【材料】すららネット---18/12期は営業利益が68.1%増、全マーケットで増収
すららネット <日足> 「株探」多機能チャートより
すららネット<3998>は7日、2018年12月期決算を発表した。売上高が前期比27.9%増の9.35億円、営業利益が同68.1%増の2.02億円、経常利益が同106.6%増の2.23億円、当期純利益が同76.2%増の1.37億円となった。
主要顧客である学習塾マーケットの売上高は前期比18.1%増の5.47億円となった。「低学力の生徒に対する学力向上教材」として強固なポジショニングの認知が進んでいるとともに、同社のサービスを使って独立開業する人や従来より塾を経営している個人顧客に加え、新たに法人顧客や異業種法人との契約が増加傾向にあった。その結果、当期末時点の導入校数は757校(前期末比196校増加)、ID数は15,238ID(前期末比2,057ID増加)となった。
学校マーケット売上高は前期比27.0%増の2.94億円となった。従来の私立学校に加え、通信制高校、大学・公立学校等といった新たな契約先への導入を含めて契約数が堅調に増え、当期末時点の導入校数は154校(前期末比21校増加)、ID課金数(校舎課金を除く)は25,763ID(前期末比6,851ID増加)となった。
さらに学習塾・学校に続く第3の事業の柱として「個人学習者向けのBtoCマーケット(個人学習者を対象とした販路)」における事業展開を進めている。発達障がい・学習障がい対応コンテンツの引き合いの増加やWebマーケティングの活用等によってID数は増加傾向にあり、当期末時点のID数は1,122ID(前期末比528ID増加)となった。その結果、BtoCマーケットの売上高は前期比160.6%増の0.82億円となった。
海外マーケットは、スリランカ、インドネシア及びインドに続き、フィリピンでも現地学校での利用が始まり、当期末時点の海外マーケットにおけるID数は2,248ID(前期末比438ID増加)となった。
同社全体の当期末時点における導入校数は940校(前期末比223校増加)、利用ID数は60,810ID(前期末比9,832ID増加)となった。
2019年12月期通期の業績予想については、学校、塾チャネルが引き続き成長することに加え、B to Cが大きく伸びることから売上高は前期比36.1%増の12.73億円を見込む。また、体制強化にともなう人員増とB to Cのマス広告を行なうことなどにより、営業損失が0.72億円、経常損失が0.74億円、当期純損失が0.77億円を見込んでいる。
《SF》
提供:フィスコ