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【市況】【↓】日経平均 大引け| 5日ぶり反落、米株安で利益確定売り優勢 (2月22日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  21376.36
高値  21451.23(14:40)
安値  21348.67(09:10)
大引け 21425.51(前日比 -38.72 、 -0.18% )

売買高  9億8867万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆8245億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は5日ぶり反落、前日までの上げの反動で利食い売り優勢
 2.欧米の経済指標が弱く世界景気先行きに警戒感、米株安に追随する動き
 3.日経平均ベースの騰落レシオは前日時点で120%超え、過熱感も意識
 4.後場は買い戻しで下げ渋る、米中貿易協議の結果待ちで売り方も動けず
 5.全般手控えムードが強く、売買代金は活況の目安とされる2兆円下回る

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは103ドル安と4日ぶりに反落した。低調な経済指標の発表を受けて景気減速を警戒。景気敏感株を中心に利益確定売りが優勢となった。

 東京市場では、前日の米株安を引き継いで日経平均株価は軟調に推移。今週に入って初めてマイナス圏で引けたが、売買高低調のなか売り圧力も限定的だった。

 22日の東京市場は、今週に入り日経平均が一方通行に買われてきた反動もあって売りに押された。日経平均は前日までの4営業日で560円強の上昇をみせており、日経平均の騰落レシオも過熱領域とされる120%を上回っていた。そうしたなか、前日にNYダウが4日ぶり反落、ナスダック総合指数は9日ぶりの反落と、これまで一貫して上値追いをみせてきた米国株市場が上昇一服となったことから、日本株も利益確定の動きが顕在化した。欧米の経済指標が市場コンセンサスを相次いで下回り、世界景気減速に対する警戒感が改めて浮上した。ただ、後場は下げ渋り、終盤に買い戻しが入って下げ幅を更に縮小した。米中貿易協議の行方が注目されるなか、売り方も動きにくい地合いだったようだ。なお、東証1部の売買代金は活況の目安とされる2兆円を下回った。

 個別では、東京エレクトロン<8035>が軟調、トヨタ自動車<7203>も売りに押された。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも冴えない。東京海上ホールディングス<8766>、三菱商事<8058>が軟調、IHI<7013>も値を下げた。三井松島産業<1518>が大幅安、東洋エンジニアリング<6330>も売られた。Gunosy<6047>が急落、川崎汽船<9107>、日本通運<9062>の下げも目立つ。
 半面、キーエンス<6861>が大きく買われ、アンリツ<6754>も高い。資生堂<4911>、花王<4452>なども物色人気となった。ラサ工業<4022>が商いを伴い急伸したほか、北の達人コーポレーション<2930>も活況高。保土谷化学工業<4112>も大幅に値を飛ばした。ZOZO<3092>の上げも目立つ。アウトソーシング<2427>が値を上げ、ジャパンベストレスキューシステム<2453>も上値を追った。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、資生堂 <4911> 、花王 <4452> 、KDDI <9433> 、アステラス <4503> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約20円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄は東エレク <8035> 、ダイキン <6367> 、ユニファミマ <8028> 、エーザイ <4523> 、ヤマトHD <9064> 。押し下げ効果は約29円。

 東証33業種のうち上昇は7業種。上昇率の上位5業種は(1)情報・通信業、(2)電気機器、(3)化学、(4)空運業、(5)建設業。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)石油石炭製品、(3)証券商品先物、(4)倉庫運輸関連、(5)鉱業。

■個別材料株

△甜菜糖 <2108>
 今期配当を30円増額、配当利回り4%超に上昇。
△アウン <2459> [東証2]
 米社の広告運用自動最適化ツールを国内独占販売。
△SFP <3198> [東証2]
 東証1部に指定。
△リネットJ <3556> [東証M]
 三重県松阪市と協定を締結。
△ベネフィJ <3934>
 株主優待制度を導入。
△サインポスト <3996> [東証M]
 無人決済店舗の事業化に向けて合弁会社設立へ。
△ラサ工 <4022>
 「高純度黒リンの量産技術を確立」との報道。
△アンジェス <4563> [東証M]
 重症虚血肢治療薬「コラテジェン」が専門家会議で承認される。
△パートナーA <6181> [東証M]
 エン婚活エージェントと資本提携。
△自律制御シ研 <6232> [東証M]
 レオスキャピタルが7%超に保有株買い増し。

▼ロート <4527>
 みずほ証券が投資判断を「アンダーパフォーム」に格下げ。
▼大真空 <6962>
 三菱UFJMS証券が目標株価を970円に引き下げ。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ラサ工 <4022> 、(2)保土谷 <4112> 、(3)一蔵 <6186> 、(4)北の達人 <2930> 、(5)FIG <4392> 、(6)ウィルG <6089> 、(7)ZOZO <3092> 、(8)ジンズメイト <7448> 、(9)ブレクスルー <2464> 、(10)アルトナー <2163> 。
 値下がり率上位10傑は(1)三井松島HD <1518> 、(2)Gunosy <6047> 、(3)ウッドワン <7898> 、(4)エラン <6099> 、(5)Nフィールド <6077> 、(6)東洋エンジ <6330> 、(7)新川 <6274> 、(8)川崎汽 <9107> 、(9)日通 <9062> 、(10)ワールドHD <2429> 。

【大引け】

 日経平均は前日比38.72円(0.18%)安の2万1425.51円。TOPIXは前日比3.98(0.25%)安の1609.52。出来高は概算で9億8867万株。東証1部の値上がり銘柄数は731、値下がり銘柄数は1288となった。日経ジャスダック平均は3449.73円(3.12円高)。

[2019年2月22日]

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