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【市況】4日の米国市場ダイジェスト:NYダウ206ドル安、米中交渉への慎重な見方が広がる

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:NYダウ206ドル安、米中交渉への慎重な見方が広がる

米国株式相場は下落。ダウ平均は206.67ドル安の25819.65、ナスダックは17.79ポイント安の7577.57で取引を終了した。米中交渉の合意が近いとの報道を受け、買いが先行。しかしながら、中国側からの声明に乏しく今後の動向を見極めたいとの思惑から、下落に転じた。年初来の早い株価上昇ペースへの警戒感も広がり、軟調推移となった。セクター別では、メディアや不動産が上昇する一方でヘルスケア機器・サービスや電気通信サービスが下落した。

家庭用品小売のベッド・バス・アンド・ビヨンド(BBBY)は、一部アナリストによる投資判断引き下げを受け下落。電気自動車のテスラ(TSLA)は、近く発表するスポーツタイプ多目的車(SUV)「モデルY」が「モデル3」の需要を圧迫するとの見方から軟調推移。長期金利低下を受けて、シティ・グループ(C)、ゴールドマンサックス(GS)、モルガン・スタンレー(MS)などの金融関連株が軒並み売られた。一方で、食品会社のクラフト・ハインツ(KHC)は、モルガン・スタンレーによる投資判断引き上げを受け上昇した。

製薬のイーライ・リリー(LLY)は、主力薬品のインスリンを半額に引き下げたジェネリック薬を発表したが、利益率低下による業績懸念から下落した。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:ドル・円は伸び悩み、米政治不安や株安などを嫌気

4日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円99銭まで上昇後、111円64銭まで反落し、111円76銭で取引終了。米中貿易協議の合意期待が高まり、午前中はリスク選好の円売り・ドル買いが優勢となった。しかしながら、12月の米建設支出指数は予想外のマイナスに落ち込んだほか、トランプ大統領の弾劾懸念など政局不安が増大し、投資家の心理は悪化した。米国株安も嫌気されリスク回避の円買い・ドル売りが優勢となった。

ユーロ・ドルは、1.1346ドルから1.1309ドルまで下落したが、1.1337ドルで引けた。ユーロ・円は、126円98銭から126円45銭まで下落した。株安を嫌気したユーロ売り・円買いが観測された。ポンド・ドルは、1.3224ドルから1.3167ドルまで下落した。低調な英国の経済指標を嫌気したポンド売りが継続した。ドル・スイスは、1.0016フランから0.9986フランまで下落した。


■NY原油:反発で56.59ドル、原油需要増大の思惑残る

NY原油先物4月限は反発(NYMEX原油4月限終値:56.59 ↑0.79)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は前日比+0.79ドルの56.59ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは55.81ドル-57.00ドル。米国株安を意識してNY原油先物は伸び悩む場面があったが、通常取引の終了時点にかえて56.63ドルまで戻した。原油需要増大の思惑は残されており、押し目買いが入った。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 29.03ドル -0.28ドル(-0.96%)
モルガン・スタンレー(MS) 42.00ドル -0.50ドル(-1.18%)
ゴールドマン・サックス(GS)195.98ドル -2.22ドル(-1.12%)
インテル(INTC) 53.94ドル +0.64ドル(+1.20%)
アップル(AAPL) 175.85ドル +0.88ドル(+0.50%)
アルファベット(GOOG) 1147.80ドル +6.81ドル(+0.60%)
フェイスブック(FB) 167.37ドル +5.09ドル(+3.14%)
キャタピラー(CAT) 138.35ドル +0.88ドル(+0.64%)
アルコア(AA) 29.16ドル -0.50ドル(-1.69%)
ウォルマート(WMT) 97.85ドル -0.08ドル(-0.08%)
スプリント(S) 6.42ドル +0.02ドル(+0.31%)

《SF》

 提供:フィスコ

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