合物の知的財産導出により収益を獲得するビジネスモデル。消化器系の開発ラインアップが充実しているほか、19年12月期は注力中の動物薬が収益寄与する見通し。動物薬のロイヤルティでは犬の変形性関節症を改善する「ガリプラント」などが順調。また、胃食道逆流症治療薬「テゴプラザン」は韓国で販売を開始、ロイヤルティ収入が業績に反映される。19年12月期は損益黒字化を見込んでいる。

■オムロン <6645>  5,770円  +310 円 (+5.7%)  11:30現在
 オムロン<6645>が連日の人気化。8日の取引終了後、日経平均株価の臨時入れ替えが発表され、3月27日に上場廃止となるパイオニア<6773>に代わりオムロンが新規採用されることが明らかになった。これを受け、オムロンに買いが殺到し11日は場中には値がつかずストップ高水準で比例配分となった。この日も引き続き買いが集まり、前日に比べ一時7%超に上昇している。オムロンには15日の引けにかけリバランス需要が発生する見通し。SMBC日興証券では、オムロンに対する買いインパクトは25日平均出来高の26.9日分と推定。同社株は、流動性が低いため銘柄入れ替え時のパッシブインパクトが大きいとみられている。

■ツガミ <6101>  715円  +25 円 (+3.6%)  11:30現在
 ツガミ<6101>、オークマ<6103>など工作機械株は買いが先行している。11日に日本工作機械工業会が発表した2月の工作機械受注は前年同月比29.3%減の1097億円と中国向けの低迷を主要因として約3割の大幅減少となった。しかし、株価は事前に織り込みが進んでおり、きょうは前日の米株市場のハイテク主導の急反発に加え、足もとドル円相場が円安方向に振れていることなどを好感して買い戻しが活発化している。

■弁護士ドットコム <6027>  4,575円  +140 円 (+3.2%)  11:30現在
 弁護士ドットコム<6027>が大幅続伸している。11日の取引終了後、Web完結型クラウド契約サービス「クラウドサイン」の導入企業数が4万社を突破したと発表しており、これを好感した買いが入っている。「クラウドサイン」は、15年10月にサービスを開始して以降、導入企業数を拡大。また、累計契約締結件数は50万件、導入地域は世界34カ国に拡大している。

■MonotaRO <3064>  2,631円  +80 円 (+3.1%)  11:30現在
 MonotaRO <3064> が大幅反発。11日、2月の売上高が前年同月比26.5%増の97.4億円だったと発表しており、これを好感する買いが向かったようだ。同社は工具など工場用間接資材のインターネット通販を運営する。ネット広告の出稿や検索エンジン最適化に注力し、新規顧客獲得数を伸ばしている。売上高の伸び率は1月の30.5%に続き、2ヵ月連続で前年同月比20%以上プラスと今期も好スタートを切ったことが好感された。

■メルカリ <4385>  3,195円  +95 円 (+3.1%)  11:30現在
 メルカリ<4385>が朝方から堅調な動きを見せている。11日の取引終了後、フリマアプリ「メルカリ」で、バーコードを読み取るだけで簡単に出品できる「バーコード出品機能」をコスメカテゴリーに導入すると発表しており、これを好感した買いが入っている。「バーコード出品機能」は、出品画面でバーコード出品を選択し、出品したい商品のバーコードをスキャン。その後、写真撮影を完了すると、カテゴリーや商品名、売れやすい価格が販売価格に自動で入力されるほか、説明入力時に参考となる情報が自動で補完され、手間なく簡単に出品できる機能。18年6月に本・ゲーム・CD・DVDを対象に導入したが、「新品、未使用」などの新古品の出品が多く、箱やケースなどバーコードつきの出品が多いコスメカテゴリーにも導入することになったとしている。

■デンカ <4061>  3,270円  +90 円 (+2.8%)  11:30現在
 デンカ<4061>が4日ぶりに反発している。同社は11日取引終了後に、子会社のデンカ生研を20年4月1日付で吸収合併すると発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。同社は、18年4月からスタートした経営計画「Denka Value-Up」でヘルスケア事業を重点分野と位置付けており、デンカ生研の吸収合併は同事業を強化することが主な目的。なお、同社が存続会社となり、デンカ生研は解散するとしている。

