【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):3DM、シルバライフ、ピクセル
3DM <日足> 「株探」多機能チャートより
スリー・ディー・マトリックス<7777>がストップ高。10日の取引終了後、吸収性局所止血材「PuraStat(ピュアスタット)」に関して、欧州の第三者認証機関であるBSIから後出血予防用途への適応追加が承認されたとの連絡を受けたと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。今回適応追加となった後出血とは、手術中は止血が十分できているように見えても、手術終了後に出血が起こるケースのこと。現在、医療機器の市場には止血材は多く存在するものの、後出血を予防できる止血材は同社製品が世界で初となるとしている。また、後出血予防への適応承認があることで、術中・術後の実際の出血の有無に関わらず後出血を予防する目的で同製品を適応できるようになり、症例数及び使用量が飛躍的に増えることが期待されている。なお、19年4月期業績への影響は精査中としている。
■シルバーライフ <9262> 5,480円 +705 円 (+14.8%) ストップ高 本日終値
シルバーライフ <9262> [東証M]がストップ高。10日大引け後に発表した19年7月期第1四半期(8-10月)の経常利益(非連結)が前年同期比80.3%増の2.2億円に拡大して着地したことが買い材料視された。高齢者向け配食サービスのフランチャイズ店や高齢者施設の契約数が増加し、調理済み食材の販売が拡大した。取引先の増加でOEM販売も伸び、売上高は前年同期比26.9%の大幅増収を達成した。上期計画の3.4億円に対する進捗率は66.0%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。
■京進 <4735> 1,290円 +79 円 (+6.5%) 本日終値
京進<4735>は急伸、年初来高値を更新した。1300円台が目前で、昨年9月につけた高値1320円をクリアすれば、実質上場来高値更新となる。京都、滋賀などを地盤に私立の中・高入試対策を中心とする学習塾を展開、個別指導も充実しており、生徒数拡大が続いている。また、保育園から介護事業まで一貫した人材分野のビジネスに精通していることも、同社株評価の背景にある。同社は政府の外国人就労拡大に向けた政策を背景に京進ランゲージアカデミー(外国人の日本語学校)運営が注目されており、これまでに日本語学校は全国に9校展開しており10月末現在で生徒数は約2180人と日本最大規模となっている。そうしたなか、前週末7日には日本語学校を運営するダイナミック・ビジネス・カレッジ(東京都荒川区)を19年1月11日付で完全子会社化することを発表、業容拡大に余念がない。
■ピクセルカンパニーズ <2743> 273円 +13 円 (+5.0%) 本日終値
ピクセルカンパニーズ<2743>が6日ぶり大幅反発。同社は10日取引終了後、マカオでレギュレーションの申請を行っていたカジノゲーミングマシン「RGX-1000 シリーズ」開発第1弾全4タイトルについて、監理部門から承認を取得したことを発表。これを受けマカオ内カジノ施設への設置・販売を行う計画で、業績拡大に対する思惑が膨らんだ。株価は前週から急速に水準を切り下げ75日移動平均線を大きく下放れる形となっていたが、足もとは値ごろ感も働き買いを一気に呼び込んだ。
■ビューティガレージ <3180> 1,785円 +76 円 (+4.5%) 本日終値 東証1部 上昇率7位
ビューティガレージ<3180>は大幅反発。10日の取引終了後に発表した第2四半期累計(5~10月)連結決算は、売上高64億7300万円(前年同期比20.4%増)、営業利益2億1500万円(同5.8%減)、純利益1億2500万円(同36.8%減)と営業減益となり、これを受けて株価は朝安でスタートしたが、8~10月期営業利益は8.7%増益となっており、徐々にこれを評価する動きが強まり切り返した。上期は、物販事業で新ECサイトの不具合もありPB機器の販売が伸び悩んだことや為替相場が円安に推移した影響で売上総利益率が低下。また、新ECサイトに対する投資費用がかさんだことに加えて、海外拠点における投資が先行したことなども利益を圧迫した。ただ、8~10月期はEC売り上げの堅調な推移なども寄与し、やや改善に向かった。なお、19年4月期通期業績予想は、売上高136億2000万円(前期比16.6%増)、営業利益7億4200万円(同14.6%増)、純利益4億7100万円(同4.8%増)の従来見通しを据え置いている。
