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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):竹内製作所、ゼオン、コマツ

竹内製作所 <日足> 「株探」多機能チャートより
■竹内製作所 <6432>  1,943円  +113 円 (+6.2%)  本日終値
 竹内製作所<6432>が大幅続伸。11日の取引終了後に発表した第3四半期累計(18年3~11月)連結決算が、売上高878億100万円(前年同期比18.3%増)、営業利益126億3700万円(同11.9%増)、純利益94億1100万円(同19.1%増)と2ケタ営業増益となったことが好感された。米国及び欧州で高水準の需要を維持していることに加えて、18年1月にクローラーローダーの新製品を、3月にミニショベルの新製品を市場投入したことが寄与した。原材料価格の上昇や運搬費は増加したものの、増収効果で吸収した。

■日本ゼオン <4205>  1,086円  +43 円 (+4.1%)  本日終値
 日本ゼオン<4205>は6日続伸。岩井コスモ証券は11日、投資判断を「A」から「B+」へ、目標株価を1730円から1170円へそれぞれ引き下げた。しかし、株価は歴史的な底値圏にあり、悪材料はほぼ織り込み済みとして株価はリバウンドが期待できる、とみている。また、主力の合成ゴム(エラストマー素材)事業について秋口から原料安に転じたことで第3四半期からの採算改善が見込まれており、1月31日の決算発表に注目している。

■コマツ <6301>  2,693.5円  +98.5 円 (+3.8%)  本日終値
 コマツ<6301>、日立建機<6305>など建機株が強い。14日に発表された中国の12月貿易収支が中国の景気減速を裏付ける内容だったことから、リスクオフの流れが意識されたきょうの株式市場だったが、中国・上海株市場や香港株市場などは強い動きをみせており、外国為替市場でドルが買い戻されたことなども好感され買い戻しが優勢の地合い。中国政府の経済対策による効果が今後表面化してくるとの見方もあり、中国関連に位置付けられる建機セクターもショートカバーの動きが顕在化している。

■コスモス薬品 <3349>  19,270円  +610 円 (+3.3%)  本日終値
 九州地盤にドラッグストアを展開するコスモス薬品 <3349> が続伸。11日大引け後に発表した19年5月期上期(6-11月)の連結経常利益が前年同期比16.5%増の134億円と、従来予想の121億円を上回って着地したことが買い材料視された。ドラッグストアの積極出店を継続し、九州や関西などに46店舗を新規出店したことが寄与。消費者の節約志向が続くなか、主力の食品を中心に低価格戦略を進め、既存店売上高が前年同期を上回ったことも大幅増益に貢献した。

■エア・ウォーター <4088>  1,740円  +43 円 (+2.5%)  本日終値
 エア・ウォーター<4088>は続伸。11日の取引終了後、世界最高水準の効率で都市ガスから水素ガスを発生させることができる次世代型水素ガス発生装置「VHR」を開発し、5月から初号機の商業運転を開始すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。「VHR」は、光ファイバーや鉄鋼、半導体などで消費される底堅い工業用水素ガス需要を踏まえ、ランニングコスト・環境負荷を低減したのが特徴。独自に開発した改質器を採用することで、均一かつ高効率な改質反応が可能になるとともに、熱回収プロセスの最適化を行い、装置内で発生する熱の利用効率を極限まで高めたとしている。既に兵庫県尼崎市内で5月から初号機の商用運転を開始することが決まっているほか、2号機、3号機の受注も決定しているという。

■コーナン商事 <7516>  2,700円  +61 円 (+2.3%)  本日終値
 コーナン商事<7516>は3日ぶりに反発。11日の取引終了後に発表した第3四半期累計(18年3~11月)連結決算が、売上高2538億4200万円(前年同期比6.2%増)、営業利益166億6200万円(同17.1%増)、純利益88億3500万円(同7.5%増)と2ケタ営業増益となり、また、通期営業利益予想に対する進捗率が90%と高進捗率だったことが好感された。ホームセンターコーナン7店舗、コーナンプロ10店舗を出店(ホームセンターコーナン2店舗を閉店)した効果に加えて、塗料・作業用品、木材・建材、工具、金物・水道及びペット用品などが堅調に推移したことが業績を牽引。また、円高などを背景とした値入率の改善も寄与した。

■SFPホールディングス <3198>  1,660円  +36 円 (+2.2%)  本日終値
 SFPホールディングス<3198>は続伸。前週末11日の取引終了後、19年2月期の連結業績予想について、売上高を396億円から375億円(前期比1.8%増)へ、営業利益を35億5000万円から28億5000万円(同19.2%減)へ、純利益を23億5000万円から19億円(同35.2%減)へ下方修正したが、織り込み済みとの見方が強い。業態転換に伴う店舗作業負担の増加や人員採用状況を踏まえて、戦略的に新規出店を抑制したことが響いたほか、業態転換実施店舗における業績改善効果が全体として想定を下回ったことが売上高・利益を押し下げた。なお、同時に発表した第3四半期累計(18年3~11月)決算は、売上高278億5600万円(前年同期比2.2%増)、営業利益19億1100万円(同18.9%減)、純利益12億9300万円(同35.0%減)だった。

■三菱UFJ <8306>  571.3円  +6.7 円 (+1.2%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが堅調。低下基調が続いていた米長期金利は1月初旬を境に直近下げ止まる動きをみせており、前日時点で10年債利回りは2.70%台をキープ。米株市場ではシティグループが4%近い上昇をみせたほか、ゴールドマン・サックスやJPモルガン、バンクオブアメリカなど大手金融機関は軒並み堅調だった。東京市場でもメガバンクは配当利回りの高さなどが着目されており、ここ値運びこそ小幅ながら上値追い歩調を強めている。

■LITALICO <6187>  1,774円  +19 円 (+1.1%)  本日終値
 LITALICO<6187>が3日続伸している。14日付の日本経済新聞朝刊で、「障害者福祉の業界に特化した人材紹介に乗り出す」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、障害者の就労支援や児童発達支援などを手掛ける事業所で働きたい人材を個別に紹介するとしており、2月にも就職・採用支援サービス「LITALICOキャリア」を始める予定という。新事業による業績への貢献が期待されている。

■トヨタ自動車 <7203>  6,892円  +71 円 (+1.0%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>が6日続伸と上げ足に弾みがついてきた。外国為替市場できょう取引時間中にドル高・円安が進行、足もとは1ドル=108円台半ばまでドルが買われており、主力輸出株には追い風が強い。特に為替感応度の高い自動車セクターには買い安心材料となっており、そのなか同社株はシンボルストックとして上値追い態勢にある。同社の19年3月期想定為替レートは1ドル=110円で、実勢はまだそれより円高水準にあるものの、ひところの104円台に入る急速な円買いの動きは鳴りを潜めている。

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