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【市況】19日の中国本土市場概況:上海総合1.1%安で続落、エネルギー株が下げ主導

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

19日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比27.09ポイント(1.05%)安の2549.56ポイントと続落した。約2カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいる。上海A株指数も下落し、28.43ポイント(1.05%)安の2669.68ポイントで取引を終えた。

原油安が逆風。昨夜のWTI原油先物は6.6%安と続落し、約1年4カ月ぶり安値を付けた。世界的に景気鈍化がささやかれるなか、石油需要も減退するとみられている。原油相場の先安観も強まり、世界の株式市場からオイルマネーが流出するとの懸念もくすぶった。また、中国の重要会議も気がかり。翌年の経済政策目標を決める「中央経済工作会議」は、21日まで開催される見通しだ。過去の例では、国営メディアが最終日の午後より、会議の内容を徐々に公表する。

石油や石炭のエネルギー株が下げを主導。中国石油化工(600028/SH)が2.8%安、中国石油天然気(601857/SH)が2.1%安、エン州煤業(600188/SH)が1.9%安で引けた。医薬品株も安い。江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が3.0%下落した。中央政府主導の「集中調達」制度が導入されたのに続き、全国版の「補助用薬」リストが近く発表されることを改めて売り材料視。薬価引き下げにより、業績が悪化すると不安視されている。消費関連株、ハイテク株、インフラ関連株、金融株なども売られた。

半面、発電株はしっかり。中国長江電力(600900/SH)が1.3%上昇した。交通インフラ関連株や自動車株の一角も物色されている。

一方、外貨建てB株の相場は値下がり。上海B株指数が0.54ポイント(0.20%)安の276.79ポイント、深センB株指数が3.52ポイント(0.41%)安の847.30ポイントで終了した。

【亜州IR】

《FA》

 提供:フィスコ

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