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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):セガサミーHD、アクリート、総医研など

セガサミー <日足> 「株探」多機能チャートより

セガサミーHD<6460>:1379円(-150円)
急落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は119億円で前年同期比53.5%の大幅減益、市場予想を40億円ほど下回った。また、通期予想は従来の210億円から130億円に下方修正、市場コンセンサスは従来会社計画より上の水準にあり、ネガティブなインパクトとなっている。投入タイトル数の減少などでパチスロ機の販売台数が大きく減少したほか、デジタルゲームにおける新作タイトルの収入なども伸び悩んだ。


NTTデータ<9613>:1238円(-103円)
急反落。前日に第3四半期の決算を発表、10-12月期営業利益は342億円で前年同期比11%増益、前年同期の特殊費用一巡で増益も、市場予想は30億円程度下振れたとみられる。第2四半期に発生した不採算案件の追加引き当てなどが下振れの背景。不採算案件の規模が想定以上に大きいとの見方になっている。また、受注動向に関しても、北米の想定以上の低迷、EMEA・中南米の鈍化などがマイナス視されている。


アクリート<4395>:1170円(+96円)
大幅に3日続伸。海外の携帯電話番号向けにSMS配信を行う「SMSコネクトグローバルサービス」を開始すると発表している。サービス導入により、これまで国内の携帯電話事業者の利用者しか利用できなかったサービスを全世界で利用可能になるという。海外在住者及び訪日外国人向けSMS配信の需要に応えるとともに、訪日外国人向けのSMSによるセールスプロモーションなど新たなサービス開発を推進する。


資生堂<4911>:7254円(+443円)
急伸。米化粧品会社のエスティローダーが6月期通期の利益見通しを上方修正、一時15%の株価上昇となっている。アジアにおけるスキンケア製品の販売好調を上方修正の背景としており、中国市場における高級品販売の鈍化懸念を和らげる形となっている。中国での需要鈍化の影響が警戒されてきた同社など国内化粧品各社にとっても、過度な懸念の後退につながる状況となっているようだ。


ソフトバンク<9434>:1327.5円(-31.5円)
前日に第3四半期の決算を発表、10-12月期営業利益は1916億円で市場予想を150億円程度上回った。モバイル通信収入の好調やブランド使用料の減少などが主因。第3四半期累計では通期予想に対する進捗率が91%にまで達している。また、来期の配当維持・拡大方針も明らかにした。ただ、携帯料金引き下げなど競争激化による来期以降の収益伸び悩み懸念は拭い切れない状況にあるようだ。


総医研<2385>:537円(+40円)
大幅に反発。19年6月期第2四半期累計(18年7-12月)の営業利益を従来予想の2.00億円から2.78億円(前年同期実績1.33億円)に上方修正している。化粧品事業で越境EC関連商品が伸び、利益が拡大する見込み。機能性素材開発事業でラクトフェリン原料の価格上昇なども寄与した。通期予想(前期比84.3%増の6.00億円)は据え置いたが、第2四半期の決算発表を12日に控え、好業績への期待が高まっている。


SUMCO<3436>:1575円(+43円)
前日に前12月期の決算を発表、営業利益は852億円で前期比2.0倍の水準となった。シリコンウェーハの値上げ効果が収益増に貢献、ほぼ会社計画や市場予想と同水準であった。配当金は従来比2円引き上げられている。一方、今第1四半期は190億円の見通しで、前四半期、前年同期比ともに減益を見込んでいる。減価償却費など固定費増が背景となるが、短期的な業績の踊り場入りなどを意識する展開になっているようだ。


応用技術<4356>:1311円(-5円)
18年12月期の年間配当を10.00円(従来予想未定、前期実績5.00円)に増額することを決定したと発表している。業績と財務状況などを総合的に勘案したとしている。19年12月期の営業利益予想は前期比6.0%増の3.50億円。ソリューションサービス事業やエンジニアリングサービス事業が好調を維持すると見込む。18年12月期は100.9%増の3.30億円で着地した。

《ST》

 提供:フィスコ

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