市場ニュース

戻る
 

【市況】6日の米国市場ダイジェスト:NYダウ133ドル安、米景気減速への警戒感が広がる

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:NYダウ133ドル安、米景気減速への警戒感が広がる



米国株式相場は下落。ダウ平均は133.17ドル安の25673.46、ナスダックは70.44ポイント安の7505.92で取引を終了した。12月貿易赤字が10年ぶりの高水準となり、寄付き後から下落する展開となった。経済協力開発機構(OECD)が世界経済見通しを再び下方修正したほか、地区連銀経済報告(ベージュブック)では、多くの地域で景気減速が指摘され、軟調推移となった。セクター別では、食品・飲料・タバコや素材が上昇する一方で自動車・自動車部品や半導体・半導体製造装置が下落した。



原油相場の下落で、エネルギー会社のチェサピーク・エナジー(CHK)や深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)などエネルギー銘柄が軟調推移。複合企業のゼネラル・エレクトリック(GE)は、19年の工業部門のフリーキャッシュフローが赤字となる見通しを示し下落。旅行口コミサイトのトリップアドバイザー(TRIP)は、一部アナリストによる投資判断引き下げにより、売られた。一方で、アパレルのアバクロビー&フィッチ(ANF)は決算内容が好感され大幅上昇となった。



トランプ大統領は、米国株上昇が来年の大統領選再選への好材料となる為、米国株の動向を注視しており、米中交渉の早期合意を求めている。



Horiko Capital Management LLC




■NY為替:ドル伸び悩み、12月米貿易赤字は予想以上に拡大



6日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円85銭から111円62銭まで下落し、111円77銭で引けた。経済協力開発機構(OECD)が世界経済の成長見通しを引き下げ、リスク回避的な取引が広がった。2月米ADP雇用統計は予想を下回り、12月米貿易赤字は予想以上に拡大したことも嫌気された。ただ、この日公表された米地区連銀経済報告(ベージュブック)の内容は想定内だったことから、リスク回避のドル売りは一服した。



ユーロ・ドルは1.1286ドルまで下落後、1.1325ドルまで反発し1.1307ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)は2019年の成長やインフレ見通しを引き下げ、金融機関向けの貸出条件付き長期資金供給(TLTRO)を実施すると報じられると、ユーロ売りが加速。その後、ECB定例理事会を控えて、ショートカバーが優勢となった。ユーロ・円は、126円18銭まで下落後、126円54銭まで反発。ポンド・ドルは、1.3132ドルまで下落後、1.3181ドルまで上昇。ドル・スイスは、1.0056フランまで上昇後、1.0032フランまで反落。




■NY原油:弱含みで56.22ドル、原油在庫の大幅増加を嫌気



NY原油先物4月限は弱含み(NYMEX原油4月限終値:56.22 ↓0.34)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は前日比-0.34ドルの56.22ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは55.42ドル-56.40ドル。米エネルギー情報局(EIA)がこの日発表した週間在庫統計で、原油在庫が予想を大幅に上回る増加を記録していたことが要因。一方、ガソリン在庫は市場予想(-162.5万バレル)を上回る減少を記録した。主要産油国は2019年に原油供給の削減を行なう予定だが、原油需要が予想を下回った場合、原油価格は1バレル=50ドルを下回る可能性が高いとみられている。




■主要米国企業の終値



銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)



バンクオブアメリカ(BAC) 28.84ドル -0.24ドル(-0.83%)
モルガン・スタンレー(MS) 41.62ドル -0.28ドル(-0.67%)
ゴールドマン・サックス(GS)194.74ドル -1.26ドル(-0.64%)
インテル(INTC) 52.95ドル -0.73ドル(-1.36%)
アップル(AAPL) 174.52ドル -1.01ドル(-0.58%)
アルファベット(GOOG) 1157.86ドル -4.17ドル(-0.36%)
フェイスブック(FB) 172.51ドル +1.25ドル(+0.73%)
キャタピラー(CAT) 134.83ドル -2.31ドル(-1.68%)
アルコア(AA) 28.25ドル -0.95ドル(-3.25%)
ウォルマート(WMT) 98.26ドル -0.08ドル(-0.08%)
スプリント(S) 6.24ドル -0.15ドル(-2.35%)

《SF》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均