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【市況】今週の【早わかり株式市況】452円安・2万円割れ、米株急落と急激な円高で売り殺到

日経平均 <週足> 「株探」多機能チャートより
■今週の相場ポイント
 1.日経平均は昨年末比452円安と続急落、一時770円強下げる場面も
 2.前日の米国株急落と為替の急激な円高進行を受け、リスク回避の売り殺到
 3.“アップルショック”と景況感悪化が米株急落の背景
 4.急落による値ごろ感から押し目買いが入り下げ渋る
 5.電子部品や機械株が売り込まれる一方、内需中小型株の一角が人気化

■週間 市場概況
 大発会1日だけの商いとなった今週の日経平均株価は、前日の米国株急落と急激な円高が嫌気され、前週末比452円(2.26%)安の1万9561円と大幅に5週続落し、節目の2万円大台を割り込んで取引を終えた。米アップルが18年10-12月期の売上高を大幅下方修正したことや米国の12月ISM製造業景況感指数が著しく悪化したことを受けて前日のNYダウが660ドル安と急落したことに加え、為替市場で世界景気への懸念が強まりドル安・円高が急激に進行したことでリスク回避の売りが殺到。日経平均の下げ幅は一時770円を超える場面もあった。

■来週のポイント
 来週も米株市場に揺さぶられる不安定な相場展開が続きそうだ。米株が軟調になれば日経平均は1万9000円を巡る攻防が想定される。一方、米株が反発すれば買い戻しが入るとみられるものの、世界景気への懸念が強まっているだけに上値は重い展開になりそうだ。
 なお、NYダウは746ドル高と急反発しており、週初は買い戻しから大幅高となりそうだ。

 重要イベントとしては、国内では10日に発表される11月景気動向指数が注目される。海外では8日に発表される米国11月貿易収支や10日発表の中国12月生産者物価指数、11日発表の米国12月消費者物価指数に注視が必要だろう。

■日々の動き(1月4日)

【↓】   1月4日(金)―― 続急落、米株安と円高進行でリスク回避の売り優勢
 日経平均 19561.96( -452.81)  売買高15億5130万株 売買代金 2兆7718億円

■セクター・トレンド
 (1)全33業種中、27業種が下落
 (2)急激な円高でHOYA <7741> など精密機器、村田製 <6981> など電機といった輸出株が大きく売られた
 (3)資生堂 <4911> など化学、フジクラ <5803> など非鉄、日立金 <5486> など鉄鋼といった素材株は大幅安
 (4)金融株は第一生命HD <8750> など保険株が安いも
   千葉銀 <8331> など銀行、大和 <8601> など証券、クレセゾン <8253> などその他金融株は値を保つ
 (5)内需株はSGHD <9143> など陸運、セブン&アイ <3382> など小売り株が堅調も
   三井不 <8801> など不動産、日揮 <1963> など建設株は軟調
 (6)東電HD <9501> 、関西電 <9503> など電力・ガス株は唯一、大幅高

■【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数上位5テーマ)
 1(1) 人工知能(AI)
 2(2) 5G(第5世代移動通信システム)
 3(3) キャッシュレス決済
 4(10) 円高メリット
 5(6) JPX日経400
  ※カッコは前週の順位


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