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【市況】1日の米国市場ダイジェスト:上昇、米中交渉合意への期待強まる

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:上昇、米中交渉合意への期待強まる

米国株式相場は上昇。ダウ平均は110.32ドル高の26026.32、ナスダックは62.82ポイント高の7595.35で取引を終了した。トランプ政権が米中交渉の期限を正式に延長し合意を楽観視する見方が強まり、買いが先行。その後は、2月ISM製造業景況指数が2年ぶりの低水準となり、米景気減速への懸念から上げ幅を縮小したものの、終日堅調推移となった。セクター別では、エネルギーやヘルスケア機器・サービスが上昇する一方で食品・生活必需品小売や電気通信サービスが下落した。
アパレルのギャップ(GPS)は、好業績が続く「オールドネイビー」部門のスピンオフ計画を発表し、大幅上昇。スニーカー小売のフットロッカー(FL)は、決算内容が好感され、堅調推移。米長期金利の上昇で、ゴールドマンサックス(GS)やJPモルガン(JPM)などの金融各社が買われた。電気自動車のテスラ(TSLA)は、ベースグレード(3万5000ドル)のモデル3を導入する一方で、コスト削減の為にオンライン販売に限定し、既存店舗を閉鎖する方針を発表した。利益率の低下懸念とリストラ費用が嵩み、今四半期赤字に転落する見通しを示したことから大幅下落となった。

韓国のオンラインゲーム大手ネクソン(NEXOF)は、ネット小売のアマゾン(AMZN)などの買収期待から株価が上昇しているが、発行済み株式数に対する空売り比率が上昇しており、割高な価格での身売りに一部投資家は懐疑的なようだ。

(Horiko Capital Management LLC)


■NY為替:ドル11.94円、米中貿易摩擦の解消期待でリスク選考

3月1日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円64銭から112円08銭まで上昇し111円94銭で引けた。米中貿易摩擦解消期待にリスク選好の円売りや米債利回りの上昇に伴うドル買いが強まった。クドロー国家経済会議(NEC)委員長が米中貿易協議が「かなり進展した」との見解を示したほか、米政府高官が、3月中旬に開催されると見られる会談で米中両首脳が貿易協定案署名も可能との見解を明らかにしたため、期待感が広がった。

ユーロ・ドルは1.1409ドルまで上昇後、1.1355ドルまで下落し1.1363ドルで引けた。米国2月ISM製造業景況指数や2月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値が予想を下回ったためいったんドル売り・ユーロ買いが優勢となった。その後、欧州中央銀行(ECB)定例理事会を来週に控え、戻り高値からのユーロ売りにおされた。ユーロ・円は、127円50銭まで上昇後、127円17銭へ反落。

ポンド・ドルは、1.3286ドルまで上昇後1.3172ドルまで下落した。


■NY原油:反落、米経済の減速懸念で需要鈍化懸念

3月1日のNY原油先物4月限は反落(NYMEX原油4月限終値:55.80 ↓1.42)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は前日比-1.42ドルの55.80ドルで通常取引を終えた。ドル高で割高感がひろがったほか、米国の経済指標が予想を下回ったため需要鈍化懸念も再燃した。米国2月ISM製造業景況指数や2月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値は予想を
下回った。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 29.31ドル +0.23ドル(+0.79%)
モルガン・スタンレー(MS) 42.50ドル +0.52ドル(+1.24%)
ゴールドマン・サックス(GS)198.20ドル +1.50ドル(+0.76%)
インテル(INTC) 53.30ドル +0.34ドル(+0.64%)
アップル(AAPL) 174.97ドル +1.82ドル(+1.05%)
アルファベット(GOOG) 1140.99ドル +21.07ドル(+1.88%)
フェイスブック(FB) 162.28ドル +0.83ドル(+0.51%)
キャタピラー(CAT) 137.47ドル +0.13ドル(+0.09%)
アルコア(AA) 29.66ドル +0.16ドル(+0.54%)
ウォルマート(WMT) 97.93ドル -1.06ドル(-1.07%)
スプリント(S) 6.40ドル +0.05ドル(+0.79%)

《SF》

 提供:フィスコ

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