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【特集】HAPiNS Research Memo(6):HAPiNS業態で出店攻勢

ハピンズ <日足> 「株探」多機能チャートより

■中期経営計画

1. 中長期的な会社の経営戦略HAPiNS<7577>は、これまで進めてきた経営体質改善の取り組みを継続し、利益重視を企業風土として定着させるとともに、顧客ニーズを店舗の品ぞろえに迅速に反映させる仕組みと、それをバックアップするシステムの開発に取り組む考えである。それにより、現在PASSPORTから転換を進めているHAPiNSのブランディングを加速し、ブランドコンセプトどおり「ジブン色、一人暮らし。幸せ空間、ミニ家族。」をターゲットにした、買いやすい価格で豊富な品ぞろえが特徴の店舗を今後も展開していく方針である。また、そのためにオリジナルなど新商品の開発と出店を強化する考えである。特に出店については、2018年3月期の純増で弾みをつけ、2019年3月期以降は成長拡大路線を背景にさらに多くの出店をしていく計画である。このように同社は、HAPiNSの業態確立と出店攻勢を機に、中長期的に成長を加速していく考えである。

さらに重要になるオリジナル商品2. 中期成長イメージ現在では雑貨店が増えたばかりでなく、業種業態を問わずどの店舗にも雑貨が置いてあり、かつてないほどに競争環境は激化している。したがって、これを乗り越えることが、同社の成長につながると考える。出店については2018年3月期から出店ピッチを上げているが、拙速にならないように注意するのが小売りの定石のため、今後も1店ずつ利益を重視した出店としたい。そのための課題として、どの小売りも同じだが、人手不足がある。しばらく止めていた新卒採用を再開したものの人手不足感は否めず、アルバイトの社員登用など複数の手を講じる構えだ。そんななかで、今後さらに重要視していかなければいけないのがオリジナル商品だろう。同社でしか買えないということは、大きな差別化要因になるからだ。収益低迷の間に出遅れたインターネット通販にも注力する必要があると考える。当面は、2018年8月にリリースした自社アプリによって、店頭への来客を促進する。インターネット通販でもやはり、オリジナル商品がカギを握ると思われる。このように、秀逸なオリジナル商品を継続的に投入できれば、同社の中期成長イメージも大きく膨らむだろう。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
《MH》

 提供:フィスコ

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