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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):アイネス、栄研化、オービック

アイネス <日足> 「株探」多機能チャートより
■アイネス <9742>  1,333円  +144 円 (+12.1%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 アイネス <9742> が急騰。29日大引け後に発表した19年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比3.7倍の12.6億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。金融向けを中心にシステム開発や運用サービスの受注が増加したことが寄与。一部のプロジェクトで原価が嵩んだものの、増収効果や販管費の減少などで吸収し、大幅増益を達成した。

■栄研化学 <4549>  2,529円  +228 円 (+9.9%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 栄研化学 <4549> が続急伸。29日大引け後に発表した19年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比21.6%増の43.4億円に伸びて着地したことが買い材料視された。主力の便潜血検査用試薬を中心に海外向けの売り上げが増加したことが寄与。売上構成の良化で原価が低減したことも大幅増益に貢献した。通期計画の42.3億円をすでに2.6%上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■コーセル <6905>  1,097円  +86 円 (+8.5%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 29日、コーセル <6905> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.78%にあたる100万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は2月1日から4月26日まで。

■オービック <4684>  9,910円  +710 円 (+7.7%)  本日終値
 オービック <4684> が大幅続伸。29日大引け後に発表した19年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比18.5%増の318億円に伸びて着地したことが買い材料視された。主力の統合業務ソフト「オービック7」の導入が拡大したほか、運用支援やクラウドサービスも好調だった。業務用パッケージソフトの販売が伸びたことも大幅増益に貢献した。通期計画の383億円に対する進捗率は83.1%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の115円→135円(前期は115円)に増額修正したことも支援材料となった。

■コメリ <8218>  2,731円  +186 円 (+7.3%)  本日終値
 コメリ<8218>は大幅高で3日続伸。29日の取引終了後に発表した第3四半期累計(18年4~12月)連結決算が、売上高2733億5500万円(前年同期比2.4%増)、営業利益174億9100万円(同12.9%増)、純利益116億4200万円(同11.8%増)と2ケタ営業増益だったことが好感された。約130店舗の改装を実施した結果、既存店売上高が前年並みとなったことに加えて、PW(パワー)業態8店舗、HC(ホームセンター)業態4店舗、HG(ハートアンドグリーン)業態3店舗を開店したことが寄与した。また、新たな開発商品の導入やEDLP政策を推進したことで、工具や建築資材などの販売が堅調に推移したほか、更なるローコストオペレーションの推進に取り組んだことも利益を押し上げた。なお、19年3月期通期業績予想は、売上高3580億円(前期比4.7%増)、営業利益187億円(同10.2%増)、純利益117億円(同7.3%増)の従来見通しを据え置いている。

■日本車輌製造 <7102>  2,370円  +76 円 (+3.3%)  本日終値
 日本車両製造<7102>が大幅高で3日ぶりに反発。29日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、売上高を910億円から930億円(前期比2.4%減)へ、営業利益を46億円から66億円(同9.2%減)へ、最終利益を43億円から62億円(前期82億7100万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。東日本大震災復興工事の本格化や、東京オリンピック関連工事の需要などで建設機械事業が堅調に推移していることに加えて、各事業の利益率が向上していることが要因としている。なお、同時に発表した第3四半期累計(18年4~12月)決算は、売上高564億1400万円(前年同期比18.9%減)、営業利益56億2800万円(同26.8%減)、最終利益57億9700万円(前年同期73億9500万円の赤字)だった。

■いちよし証券 <8624>  865円  +26 円 (+3.1%)  本日終値
 いちよし証券<8624>が後場上昇。午後1時ごろ、自社株買いを発表しており、これを好材料視した買いが入った。100万株(発行済み株数の2.33%)、または9億5000万円を上限としており、取得期間は1月31日から3月22日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を実行するために取得するとしている。なお、同時に発表した第3四半期累計連結決算は、営業収益169億1700万円(前年同期比14.3%減)、営業利益23億500万円(同56.0%減)、純利益18億4900万円(同48.9%減)だった。19年3月期予想は引き続き非開示としている。

■ゼンリン <9474>  2,667円  +73 円 (+2.8%)  本日終値
 ゼンリン <9474> が高い。29日大引け後に発表した19年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比80.3%増の18.7億円に拡大して着地したことが買い材料視された。主力の地図データベース事業で国内カーナビゲーション用データの販売が好調だったほか、IoT関連の開発受託なども伸びたことが寄与。最繁忙期の1-3月期(第4四半期)を前に、通期計画の62億円に対する進捗率は5年平均の15.8%を上回る30.3%に達した。

■村田製作所 <6981>  14,955円  +375 円 (+2.6%)  本日終値
 村田製作所<6981>や太陽誘電<6976>、TDK<6762>、日本航空電子工業<6807>などアップル関連株が高い。アップルは29日夕(日本時間30日早朝)に18年10~12月期の決算を発表。iPhoneの中国販売が不振だったこともあり、売上高は前年同期比5%減の843億ドルとなったが、1株利益は4.18ドルとなり市場予想を上回った。これを受け、アップルの株価は時間外取引で5%近く上昇している。このアップル決算を好感し、村田製など大手電子部品株には買いが先行した。

■JSR <4185>  1,829円  +44 円 (+2.5%)  本日終値
 JSR<4185>は5日続伸。岩井コスモ証券は29日付で、同社株の投資判断「B+」を継続した。目標株価は2000円(従来2400円)とした。28日取引終了後、4月~12月期の連結営業利益は前年同期比2.1%増の379億4800万円になったと発表。これに対して同証券では、経営環境に不透明感が増すなか、業績の底堅さが確認できたとしている。会社側が19年3月期の業績予想を据え置いたことに対しても若干の上振れが期待できるとするほか、来期通期業績は下期から挽回するとみている。具体的には19年3月期営業利益は前年比13%増の493億円(会社計画480億円)、20年3月期の同利益は525億円と予想している。業績の変動要因となる半導体材料について日米間の大手で足もと減産を実施していることから、価格は維持できるとの見方も示している。

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