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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:武田、ポーラHD、ソフトバンク

武田 <日足> 「株探」多機能チャートより
■武田薬品工業 <4502>  3,878円  +290 円 (+8.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 武田薬品工業<4502>が反発、全体地合い悪のなかも目先売り一巡感から切り返しに転じている。株価は前日に年初来安値を更新したが、大引けにかけ押し目買いを呼び込み下ヒゲ陽線で耐えた。きょうはその流れを継いでマド埋めの戻り足をみせ、3800円台まで水準を切り上げている。同社は19日、ニューヨーク証券取引所に24日付で上場することを発表した。アイルランドの製薬大手シャイアー買収では機関投資家の評価も分かれたが、日米株式市場への上場により知名度が高まり、これが海外投資家の買いにつながる可能性もある。

■ポーラHD <4927>  2,973円  +113 円 (+4.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 ポーラ・オルビスホールディングス<4927>が続伸している。同社はきょう、グループのポーラ化成工業が“メラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぐ”効能・効果を持つ新規美白有効成分「MKS-518」を配合した医薬部外品の承認を受けたと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。この製品は、成分探索の段階から安全性を重視し、10年もの歳月をかけて開発。このほど、厚生労働省から高い安全性と有効性が認められ、新規美白有効成分として市場で約10年ぶりとなる医薬部外品の製造販売承認を取得した。なお、MKS-518を配合する製品は、今後グループのポーラから発売される予定だとしている。

■ALBERT <3906>  13,450円  +160 円 (+1.2%)  11:30現在
 ALBERT<3906>が続伸、75日移動平均線を支持ラインに日足3陽連で戻り足を強めつつある。ディープラーニングなど人工知能(AI)分野で強みを持ち、ビッグデータ分析サービスで企業の旺盛な需要を捉えている。ビッグデータの活用は自動車業界や金融業界などを中心に加速、既に先行研究の領域から抜け出てAIを実装する開発段階に進んでいる。今年5月のトヨタ自動車<7203>と同社の資本・業務提携はその証左ともなった。今後は、人材不足が際立っているデータサイエンティストなどの育成に注力し、大資本企業との連携で収益急成長トレンドを一段と確かなものとしていく。18年12月期は営業利益段階からの黒字化が濃厚、来期は伸びが加速するとの見方が強い。

■夢真ホールディングス <2362>  775円  +8 円 (+1.0%)  11:30現在
 19日、夢真ホールディングス <2362> [JQ]が発行済み株式数(自社株を除く)の3.62%にあたる270万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は12月20日から19年6月19日まで。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,015.5円  +9.5 円 (+0.9%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>は全般軟調相場のなか押し目買いを集め、5日ぶりに反発に転じている。ここ原油市況の下落を背景に下値模索の動きを続けていたが、前日にWTI原油先物価格が96セント高の1バレル=47ドル20セントと足もと下げ止まる動きをみせている。これを受け、12月半ばを境に急速に売り込まれた同社株も目先リバウンド狙いの買いを引き寄せている。

■オロ <3983>  4,365円  +20 円 (+0.5%)  11:30現在
 オロ<3983>が続伸で一時205円高の4550円まで上値を伸ばし、14日につけた戻り高値を払拭して上値追い態勢を明示。年初来安値に接近する日経平均とは軌道を異にして、異色の強さをみせている。活発化する企業のIT投資では、特にクラウド型のシステム投資の需要が旺盛。同社は大手企業グループからのERPソフト開発の受注を伸ばしており、18年12月期業績は10億6800万円と前期比25%の伸びを見込んでいるが、19年12月期も2ケタ伸長が有望視されている。

■東海カーボン <5301>  1,390円  -48 円 (-3.3%)  11:30現在
 東海カーボン<5301>は反落となっている。日証金が19日付で、東海カーボン株を貸株利用など貸借取引で注意喚起銘柄に指定すると発表した。貸借取引の規制強化に伴って、売買の自由度が制限されるとの見方から売りが優勢となっているようだ。

■ソフトバンクグループ <9984>  7,943円  -241 円 (-2.9%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が3日続落、フシ目として意識されていた8000円大台ラインを遂に割り込んだ。8000円大台割れは7月2日取引時間中以来約5カ月半ぶりとなる。通信子会社ソフトバンク<9434>の新規上場に伴い2兆6000億円を調達し、財務体質の改善につながったことはプラス材料だが、上場後のソフトバンクの下げが止まらず、保有する株式の含み益減少が嫌気される状況にある。

