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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):UUUM、Fスターズ、コシダカHD

UUUM <日足> 「株探」多機能チャートより
■ベイカレント <6532>  2,860円  +500 円 (+21.2%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 ベイカレント・コンサルティング<6532>がストップ高。前週末11日の取引終了後に自社株買いを発表しており、これを好材料視した買いが入っている。今回発表の自社株買いでは、上限を26万5000株(発行済み株数の1.73%)、または8億円としており、取得期間は1月15日から3月29日まで。資本効率の向上を図るとともに、1株当たりの株主価値を高め、株主への利益還元を充実させるのが目的としている。同時に19年2月期の単独業績予想について、売上高を245億円から239億円(前期比16.9%増)へ、営業利益を48億円から40億円(同3.6%減)へ、純利益を33億円から27億円(同5.8%減)へ下方修正した。3月から5月において、前期に増員したコンサルタントに対し、十分な案件数を確保する営業体制の確立が遅れたことや、高付加価値案件の増加により案件獲得へのリードタイム(クライアントへの提案から受注までに要する期間)が従来よりも長期化したことなどが要因。また、内部管理体制や営業体制の強化にかかる費用が想定を上回ったことなども利益を圧迫する。

■IDOM <7599>  440円  +59 円 (+15.5%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 IDOM<7599>が4日続伸。同社は11日取引終了後に、19年2月期第3四半期累計(18年3~11月)の連結決算を発表。営業利益は28億3500万円(前年同期比45.5%減)となったが、第2四半期累計の減益幅(前年同期比82.4%減)から縮小し、通期計画30億円に対する進捗率が94.5%に達したことが好感されたようだ。第3四半期累計の売上高は2161億3400万円(同5.8%増)で着地。国内直営店の小売台数は9万3874台(同0.8%増)となったことなどが寄与した。ただ、利益面では中古車販売の価格設計や店舗営業施策の転換が影響したが、足もとでは店舗当たりの小売台数や1台当たりの粗利が改善しつつある。

■UUUM <3990>  4,950円  +565 円 (+12.9%)  本日終値
 UUUM<3990>は朝安スタートも切り返し、上場来高値を更新。前週末11日の取引終了後、19年5月期の連結業績予想について、売上高を159億円から190億円(前期比61.9%増)へ、営業利益を8億5000万円から11億円(同53.5%増)へ、純利益を5億2400万円から6億6000万円(同62.4%増)へ上方修正したことが好感された。動画広告市場が好調に推移していることを背景に、アドセンス事業や広告事業などが想定を上回って推移していることが要因という。下期にかけて人材投資やマーケティング投資などの費用増が見込まれるものの、それらを考慮しても通期では予想を上回るとしている。なお、同時に発表した第2四半期累計(18年6~11月)決算は、売上高87億4600万円(前年同期比79.5%増)、営業利益7億2000万円(同2.8倍)、純利益4億5100万円(同2.8倍)だった。

■フィックスターズ <3687>  1,256円  +139 円 (+12.4%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 フィックスターズ<3687>が急騰。自動車業界や金融業界などを主力に幅広い業界を対象に顧客のシステムを高速化させるソフトを開発、国内で高速化に特化した分野で展開する企業としては同社の他に有力な企業は見当たらない。特にトヨタグループとの連携が厚く、自動運転分野でアルゴリズム開発及び高速化案件の受注獲得が続いている。世界の最先端技術である量子コンピューター分野への踏み込みでも国内唯一の存在といってよく、世界で初めて量子コンピューターを事業化したカナダのDウェーブ社と提携関係にあり、各種アニーリングマシンを活用した量子コンピューター導入支援ビジネスに注力している。業績も増収増益基調が継続、来期は営業利益の伸び率が再び加速する公算がある。

■いちご <2337>  364円  +38 円 (+11.7%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 不動産の価値向上事業やクリーンエネルギー事業などを手掛ける、いちご<2337>が続伸。同社は11日取引終了後に、19年2月期第3四半期累計(18年3~11月)の連結決算を発表。営業利益は205億5300万円(前年同期比24.3%増)となり、通期計画250億円に対する進捗率は82.2%に達した。売上高は582億8200万円(同30.2%増)で着地。順調な物件売却による売却益や賃貸収入の増加、竣工した発電所の稼働による売電収入の拡大などが増収増益につながった。

■コシダカHD <2157>  1,387円  +136 円 (+10.9%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 コシダカホールディングス <2157> が急騰。11日大引け後に発表した19年8月期第1四半期(9-11月)の連結経常利益が前年同期比32.5%増の15.8億円に拡大して着地したことが買い材料視された。首都圏を中心に新店の開設と既存店の増室やリニューアルを進めたことで、カラオケ事業の営業損益が前年同期の3億円の赤字から6600万円の黒字に急浮上したことが寄与。フィットネスクラブを運営するカーブス事業の収益伸長も増益に貢献した。

■タマホーム <1419>  1,171円  +111 円 (+10.5%)  本日終値
 タマホーム <1419> が大幅続伸。11日大引け後、19年5月期の連結経常利益を従来予想の47億円→72億円に53.2%上方修正。増益率が16.7%増→78.7%増に拡大し、6期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。主力の注文住宅の受注が好調なうえ、販売用不動産の売却益を計上することも収益を押し上げる。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の45円→50円(前期は30円)に増額修正したことも支援材料となった。また、前営業日終値ベースの予想PERが13.3倍→8.6倍に急低下し、割安感が強まったことも買い気を誘った。

■SHIFT <3697>  4,800円  +380 円 (+8.6%)  本日終値
 SHIFT<3697>は3日続伸。岩井コスモ証券は11日、同社株の投資判断「A」と目標株価6000円を継続した。人手不足でIT業務を外部委託する企業が増えていることを背景に、足もとの業績(9~11月期)は好調で、とりわけ金融や流通分野を中心とした顧客企業向けのソフトウエアテストサービスが伸長している。こうしたなか、同社は10日、第2四半期(18年9月~19年2月)の連結営業利益を2億5000万円から4億円に増額修正した。19年8月期通期見通しについて会社側は据え置いたものの、同証券では「第2四半期以降も生産性の高いサービス提供を行える体制が整っている」ことから増額修正を予想している。具体的には今通期営業利益について前期比42%増の17億円(会社計画14億円)になると見込んでいる。

■FDK <6955>  1,201円  +81 円 (+7.2%)  本日終値
 FDK<6955>が6連騰。事業構造改革を推進する富士通グループに属し、成長分野である2次電池分野を担当し存在感を示している。次世代2次電池として注目される全固体電池の開発に傾注、直近ではSMDタイプの超小型全固体電池の開発に成功、サンプル出荷を開始している。会社側では2020年中の本格事業化を目指しており、中期的な業績変貌への期待が株価を押し上げている。同社の超小型電池は「容量やエネルギー密度などで強みを持つ製品」(会社側)でマーケットでもその優位性が次第に認知されそうだ。

■三栄建築設計 <3228>  1,760円  +116 円 (+7.1%)  本日終値
 三栄建築設計 <3228> が7連騰。11日大引け後に発表した19年8月期第1四半期(9-11月)の連結経常利益が前年同期比5.9倍の27.9億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。高額かつ利益率の高い物件を含む3件の販売用不動産を売却したことが寄与。戸建て住宅の引き渡し戸数が大幅に増加したことなども収益拡大に貢献した。上期計画の38億円に対する進捗率は73.7%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

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