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【市況】<マ-ケット日報> 2019年1月11日

 11日の市場は日経平均が大幅反発。終値は前日比195円高の2万359円だった。前日の米株高や円安の動きを受けて輸出株中心に買いを入れる動きが広がった。先物には買い戻しも入り指数では日経平均偏重の上昇に。一方、3連休入り前とあって活発な取引は少なく、日経平均の取引時間中(寄り付きから大引けまで)の値幅は90円強という狭さであった。

 昨日の米国市場は米中貿易協議が順調に終えたことを好感してダウ平均が5日続伸。昨年12月14日以来、約1カ月ぶりの水準まで値を戻してきた。この日はFRB議長が「必要があれば素早く、柔軟に金融政策を変更する」と発言したことも後押し材料に。FOMCの議事要旨もそれに沿う内容であったため、昨年末のFRBショックともいえる金利の引き締め懸念は大きく後退している。

 さて、東京市場は日経平均がこの日も2万円台を維持する底堅い動き。3連休入り前で商いは細ったが、年末年始の下げで当面の売り物も出尽くしており、しばらくは2万円台を固める展開となりそうだ。気掛かりなのは円相場で昨年末の水準である1ドル=110円台になかなか届かない状況。チャート上ではぽっかりと窓を空けており、110円が大きなギャップ(カベ)と化している様子がうかがえる。来週も外部環境の好転から株式市場は底堅く推移するものと思われるが、国内の材料が乏しく上値は米国株や為替次第といった状況が続くだろう。(ストック・データバンク 編集部)

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