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【特集】ネクシィーズG Research Memo(6):画期的な定額制セルフエステスタジオのチェーン展開を開始

ネクシィーズ <日足> 「株探」多機能チャートより

■中長期の成長戦略

● セルフエステ事業を開始
ネクシィーズグループ<4346>は定額制セルフエステスタジオ「BODY ARCHI」業態を開発し、2018年11月15日に 1号店として表参道店をグランドオープンした。「BODY ARCHI」のブランドプロデューサーは、「ローソン Uchi cafe Sweets」や「ミラノ万博」、「渋谷ヒカリエレストラン」などのブランディングを手掛けてきた柴田陽子氏を起用。2019年からFC展開を開始する予定であり、FC事業者は「ネクシィーズ・ゼロシリーズ」の仕組みを活用することで、初期投資をかけずに事業をスタートすることができる。今後3年間にFC店も含めて全国100店舗を目指しており、第3の事業の柱にしたい考えだ。

(1) 市場の状況
エステティックサロンの市場規模は3,579億円(2017年度、前年比0.2%増)と横ばいの状態で推移している。伸び悩んでいる主な要因は施術料金の高額なイメージや来店促進の勧誘などが考えられる。一方、ジムやヨガなど、フィットネスクラブの市場規模は過去最高4,610億円(2017年度、前年比2.9%増)と年々上昇傾向にある。美意識の高いストイックな女性が求めるニーズに合わせて個々のフィットネスクラブが多様化し、業態やサービス内容に広がりがみられる。このような市場の中で、同社の「定額制セルフエステスタジオ」は従来型エステサロンの根本的概念を覆すとともに、フィットネス市場の成功手法を取り入れた新しいボディメイクの方法を提案する。

(2) 「BODY ARCHI」の特徴
定額制セルフエステスタジオ「BODY ARCHI」は、全室が完全個室で、満足いくまで自分自身のボディラインとストイックに向き合うことができる「エステ」と「ジム」を共存させた新感覚のセルフエステスタジオ。最先端のエステマシン「フォースカッター・BODY ARCHIオリジナルモデル」が全室に配備されている。このマシンは1台4役(ラジオ波/EMS吸引/ポレーション/LED)の最新技術を搭載し、むくみ・たるみ・冷え・固太り・美肌といった女性の5つの悩み全てに対応した業務用エステ機器の中でも評価が高い。セルフで誰でも施術ができるように、タブレット端末を全個室に用意し、わかりやすい「説明動画」を流す。予約は専用アプリでいつでも1回45分~75分の簡単予約が可能。施術サービスに人件費がかからないビジネスモデルのため、リーズナブルな料金設定が可能となる。「BODY ARCHI」では、月額10,000円~の定額制で何度でも通い放題という破格の価格設定を実現した。通常、高級エステサロンにおけるフォースカッターの施術は、1回2~3万円が相場だが、同社サービスでは、月4回通うと2,500円/回と、10分の1以下のレベルである。

(3) ビジネスモデル
「BODY ARCHI」のFC展開は初期投資がかからない「ネクシィーズ・ゼロシリーズ」のスキームを活用している点で、既存事業と共通性が高い。通常、フランチャイズとしてスタートする場合、加盟金や店舗内装工事費等の設備費など4,500万円~8,000万円の初期投資がかかる。本取り組みで、FC事業者(BODY ARCHI PARTNERS:ボディアーキ・パートナーズ)は、「ネクシィーズ・ゼロシリーズ」を活用することで、初期投資をかけずに事業をスタートすることができる。初期投資ゼロの新規事業を開始できる業界初の”事業付ファイナンス”である。

(4) 事業計画
同社は直営店の展開とともにフランチャイズのパートナー企業の募集を行い、3年間で100店舗の全国展開を目指す。直営店の役割は、実績を示すとともに、人材教育や運営管理の支援の拠点でもある。2018年11月に開店した表参道店では、開店2ヶ月でほぼ目標会員に達し、体験希望者が300人待ちと、手応えは十分である。既に大手企業とFCパートナーの交渉を始めており、早ければ2019年半ばから店舗展開が加速する予定だ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)

《HN》

 提供:フィスコ

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