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【特集】ユニリタ Research Memo(6):2019年3月期の利益予想を減額修正。大幅増収の一方、減益の見通し

ユニリタ <日足> 「株探」多機能チャートより

■業績見通し

2019年3月期の業績予想についてユニリタ<3800>は、上期業績の進捗や市場環境等を踏まえ、期初の利益予想を減額修正した(売上高予想は増額修正)。修正後の業績予想として、売上高を前期比33.2%増の9,400百万円(修正幅100百万円増)、営業利益を同36.9%減の850百万円(修正幅550百万円減)、経常利益を同34.7%減の950百万円(修正幅530百万円減)、親会社株主に帰属する当期純利益を同34.8%減の630百万円と大幅な増収となるものの、利益面では期初の増益予想から一転して減益となる見通しである。

大幅な増収となるのは、上期に引き続き、無限の連結化に伴う「システムインテグレーション事業」の寄与(約17.7億円の上乗せ)によるところが大きい。また、注力する「クラウド事業」も大きく拡大するとともに、上期好調であった「ソリューション事業」も順調に伸びる想定である。

一方、利益面では、上期同様、利益率の高い「メインフレーム事業」の縮小や「プロダクト事業」における一部製品の販売未達が利益を押し下げるほか、「クラウド事業」及び移動体向けIoTビジネスへの積極投資の継続により減益となる見通しである。特に、期初の利益予想を引き下げたのは、上期における下振れ要因に加えて、「メインフレーム事業」における顧客のシステム及び機器更改のタイミングなどの要因を保守的に勘案したことが理由である。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)

《HN》

 提供:フィスコ

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