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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):オイシックス、クラボウ、LINE

未来工業 <日足> 「株探」多機能チャートより
■未来工業 <7931>  2,635円  +500 円 (+23.4%) ストップ高買い気配   本日終値
 6日、東証が未来工業 <7931> [名証2]を13日付で東証1部への新規上場を承認すると発表したことが買い材料視された。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■オイシックス・ラ・大地 <3182>  2,482円  +164 円 (+7.1%)  本日終値
 オイシックス・ラ・大地<3182>が大幅高で連日の上場来高値更新。農家と契約して、会員向けに有機食品や鮮度にこだわった野菜を届けるネット宅配事業を展開している。同業の買収による業容拡大効果が出ているほか、食材と献立をセットにしたミールキットが働く女性層を中心に人気を博しており、19年3月期営業利益は前期比倍増の18億円と急拡大見通しにある。PERは割高ながら、成長株に投資するファンド系資金の流入などが下値を支えているとみられる。

■クラボウ <3106>  2,857円  +179 円 (+6.7%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 クラボウ<3106>が急反発。ZOZO<3092>は保温性の高い機能性肌着「ゾゾヒート」の発売をきょうから開始する。7日付の日経新聞朝刊は、ゾゾヒートに対してクラボウが「特許を持つ特殊な糸を使い着心地を柔らかくした」と伝えた。この日は、この報道を好感する買いが流入した。ZOZOは2019年3月までに同シリーズで数百万枚の販売計画をしていることから、クラボウの業績にもプラスの影響が期待されている。

■朝日インテック <7747>  5,660円  +320 円 (+6.0%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 朝日インテック <7747> が大幅反発し、上場来高値を更新した。全体相場は波乱展開が続くなか、異彩を放つ存在となっている。同社は11月13日に19年6月期第1四半期(7-9月)決算を発表。経常利益は前年同期比13.1%増の48.5億円に拡大しており、これを評価する買いが続いている。競合他社の供給不安に伴う特需の影響もあり、海外で循環器系領域のPTCAガイドワイヤーや貫通カテーテルの販売が大きく伸びた。生産性の向上に加え、円安進行で為替差益が増加したことも増益に貢献した。上期計画の66.3億円に対する進捗率は73.2%に達しており、業績上振れが期待できる状況にもある。

■LINE <3938>  3,915円  +195 円 (+5.2%)  本日終値
 LINE<3938>が後場上げ幅拡大。同社はきょう、実店舗での商品購入時にLINE内に表示される専用のバーコードを読み取ることで、LINEポイントが付与される新サービス「SHOPPING GO」の提供を開始したと発表。きょうからファッションブランド「earth music&ecology」の国内286店舗で利用できるほか、年内には家電量販店の「ビックカメラ」「コジマ」「ソフマップ」への提供を予定しているといい、更なる提供先の拡大などが期待されているようだ。

■デジタルアーツ <2326>  6,940円  +340 円 (+5.2%)  本日終値
 デジタルアーツ<2326>が年初来高値を更新。同社はきょう、19年度初をめどに情報提供サービス「Dコンテンツ」をリリースすると発表。これが買い手掛かりとなったようだ。「Dコンテンツ」は、Webアクセス履歴を人工知能(AI)が分析して、ユーザーにとって価値ある情報だけを自動的に選別し、提供する無償のサービス。第一弾として、学校の教員と生徒に向け、授業や自宅学習に役立つ学習関連のサイト情報を配信するとしている。

■オロ <3983>  4,155円  +175 円 (+4.4%)  本日終値
 オロ<3983>が反発、11月中旬に大陰線を引き大きく下に放れたが、3500円近辺を底値ラインに売り物をこなし、ここにきてジリ高歩調で下値を切り上げている。企業のクラウド型のシステム投資が活発化するなか、基幹業務システムで需要を開拓している。強みとするERPソフト開発は大手企業グループからの案件が高水準で収益に反映させている。6日付けでアセットマネジメントOneが同社の株式を買い増したことが判明、保有比率は10.61%(共同保有)にまで高まっており、これも需給面から株価の刺激材料となっている。

■ヤマトホールディングス <9064>  3,066円  +103 円 (+3.5%)  本日終値
 ヤマトホールディングス<9064>が3日続伸。同社は6日、11月の小口貨物取扱実績が約1億5673万個(前年同月比3.6%増)になったと発表。2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されたようだ。なお、今期の累計実績は約11億7833万個で、前年同期比では3.9%減となっている。

■すかいらーく <3197>  1,947円  +64 円 (+3.4%)  本日終値
 すかいらーくホールディングス<3197>は3日続伸。同社は6日の取引終了後、11月度のIRレポートを発表しており、既存店売上高は前年同月比0.7%増と小幅ながら4カ月連続で前年実績を上回った。11月3日の文化の日が土曜日と重なり、前年と比較して祝日日数が1日少なかったことによるマイナス影響があったものの、17年以降にオープンした新店の売上高効果が想定通りに上積みされたことが売り上げを押し上げた。

■ジェイエイシ <2124>  2,343円  +77 円 (+3.4%)  本日終値
 ジェイエイシーリクルートメント<2124>は反発。同社が9日に発表した18年12月期第3四半期累計(1~9月)の連結決算は、売上高が172億4600万円(前年同期比42.3%増)と急拡大、経常利益も45億8000万円(同6.1%増)と増益を確保した。18年12月期通期予想の経常利益55億1100万円(前期比3.6%増)に対する第3四半期累計経常利益の進捗率は83.1%に達している。外資系企業向けをはじめとして、人材紹介ビジネスを手掛け、高額案件に強みを持っており業績も足もと好調に推移している。企業の高水準の求人ニーズを背景に、主力の国内人材紹介事業が伸びて全体業績を押し上げた。株価は10月30日安値1934円で一番底をつけ、11月21日の安値1998円で二番底を確認して反転上昇軌道にある。

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