■伊藤米久HD <2296>  659円  -16 円 (-2.4%)  11:30現在
 伊藤ハム米久ホールディングス<2296>が5日続落し新安値。野村証券は同社株の投資判断を「バイ」から「ニュートラル」へ引き下げた。目標株価は980円から770円に見直した。加工食品を取り巻く事業環境の悪化が大きいため、20年3月期以降の営業増益率は小幅になると予想している。競合による能力増強が計画されており、業界としてデフレ環境は続くと分析。コンビニエンスストア向けの業務用ハム・ソーセージの単価下落や物流費の増加などが業績悪化要因となるとみている。

■KYB <7242>  2,571円  -61 円 (-2.3%)  11:30現在
 KYB<7242>は反落している。19日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、営業損益を7億円の黒字から18億円の赤字(前期208億8500万円の黒字)へ、最終損益を23億円の赤字から42億円の赤字(同152億200万円の黒字)へ下方修正したことが嫌気されている。建築物用免震・制振用オイルダンパー検査工程における不適切行為に関して、製品保証引当金の繰り入れ対象であった免震・制振用オイルダンパーの本数を変更し、製品保証引当金25億円を第3四半期に追加計上したことが要因としている。なお、売上高は4160億円(前期比5.7%増)の従来見通しを据え置いている。

■三菱UFJ <8306>  559円  -9.3 円 (-1.6%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が3日続落、連日の年初来安値更新となるなどメガバンクが下値模索の動きを続けている。前日の米国株市場ではNYダウなど主要指数が乱高下ののち大幅安で引けており、リスク回避ムードが強い。そのなか債券買いの動きが強まり米10年債利回りは終値で2.77%台まで水準を切り下げるなど下落基調を鮮明としており、大手金融機関にとって運用環境が一段と厳しさを増すとの思惑が買いを手控えさせている。

■ソフトバンク <9434>  1,280円  -2 円 (-0.2%)  11:30現在
 ソフトバンク<9434>は朝安後、押し目買いに態勢を立て直し一時プラス転換した。寄り付きは、前日の安値引けを引き継いで大量の売り注文にウリ気配でスタートしたが、1200円割れ水準は買い板が厚く、売り物が切れたところを見計らって上値を買い進む動きが強まった。5%を超える配当利回りが着目され、インカムゲイン狙いの投資資金を誘導している。売買代金は東証1部で断トツとなっている。

■青山財産ネットワークス <8929>  1,223円  +60 円 (+5.2%)  11:30現在
 青山財産ネットワークス<8929>は反発。SMBC日興証券は19日、同社株の投資評価を「1」でカバレッジを開始した。目標株価2770円としている。同社は東京圏の総資産10億円程度の地主に対するコンサルティング(主に相続対策)で強みを持つ。株式市場では、同社の対象となる個人顧客市場での市場シェアを5.2%程度とみている模様だが、同証券では10%まで伸ばせると想定。18年12月~23年12月期の中期営業利益成長率を18.1%と予想し、今後の業績拡大を見込んでいる。

■ブライトパス・バイオ <4594>  201円  +9 円 (+4.7%)  11:30現在
 ブライトパス・バイオ<4594>が大幅高、一時10%を超える上昇で200円台を回復した。同社は免疫機能を活用したがん治療薬の開発を手掛けるバイオベンチャー。19日取引終了後、東京大学と完全個別化がん免疫療法に関する共同研究契約を締結したことを発表した。高い治療効果を有するネオアンチゲン(がん細胞固有の遺伝子変異を含む抗原)を決定するアルゴリズムの高精度化を目指す計画で、これを手掛かり材料に投資資金が流入している。

■Casa <7196>  1,196円  +53 円 (+4.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 19日、Casa <7196> が発行済み株式数(自社株を除く)の4.68%にあたる50万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は12月20日から19年1月24日まで。

●ストップ高銘柄
 メドレックス <4586>  607円  +100 円 (+19.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 フェニックスバイオ <6190>  930円  +150 円 (+19.2%) ストップ高   11:30現在
 以上、2銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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