■リボミック <4591> 336円 +14 円 (+4.4%) 本日終値
リボミック<4591>が大幅高。10日の取引終了後、米プリツカー神経精神疾患研究コンソーシアムの一員であるミシガン大学と共同研究試料提供契約(MTA)を締結したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。プリツカーコンソーシアムは、3つの主要な精神障害である大うつ病性障害、双極性障害および統合失調症の神経生物学的および遺伝的原因の解明を目指す研究機関で、バイオマーカーや新規医薬標的の同定にも取り組んでいる。今回の契約によりリボミックとプリツカーコンソーシアムは共同で、各種のin vitro(細胞)モデルおよびin vivo(動物)モデルを用いて、リボミックが創製したアプタマーの精神疾患に対する効果を検証するとしている。
■竹本容器 <4248> 3,060円 +123 円 (+4.2%) 本日終値
10日、竹本容器 <4248>が12月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。
■泉州電業 <9824> 2,711円 +98 円 (+3.8%) 本日終値
泉州電業 <9824> が高い。10日大引け後に発表した18年10月期の連結経常利益は前の期比18.8%増の41億円で着地。続く19年10月期も前期比4.3%増の42.8億円に伸びる見通しとなったことが買い材料視された。今期は機器用・通信用電線を中心に販売が伸び、3期連続の増収増益を計画する。業績好調に伴い、前期の年間配当を50円→55円に増額し、今期も前期比5円増の60円に増配する方針としたことも支援材料となった。併せて、発行済み株式数(自社株を除く)の1.51%にあたる15万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施すると発表しており、株主還元の拡充を好感する買いも向かった。
■シリコンスタジオ <3907> 1,212円 +30 円 (+2.5%) 本日終値
シリコンスタジオ<3907>が高い。前引け後に同社のポストエフェクトミドルウェア「YEBIS3(エビス3)」が、セガゲームス(東京都品川区)が発売するプレイステーション4用ゲームソフト「JUDGE EYES:死神の遺言(以下「JUDGE EYES」)」に採用されたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。「JUDGE EYES」は、セガゲームスの龍が如くスタジオが放つ本格リーガルサスペンスアクションの最新作。12月13日に発売予定で、俳優・アーティストの木村拓哉氏が主役を演じるなど、龍が如くスタジオらしく豪華俳優陣が起用されていることが特徴という。今回、同タイトルに採用された「YEBIS3」は、グレア、被写界深度、カラーコレクション、アンチエイリアスなど、ポストプロセスでさまざまなエフェクトを付加できるポストエフェクトミドルウェアで、「JUDGE EYES」の重厚なルックの構築に貢献しているという。
■アイリック <7325> 1,800円 +39 円 (+2.2%) 本日終値
アイリックコーポレーション <7325> [東証M]が反発。10日大引け後、9月25日のマザーズ上場に伴う記念株主優待を実施すると発表しており、これを好材料視する買いが向かったようだ。18年12月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、抽選で30人に10万円相当のJTB旅行券を贈呈する。
●ストップ高銘柄
大村紙業 <3953> 1,360円 +300 円 (+28.3%) ストップ高 本日終値
など、3銘柄
●ストップ安銘柄
ライクキッズネクスト <6065> 928円 -300 円 (-24.4%) ストップ安 本日終値
ダイヤHD <6699> 1,530円 -400 円 (-20.7%) ストップ安 本日終値
タカギセイコー <4242> 4,270円 -700 円 (-14.1%) ストップ安 本日終値
以上、3銘柄
株探ニュース