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【通貨】欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、上昇基調継続もインフレ鈍化を意識

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

13日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米中通商協議で両国の摩擦解消への期待感が高まるなか、円売り基調が続く見通し。ただ、今晩発表の米国の1月消費者物価指数は伸び鈍化が予想され、利上げ休止への思惑からドル買いは弱まりそうだ。

市場の関心は引き続き米中通商協議で、交渉の行方が注目される。トランプ米大統領は3月1日を期限とする協議に関し、進展次第で期限を先に延ばす可能性に言及。合意に向け意欲を示したことは前向きに評価されており、円売りを誘発している。ドル・円は11日に心理的節目110円を明確に上抜けた後は110円台に定着し、明日から始まる閣僚級会合で進展があればさらに上値を追う展開となりそうだ。本日のアジア市場でドル・円は、米中協議への期待感を背景とした日本株や中国株の堅調地合いが続き、リスク選好的な円売り基調が鮮明になっている。

ただ、本日の海外市場でドル・円が一気に111円台を目指す展開にはなりにくいだろう。今晩22時半発表の米国の1月消費者物価指数(CPI)は前年比+1.5%と予想され、前回から伸びが鈍化するとみられている。連邦準備制度理事会(FRB)の目標である+2.0%を大きく下回ることで利上げ停止に思惑が広がり、ドル売りに振れやすい。足元ではカンザスシティー連銀のジョージ総裁が「過去の利上げの影響を評価するため、利上げ中断を支持する」との見解を示している。本日は他に、アトランタ、フィラデルフィアの各地区連銀総裁の講演が予定され、インフレ鈍化や利上げ休止への観測がドルを下押ししそうだ。(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】・18:30 英・1月消費者物価指数(前年比予想:+1.9%、12月:+2.1%)・18:30 英・1月生産者物価指数・産出(前年比予想:+2.2%、12月:+2.5%)・19:00 ユーロ圏・12月鉱工業生産(前月比予想:-0.4%、11月:-1.7%)・22:30 米・1月消費者物価指数(前年比予想:+1.5%、12月:+1.9%)・22:50 メスター米クリーブランド連銀総裁講演(経済見通しと金融政策)・22:50 ボスティック米アトランタ連銀総裁が欧州金融会合出席(ダブリン)・02:00 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁講演(経済見通し)・04:00 米・12月財政収支(予想:-110億ドル、17年12月:-231.92億ドル)

《FA》

 提供:フィスコ

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