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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):東和薬品、JUKI、モノタロウ

東和薬品 <日足> 「株探」多機能チャートより
■東和薬品 <4553>  8,850円  +740 円 (+9.1%)  本日終値
 東和薬品 <4553> が急伸。12日大引け後、19年3月期の連結経常利益を従来予想の122億円→163億円に33.6%上方修正。増益率が4.1%増→39.1%増に拡大し、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。ジェネリック医薬品における近年追補品の販売好調や医薬品卸の売上増加が収益を押し上げる。研究開発費や広告宣伝費など販管費が想定を下回ることも上振れの要因となる。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の95円→107.5円(前期は95円)に増額修正したことも支援材料となった。同時に、3月末現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施すると発表。最低投資金額が現在の3分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いも向かった。

■JUKI <6440>  1,260円  +101 円 (+8.7%)  本日終値
 JUKI<6440>が続急伸。12日の取引終了後に発表した18年12月期連結決算が、売上高1120億6400万円(前の期比8.1%増)、営業利益91億4800万円(同12.1%増)、純利益66億4000万円(同17.7%増)となり、従来予想の営業利益76億円を大きく上回って着地したことが好感された。産業装置分野での事業領域拡大により、非マウンタ製品の売り上げが増加した効果に加えて、為替が想定レートより円安で推移したことなどで粗利益率が改善したことが売上高・利益を押し上げた。なお19年12月期予想は、想定為替レートを1ドル=105円として、売上高1140億円(前期比1.7%増)、営業利益73億円(同20.2%減)、純利益50億円(同24.7%減)を見込んでいる。

■ジャストシステム <4686>  2,565円  +200 円 (+8.5%)  本日終値
 12日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常が50%増益で着地・10-12月期も100%増益」が好感された。
 ジャストシステム <4686> が2月12日大引け後(16:00)に決算を発表。19年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比49.6%増の62.8億円に拡大した。
  ⇒⇒ジャストシステムの詳しい業績推移表を見る

■MonotaRO <3064>  2,502円  +172 円 (+7.4%)  本日終値
 MonotaRO<3064>が大幅続伸。12日の取引終了後に発表した1月度の月次業績で、売上高が前年同月比30.5%増の93億9300万円となったことが好感された。同社は、工場用間接資材のネット通販を展開しているが、1月度は新規顧客獲得数が5万7200アカウントとなり、前月比1400アカウント増と順調に積み上がったことが売上高を押し上げた。

■光通信 <9435>  19,330円  +1,280 円 (+7.1%)  本日終値
 光通信<9435>が大幅高。同社は前場取引終了後、19年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を4300億円から4500億円(前期比5.3%増)へ、営業利益を550億円から590億円(同19.2%増)へ増額した。また、年間配当も従来計画に6円上乗せした348円に修正した。これを好感する形で投資資金が流入している。データ通信端末が好調なほか、ウォーターサーバー事業も黒字化し全体収益拡大に貢献している。あわせて発表した第3四半期累計の連結決算は売上高3463億1800万円(前年同期比11.3%増)、営業利益492億6500万円(同34.6%増)と大幅な伸びを示した。

■アウトソーシング <2427>  1,503円  +99 円 (+7.1%)  本日終値
 アウトソーシング<2427>が大幅高で3日続伸、昨年12月5日以来となる1500円台を回復した。外国人の就労拡大に関しては、昨年12月に改正出入国管理法が成立し、今年4月からスタートする。外国人労働者数は年々ピーク更新が続き、昨年10月にはついに派遣社員の数を上回る状況となっている。製造や研究開発を中心に全国規模で人材派遣を展開する同社は、外国人実習生の管理受託業務で高い実績を持ち、政策の流れに乗る銘柄として人材サービス関連のなかでも注目度が高い。あすの18年12月期決算発表を前に、好業績先取りを狙った買いが流入している。

■石原産業 <4028>  1,194円  +75 円 (+6.7%)  本日終値
 石原産業 <4028> が続急伸。12日大引け後、19年3月期の連結経常利益を従来予想の73億円→99億円に35.6%上方修正。従来の13.2%減益予想から一転して17.7%増益見通しとなったことが買い材料視された。今期業績の上方修正は昨年11月に続き、2回目。研究開発費が想定を下回ることが上振れの要因となる。直近の農薬登録取得に向けたスケジュールや大阪大学と共同開発する医薬品治験の進捗状況などを踏まえて関連費用の支出時期を見直した。前日終値ベースの予想PERが9.3倍→6.1倍に低下し、割安感が強まったことも支援材料となった。

■SBSホールディングス <2384>  1,745円  +104 円 (+6.3%)  本日終値
 SBSホールディングス<2384>が後場一段高。午後1時ごろに発表した19年12月期連結業績予想で、売上高2500億円(前期比22.8%増)、営業利益90億円(同9.2%増)、純利益48億円(同8.9%増)と2期連続で営業最高益更新を見込み、年間配当を23円と連続増配する予定であることが好感された。前期に実施したリコーロジスティクスの子会社化など大型M&Aの業績が通年で寄与するほか、料金改定交渉の推進で、主力の物流事業の拡大が見込まれている。なお、18年12月期決算は、売上高2035億1600万円(前の期比33.1%増)、営業利益82億4000万円(同32.3%増)、純利益44億900万円(同0.8%減)だった。

■SECカーボン <5304>  11,690円  +670 円 (+6.1%)  本日終値
 SECカーボン<5304>は大幅続伸。同社は12日取引終了後、18年4~12月期の連結決算を発表。売上高は275億300万円(前年同期比2.5倍)、営業利益は121億9800万円(同24.3倍)、最終利益は85億5000万円(同12.2倍)だった。人造黒鉛電極は世界的に需給が逼迫している。会社側が原料であるニードルコークスの値上がりを製品価格の是正に取り組むことにより利益が拡大している。業績予想は従来見通しを据え置いた。19年3月期業績は売上高368億円(前期比2.3倍)、営業利益153億円、最終利益108億円(同5.4倍)を見込んでいる。

■阪和興業 <8078>  3,040円  +170 円 (+5.9%)  本日終値
 阪和興業<8078>が後場上げ幅を拡大。午後1時ごろに発表した第3四半期累計(18年4~12月)連結決算が、売上高1兆5582億7100万円(前年同期比19.3%増)、営業利益213億3400万円(同13.5%増)、純利益113億3100万円(同7.5%減)と2ケタ増収増益となったことが好感された。鋼材価格が前年同期に比べて高い水準であったことに加えて、金属原料事業における合金鉄やステンレス母材の拡販、海外販売子会社の売り上げ増などが寄与した。また、金属原料事業や海外販売子会社の増益などが利益を押し上げた。なお、19年3月期通期業績予想は、売上高2兆円(前期比11.7%増)、営業利益310億円(同18.2%増)、純利益168億円(同3.2%減)の従来見通しを据え置いている。

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