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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:Jディスプレ、鎌倉新書、クスリアオキ

鎌倉新書 <日足> 「株探」多機能チャートより
■ジャパンディスプレイ <6740>  72円  +20 円 (+38.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 ジャパンディスプレイ<6740>が急伸。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「経営再建中のジャパンディスプレイ(JDI)が、中国のファンドや企業から支援を受ける方向で交渉していることが明らかになった」と報じられており、これを好材料視した買いが入っている。記事によると、中国系の複数のグループが検討されているという。これに対して会社側では「当社が発表したものではない。外部との提携について協議を継続しており、交渉相手としては中国系企業も含まれるが、現時点で開示すべき具体的な決定事実はない」とのコメントを発表している。

■鎌倉新書 <6184>  1,297円  +130 円 (+11.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 鎌倉新書 <6184> が急騰。13日大引け後、19年1月期の連結経常利益を従来予想の5.1億円→7.1億円に39.2%上方修正。増益率が41.7%増→97.2%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。お墓、葬祭、仏壇の各サイトにおける成約数が大幅に増加し、取引事業者から受け取る手数料収入が想定より伸びることが寄与。同時に発表した第3四半期累計(2-10月)の同利益は前年同期非連結比2.0倍の5.1億円に急拡大した。

■クスリアオキ <3549>  8,430円  +230 円 (+2.8%)  11:30現在
 クスリのアオキホールディングス<3549>が急反発している。同社は13日取引終了後に、19年5月期第2四半期累計(5月21日~11月20日)の連結決算を発表。営業利益は68億1900万円(前年同期比17.7%増)となり、通期計画131億2400万円に対する進捗率は52.0%となった。売上高は1222億1700万円(同13.7%増)で着地。同期間に計44店の新規出店を行い、更なるドミナント化を進めたことなどが功を奏した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■東和薬品 <4553>  8,690円  +210 円 (+2.5%)  11:30現在
 東和薬品<4553>が反発している。13日の取引終了後、同日に官報告示されたジェネリック医薬品の新製品6成分14品目を、薬価基準追補収載される14日に発売すると発表。新製品の19年3月期売上高を約4億6000万円見込んでいるとしたことから、これを好材料視した買いが入っているようだ。また、ジェネリック医薬品6成分10製品を発売すると発表した日医工<4541>や、ジェネリック医薬品6成分14品目の新製品を発売すると発表した沢井製薬<4555>も堅調な動きとなっている。

■そーせいグループ <4565>  951円  +22 円 (+2.4%)  11:30現在
 そーせいグループ<4565>が反発している。13日の取引終了後、精神障害・神経障害を対象としたHTL0014242の開発において、健康成人被験者に初めての投与を行う第1相臨床試験を開始したと発表しており、新薬開発進展への期待から買いが入っている。同臨床試験は、健康成人男女を対象とした二重盲検無作為化、単回経口漸増用量試験で、英国で実施されている。最大48例の被験者を対象に安全性、忍容性および薬物動態を評価し、19年下期の中間結果を見込んでいるとしている。

■ブルボン <2208>  2,078円  +45 円 (+2.2%)  11:30現在
 ブルボン<2208>が3日続伸となっている。同社は13日、名古屋大学発のスタートアップ企業であるオプティマインド(名古屋市)と共同で、人工知能(AI)を活用して自動販売機の配送ルートを最適化する実証実験を19年1月から開始すると発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。この実験では、オプティマインドが開発した配送ルート最適化クラウドシステム「Loogia(ルージア)」を使い、自動販売機から逐次収集する商品の販売データから算出したメンテナンスの優先度をもとに、AIが配送ルートの最適化を提案。この情報に基づいた業務実証により、有効性とシステムのスパイラルアップを検証する。

■GAテクノ <3491>  3,790円  +65 円 (+1.7%)  11:30現在
 GA technologies <3491> [東証M]が逆行高。13日大引け後に発表した18年10月期の経常利益(非連結)は前の期比90.8%増の6.4億円で着地。連結決算に移行する19年10月期の同利益も前期非連結比52.7%増の9.7億円に拡大し、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は中古不動産市場の拡大や上場による知名度向上を背景に、中古不動産のマッチングサイト「Renosy」の新規会員数が増加し、不動産売買・仲介の成約数が伸びる。

■大陽日酸 <4091>  1,929円  +9 円 (+0.5%)  11:30現在
 大陽日酸<4091>はしっかり。13日の取引終了後、米子会社マチソン・トライガスを通じて、産業ガス大手の独リンデ・グループが米国で展開するHyCO事業の一部並びに関連資産を約468億円で買収すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。HyCOは天然ガスから水素や一酸化炭素を取り出し、石油精製・石油化学産業などにパイプラインを通じて大規模供給する事業のこと。大陽日酸では、ガステクノロジーの領域拡大を目指しており、製品ラインアップ拡充による提案力強化の観点からHyCO事業への本格的参入を検討しており、今回の買収によりこれが実現することになる。なお、SMBC日興証券ではこの発表に対して、「米国事業の利益率が改善すれば、ガスメジャー比での株価のディスカウント要因縮小が期待できる」と評価している。

■オハラ <5218>  1,858円  -452 円 (-19.6%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
 オハラ<5218>が大幅安で、年初来安値を更新した。同社は13日取引終了後に、19年10月期通期の連結業績予想を公表。営業利益が28億円(前期比14.4%減)にとどまるとみていることが影響しているようだ。売上高は273億円(同3.3%減)を予想している。事業環境としては、光事業の関連市場ではデジタルカメラ市場の動向を慎重にみているほか、エレクトロニクス事業ではFPD(フラットパネルディスプレー)向け露光装置の調整局面が続くと予想している。

