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【市況】21日の米国市場ダイジェスト:NYダウ103ドル安、軟調な経済指標を嫌気

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:NYダウ103ドル安、軟調な経済指標を嫌気

米国株式相場は下落。ダウ平均は103.81ドル安の25850.63、ナスダックは29.36ポイント安の7459.71で取引を終了した。12月耐久財受注が予想を下振れたほか、2月フィラデルフィア連銀景況指数や1月景気先行指数がマイナスとなり、米経済減速への懸念から売りが先行。米中交渉妥結を楽観視する見方が相場を下支えしたものの、終日軟調推移となった。セクター別では、商業・専門サービスや公益事業が上昇する一方でエネルギーや自動車・自動車部品が下落した。

宅配ピザ会社のドミノ・ピザ(DPZ)は、決算内容が予想を下振れ大幅下落。電気自動車のテスラ(TSLA)は、自動車の評価や格付を行うコンシューマーズ・レポートが「モデル3」の推奨を取り消し軟調推移。スポーツ用品のナイキ(NKE)は、バスケットボールの強豪で知られるデューク大学のスター選手が同社製シューズの破損で怪我をしたことから、信頼低下を懸念した売りが広がった。一方で、レンタカー会社のエイビス・バジェット・グループ(CAR)は決算内容が好感され、大幅上昇となった。

携帯端末のアップル(AAPL)と投資銀行のゴールドマン・サックス(GS)が提携するクレジットカードの試験運用を近く実施予定で、早ければ年内にも一般向けに発行する模様。同カードは、マスターカード(MA)の決済ネットワークを利用し、大半の利用では2%のキャッシュバックを実施する。アップル製品の購入ではキャッシュバック比率が引き上げられる可能性もある。

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■NY為替:英国のEU離脱期限延期の可能性も

21日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円57銭へ下落後、110円84銭まで上昇し、110円70銭で引けた。12月の米耐久財受注、1月景気先行指数、2月フィラデルフィア連銀製造業景況指数が予想を下回ったことから、ドル売りが優勢となった。その後、米債利回りの上昇に伴うドル買いに下げ止まった。

ユーロ・ドルは1.1366ドルから1.1323ドルまで下落し、1.1336ドルで引けた。域内の製造業PMIが活動の縮小を示したほか、欧州中央銀行(ECB)定例理事会要旨で、短期的な成長は予想を下回るとの見解が示されたため、ユーロ売りが強まった。ユーロ・円は、125円77銭から125円45銭まで下落。ポンド・ドルは、1.3095ドルまで上昇後、1.3027ドルまで下落。欧州連合(EU)からの離脱について、離脱期日の3カ月延期観測が強まったためポンド買いが強まった。ただ、EU高官が、協議の行き詰まりに言及し、ポンド売りが再燃。ドル・スイスは、0.9995フランへ下落後、1.0023フランまで上昇した。


■NY原油:反落で56.96ドル、原油在庫の増加は市場予想を上回る

NY原油先物4月限は反落(NYMEX原油4月限終値:56.96 ↓0.20)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は前日比-0.20ドルの56.96ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時56.64ドルまで売られた。米エネルギー情報局(EIA)が21日発表した週間原油在庫は、市場予想を上回る増加を記録したことが要因。利益確定を狙った売りが観測された。ガソリン在庫の減少幅は市場予想を上回ったものの、特に意識されなかった。米国株式の下げ幅が一時拡大したことも嫌気されたようだ。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 29.29ドル -0.12ドル(-0.41%)
モルガン・スタンレー(MS) 41.96ドル -0.46ドル(-1.08%)
ゴールドマン・サックス(GS)196.36ドル -2.24ドル(-1.13%)
インテル(INTC) 51.41ドル +0.02ドル(+0.04%)
アップル(AAPL) 171.06ドル -0.97ドル(-0.56%)
アルファベット(GOOG) 1096.97ドル -16.83ドル(-1.51%)
フェイスブック(FB) 160.04ドル -2.52ドル(-1.55%)
キャタピラー(CAT) 138.88ドル -1.43ドル(-1.02%)
アルコア(AA) 29.58ドル +0.34ドル(+1.16%)
ウォルマート(WMT) 99.39ドル -0.49ドル(-0.49%)
スプリント(S) 6.48ドル +0.17ドル(+2.69%)

《SF》

 提供:フィスコ

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