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【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 下値ポイントを押さえ機敏に対応

株式評論家 富田隆弥

◆12月も荒い展開が続く株式市場。チャートには依然として「二段下げリスク」が漂っている。10月の下落を「一段下げ」として、11月のもみ合いが踊り場となり、12月は踊り場を下放れて「二段下げ」に進むのかを注視せねばならない。

◆6日のファーウェイショック( 日経平均株価は一時611円安)は米国が5日休場だっただけに少々驚いたが、チャートでは日米首脳会談を終えた後の12月3日に戻り高値をつけていたので、その後の調整に意外性はなく想定シナリオと言える。

◆日経平均株価は12月3日に223円高の2万2574円(ザラバ高値2万2698円)と7日続伸で終えた。年末商戦のある11月下旬からの株価上昇はアノマリー(経験則)通りで、11月21日安値2万1243円から日足は一本調子の上昇(日足で8本)となり、12月3日は窓を空けて高値をつけていた。米中首脳会談が懸念された「決裂」を回避したことで、3日は買い戻しを交え買いが集中したが、日足チャートはそこで買いの勢いがピークに達したことを示唆した。

◆日足のチャートは3日に、短期RCI(9日線)98%、短期騰落レシオ(6日線)206%と過熱を漂わせ、波動は10月26日安値2万0971円→11月8日高値2万2583円、11月21日安値2万1243円→12月3日高値2万2698円と短期N波(二段上げ)に近づき、節目(75日移動平均線、一目均衡表の「雲」上限など)に差し掛かっていた。そして、6日に安値2万1307円をつけ、3日の高値から3日間で1391円(▲6.1%)とキツイ下落となり、6日の米国市場次第ではさらに下落することも避けられない情勢だ(本稿執筆は12月6日現在)。

◆週足チャートは13週や26週、52週の移動平均線(2万2534~2万2431円)に戻りの頭が叩かれ、下げ基調が継続されている。ただ、ここでポイントにするのは11月21日安値2万1243円と10月26日安値2万0971円。つまり、2万0971円まではもみ合いゾーンの下限で下値の節目になりやすいということ。ここを割り込むと「二段下げ」を覚悟するが、12月は7日の米雇用統計、14日の日銀短観とメジャーSQ、19日のFOMC(米国連邦公開市場委員会)、20日の日銀金融政策決定会合など多くのイベントが控えており、売り方の買い戻しも入りやすく一本調子で相場が崩れていくとは限らない。

◆米中貿易摩擦や米国の長短金利逆転、欧州の政治リスクなど多くの不安を抱えて株式市場は波乱含みで、「二段下げ」への警戒は必要だが、年内はまだ上げたり下げたり大きくもみ合う可能性もある。

◆相場とは意地悪なもので、上がると思えば下げ、危ないと思えば上げたりする。だからこそチャートの流れに従い、上下のポイントを押さておくことが大事。いまであれば「二段下げ」に進むポイントとして日経平均株価の2万0971円、NYダウであれば2万4122ドル(10月29日安値)を押さえておく。それを割り込むまではもみ合う(乱高下の)可能性があり、個別株は日足の流れに従い機敏に対応するのが望ましい。

(12月6日 記、毎週土曜日に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

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