■正栄食品工業 <8079>  3,915円  -700 円 (-15.2%) ストップ安   11:30現在  東証1部 下落率2位
 13日に決算を発表。「今期経常は3%減益へ」が嫌気された。
 正栄食品工業 <8079> が12月13日大引け後(15:00)に決算を発表。18年10月期の連結経常利益は前の期比10.6%減の48.8億円になり、19年10月期も前期比2.8%減の47.5億円に減る見通しとなった。
  ⇒⇒正栄食品工業の詳しい業績推移表を見る

■ヤーマン <6630>  1,618円  -157 円 (-8.9%)  11:30現在  東証1部 下落率4位
 ヤーマン<6630>は続落している。13日の取引終了後に発表した第2四半期累計(5~10月)連結決算は、売上高152億4100万円(前年同期比25.4%増)、営業利益42億3300万円(同27.8%増)、純利益26億2600万円(同24.1%増)と大幅増益となったものの、材料出尽くし感が強まっている。ラジオ波を使った美顔器の「RFボーテシリーズ」が売り上げを牽引したほか、ウェアラブル美顔器の「メディリフト」、ローラー美容器の「Wavy」などの新製品が好調に推移。特に海外部門・店販部門の売り上げが好調だった。なお、19年4月期通期業績予想は、売上高280億9300万円(前期比22.0%増)、営業利益64億4400万円(同19.7%増)、純利益40億1400万円(同18.1%増)の従来見通しを据え置いている。同時に13日終値の1775円で、58万株(発行済み株数の1.03%)、または10億2950万円を上限とする自社株を、14日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で取得すると発表したが、結果はまだ発表されていない。

■東建コーポレーション <1766>  7,060円  -410 円 (-5.5%)  11:30現在
 東建コーポレーション<1766>が大幅反落している。13日の取引終了後に発表した第2四半期累計(5~10月)連結決算が、売上高1600億2400万円(前年同期比1.9%増)、営業利益79億5100万円(同4.8%減)、純利益56億400万円(同3.7%減)となり、従来予想の営業利益88億1700万円を下回って着地したことが嫌気されている。不動産賃貸事業は、管理物件数の増加に伴うサブリース経営代行システム(一括借り上げ制度)による家賃収入や管理料収入などが増加し堅調だった。ただ、建設事業で前年下期の受注高が前年同期を下回り完成工事高が減少したほか、資材価格の上昇などにより完成工事総利益率が低下したことが響き減益を余儀なくされた。なお、19年4月期通期業績予想は売上高3384億6600万円(前期比3.0%増)、営業利益198億8300万円(同1.1%増)、純利益135億1800万円(同7.4%増)の従来見通しを据え置いている。

■テックポイント・インク <6697>  741円  +100 円 (+15.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 テックポイント・インク<6697>は上げ足止まらず3日連続のストップ高でカイ気配に張り付いている。米シリコンバレーを拠点とする半導体のファブレスメーカーで、監視カメラや車載用半導体で実績が高い。米国と中国のハイテク製品を巡る覇権争いが激化するなか、米国では中国が先駆している監視カメラなどのハイテク製品を安全保障上の理由から排除する動きに発展している。そのなか、同社では中国製品向けで業績へのダメージは軽微であることを開示している。一方、習近平国家主席の肝いりで推進されている「中国製造2025」に見直しの動きが出るなど、中国側に譲歩の姿勢が浮き彫りとなるなか、監視カメラ向け半導体で同社のビジネスチャンスが広がるとの思惑もある。

■ナトコ <4627>  1,117円  +150 円 (+15.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 塗料中堅のナトコ <4627> [JQ]がストップ高買い気配。13日大引け後に発表した18年10月期の連結経常利益は前の期比9.7%減の14.5億円に落ち込んだものの、続く19年10月期は前期比9.7%増の16億円に伸びる見通しとなったことが買い材料視された。前期は原材料価格の上昇に加え、元安進行で為替差損益が悪化したことが利益を圧迫した。今期は高機能性製品や環境対応型製品のラインアップを拡充し、3期連続の増収を見込む。併せて、前期の年間配当を32円→36円に増額し、今期も前期比4円増の40円に増配する方針とした。前日終値ベースの配当利回りは4.14%に上昇し、投資妙味が高まったことも支援材料となった。

■ツナグS <6551>  784円  +100 円 (+14.6%) ストップ高   11:30現在
 ツナグ・ソリューションズ<6551>がストップ高。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「2024年9月期を目標に、EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)を18億円程度と18年9月期実績の4倍に引き上げる計画だ」と報じられており、これを好材料視した買いが入っている。記事によると、アルバイトやパート従業員の採用代行事業を中規模企業にも広げるほか、人材派遣事業ではM&Aを活用して営業地域を広げ収益拡大を図るという。株価は直近、下値を模索する展開となっていたが、中期的な業績拡大観測が伝えられたことで、見直し機運が一機に高まっているようだ。

●ストップ高銘柄
 日本サード・パーティ <2488>  900円  +150 円 (+20.0%) ストップ高   11:30現在
 オーウエル <7670>  926円  +150 円 (+19.3%) ストップ高   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 正栄食品工業 <8079>  3,915円  -700 円 (-15.2%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

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