■エイチ・アイ・エス <9603>  4,095円  +95 円 (+2.4%)  11:30現在
 エイチ・アイ・エス<9603>は小幅反発。SMBC日興証券は11日付で、同社の投資判断「1」を継続し、目標株価も5000円から5100円に引き上げた。第1四半期の好決算を受けて業績予想を増額修正。19年10月通期の営業利益は会社計画の200億円に対して225億円(前期比24.8%増)に見直している。また、決算後の株価は、ゴールデンウィーク(GW)の予約好調の確認を含め、いったんの好材料出尽くしでやや調整しているが、同証券では年後半に向けても好調は続くことを予想。GW後の予約状況も好調の模様で、雇用環境改善・余暇時間拡大といった構造要因が旅行需要を後押しする状況は今後も続くとみている。また、旅行事業のグローバル化、旅行事業以外の拡大による事業基盤の強化といった中期的な変化局面にあることへの期待値も高いとしている。

■東京エレクトロン <8035>  14,945円  +305 円 (+2.1%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、SUMCO<3436>など半導体関連株に買いが集まっている。前日の米国株市場ではボーイング株が急落したにも関わらずNYダウが200ドル強の上昇をみせたほか、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は2%の大幅高となった。エヌビディアが7%と急騰したのをはじめ、半導体関連株の上昇が全体相場を牽引、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も2.4%高と5日ぶりに急反発した。これを受けて、東京市場でも半導体関連株のリバウンド局面への移行を見込んだ買いが流入している。

■電通 <4324>  4,590円  +85 円 (+1.9%)  11:30現在
 電通<4324>は続伸。SMBC日興証券は11日、同社株の投資評価「1」を継続した。目標株価は6300円(従来6900円)とした。20年の「東京オリンピック・パラリンピック」に向け業績モメンタムの加速が見込めることや中期的な業績成長力は高いことなどを指摘している。ただ、アジア太平洋地域の中国、豪州の減速懸念もあり、19年12月期以降の業績予想は下方修正しており、目標株価は引き下げた。20年12月期に純粋持ち株会社体制へ移行することに伴う、新たな成長戦略にも期待している。

■村田製作所 <6981>  17,320円  +315 円 (+1.9%)  11:30現在
 村田製作所<6981>、太陽誘電<6976>、アルプスアルパイン<6770>など電子部品株が物色人気を集めている。前日の米国株市場はハイテク株主導で大きく切り返したが、そのなかアップルが3.5%高に買われ注目を集めた。アップル株はiPhone最新機種の売れ行き低調がいわれるなかも、株価は年初から堅調な値運びを示しており、前週末に上向きの25日移動平均線をわずかに割り込んだものの、週明けはマドを開けて再び25日線を上回るなど強さをみせている。アップルの有力サプライヤーである日本の電子部品株も目先売られ過ぎの反動を見込んだ買いが顕著となっている。

■三菱UFJ <8306>  571.1円  +10.1 円 (+1.8%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が続伸。前週に580円近辺を横に走る25日移動平均線を下放れたが、目先買い戻しが優勢となっている。前日の米国株市場ではゴールドマン・サックス、シティーグループ、JPモルガン、バンク・オブ・アメリカなど大手金融機関が買われ米株市場のリバウンドに貢献した。米10年債利回りも6日ぶり反発し終値ベースで2.64%台に上昇、これを背景に米国事業展開に厚い同社株も買い戻される流れとなっている。

■トランザス <6696>  1,145円  +150 円 (+15.1%) ストップ高   11:30現在
 トランザス<6696>がストップ高まで買われている。同社は11日、次世代デジタルサイネージやコンテンツ配信プラットフォームにつながるソリューション「Magic Spotスティック」の開発を完了し、特許出願したと発表。これが材料視されているようだ。「Magic Spotスティック」は、既存のディスプレーデバイスをビジネスの収益源へと変化させるもので、IoT時代のデジタルサイネージや次世代VOD(ビデオ・オン・デマンド)システム、eラーニング、工場内の電子看板、飲食店内のオーダーリングシステムとの連動によりビジネスの効率化を更に加速することができるという。なお、販売は4月末を予定している。

●ストップ高銘柄
 デュアルタップ <3469>  690円  +100 円 (+17.0%) ストップ高   11:30現在
 窪田製薬HD <4596>  553円  +80 円 (+16.9%) ストップ高   11:30現在
 ジーニー <6562>  725円  +100 円 (+16.0%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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