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【特集】大荒れだろうが全額投資を続ける!~「フルインベスター3人衆」座談会-最終回

 >> 座談会の第1回目から読む
高配当でも成長分野を切り開いているかの見極めが肝心
登場する銘柄:東京海上ホールディングス<8766>、マークラインズ<3901>
筆者:福島 由恵
金融機関出身のフリーライター。株式、投資信託、不動産投資などを中心とした資産形成に関連する記事執筆を主に担当。相続、税金、ライフプラン関連も数多く執筆。

 世界景気の減速懸念で乱高下する株式相場に、慎重に構える投資家もいるだろう。そうした環境を踏まえ、『株探』では、大荒れの局面が予想されても全額投資を基本戦略に据える「フルインベスター3人衆」に集まってもらい、2019年の投資戦略や注目銘柄を語ってもらう座談会を開催した。
 前回紹介した座談会3回目では、これからの社会に求められるテーマに目を向けた「高齢者関連の銘柄」や、「実は○○銘柄」の発展型で「資産バリュー株でありながら成長株の要素を持つ銘柄」を紹介してもらった。最終回ではこれまでの議論を踏まえながら、引き続き、混迷相場に立ち向かう方策を探っていく。

―― 皆さんの銘柄選びの着眼点、とても勉強になります。座談会1回目でも触れていますが、今年はどんな投資を心掛けていこうと考えていますか?
キーワードⅨ~「インカムを厚くして難局を乗り切る」
www9945さん(ハンドルネーム・以下、9945さん): 今年も昨年末に続いて波乱相場になることは覚悟しないといけないですね。会社員を辞めて、専業になった数年前から意識していることですが、高配当の銘柄を厚めに保有していこうと考えています。インカム収入を充実させて、心の平穏を保つようにしておきたいです。
www9945www9945さん(ハンドルネーム・50代・男性)のプロフィール:
投資歴約25年の現在は専業投資家。年収300万円の清掃員時代に、100万円を元手に始めた株式投資で4億円以上の財産を築きあげたサラリーマン投資家の星。投資スタイルは割安株重視で、高配当でじわじわと上昇する銘柄が好き。日本株以外にも米国株やベトナムなどの海外の割安株にも手を広げている。趣味は銘柄発掘も含めた街角ウォッチング。株探プレミアム専用コラム「すご腕投資家さんに聞く 『銘柄選び』の技」に参考記事を掲載。

とりでみなみさん(ハンドルネーム・以下、とりでさん): 高配当銘柄を厚くするのは賛成ですね。波乱相場の中で、少しでも収益の底上げを図りたいと、やる気満々です(笑)。
過去5年の純利益の平均の35%以上を配当に出すと明言する東京海上HD
9945さん: 相場急落もあって最近は高配当銘柄がゴロゴロと出ていますが、業績の悪いダメ高配当株をつかまないように気をつけなくてはなりません。配当を急に上げたり下げたりする会社も信用できない。業績が伴って安定的に配当を出す銘柄を選ぶようにしないといけないですね。
 比較的配当が安定して増えている銘柄で、私が有望視しながら保有している銘柄の一つに東京海上ホールディングス<8766>があります。同社の配当利回りは3%以上あって(座談会実施時)まあまあの高水準。それで、20年くらい増配も続けている。今後もこの調子で増えていく見込みです。
 同社は過去5年の純利益の平均の35%以上を配当に出すと明言しているんですよ。災害がどれだけ起こるかは年によって違うから、過去1年分の純利益を対象にしてしまうと配当が安定しないんですよね。こうしたリスクマネジメントがしっかりしている点は好ましいです。
 保険会社は定期的に加入者からの保険料が入ってくるビジネスモデルだから、現金が着実に積み上がっていくストックビジネス型で安定しているのが魅力です。私が常に注目している月足チャートも概ねきれいな右肩上がりだし。
■東京海上ホールディングス <8766> の月足チャート
東京海上ホールディングスの月足チャート
DAIBOUCHOUさん(ハンドルネーム・以下、DAIさん): 本当にきれいな月足チャートですね。1990年代後半の金融ビッグバンで損保と生保の乗り入れがあって、東京海上は生保も扱えるようになったのも有利な点ですよね。最近は長寿に拍車がかかってなかなか人が死なないから、その分保険金支払いの出番が先送りになって、利益も膨らみやすいと聞きました。
海外の利益構成比が半分に迫る実は「グローバル銘柄」
9945さん: 前回までの座談会で「実は○○銘柄」がおいしい!という話が出ましたが、東京海上も実は「グローバル銘柄」になりつつあるのも注目です。海外で買収を繰り返して、2019年3月期時点で事業利益の45%が海外で占める見込みです。
東京海上HDの事業別利益の見込み
 加えて海外保険事業のうち、91%は先進国が占める予想です。現時点で同社の海外保険事業の中核は北米。中国はこれからの段階なので、トランプ大統領が中国との摩擦を激化させてもあまり心配なさそう。
 中国と米国の貿易摩擦を懸念して、買いの手が控えられている安川電機 <6506> とは事情が違います。この他、リーマン・ショックの時も比較的早く立ち直っているので、株価波乱時の耐久性もありそうです。
※当該情報は、一般情報の提供を目的としたものであり、有価証券その他の金融商品に関する助言または推奨を行うものではありません。

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