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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):京阪HD、ピジョン、セコム

京阪HD <日足> 「株探」多機能チャートより
■京阪ホールディングス <9045>  4,800円  +125 円 (+2.7%)  本日終値
 京阪ホールディングス<9045>、阪急阪神ホールディングス<9042>、南海電気鉄道<9044>など関西系電鉄株が上値追い。2025年の大阪万博開催が決定したことで、その経済波及効果が期待されている。開催予定地の大阪湾の人工島「夢洲」の会場建設費は1250億円と試算されているが、これに周辺の交通網や商業施設、ホテルなどのインフラ拡充が必須となる。電鉄株にとって、これから2025年に向け収益機会は大きく広がりをみせていく。そのなか、京都・大阪間を地盤とし、中之島線に延伸構想のある京阪HDや梅田再開発に傾注する阪急阪神HD、大阪南部を地盤に関西国際空港に乗り入れする南海電気鉄道などは、株式市場でも有力関連銘柄として投資家の視線を集めている。

■ピジョン <7956>  4,750円  +120 円 (+2.6%)  本日終値
 ピジョン<7956>が反発。主力商品の哺乳器やスキンケアを中心に、中国人観光客を中心としたインバウンド需要が業績に反映されている。18年2~10月期の連結決算は、売上高793億9400万円(前年同期比5.4%増)、営業利益168億6000万円(同12.9%増)と好調だった。6日付で米ブラックロックの日本法人ブラックロック・ジャパンが財務省に提出した大量保有報告書によると、ブラックロックと共同保有者の同社株式保有比率は5.63%と5%を上回ったことが判明、これが目先の株価支援材料となった。

■セコム <9735>  9,612円  +215 円 (+2.3%)  本日終値
 セコム<9735>が後場一段高。同社はきょう、家庭用AED(自動体外式除細動器)のレンタルサービスとオンラインサービスをパッケージ化した「セコム・MyAED」の販売を今月から開始すると発表。同社は、2004年9月に日本で初めてAEDをレンタル方式で提供する「セコムAEDパッケージサービス」を開始し、今年4月には累計販売台数が20万台を突破。医療機関や消防機関を除く一般市場で、国内トップシェアを誇っている。新たに発売する「セコム・MyAED」は、レンタル方式のAEDを家庭での使用に合わせてパッケージ化した国内初のサービスで、レンタル料は1台につき月額2400円(税別)となる。

■JR東日本 <9020>  10,340円  +180 円 (+1.8%)  本日終値
 JR東日本<9020>が堅調推移。同社はきょう、愛知製鋼<5482>とNEC<6701>、日本信号<6741>、京セラ<6971>、ソフトバンクグループ<9984>、先進モビリティ(東京都目黒区)と共同で、「JR東日本管内のBRTにおけるバス自動運転の技術実証」を行うと発表した。実証期間は18年12月12日から19年3月8日を予定。この実証実験では、BRT(バス高速輸送システム)の車線維持制御や速度制御、正着制御、無線を用いた信号制御による交互通行、位置情報の測定、無線機の電波到達距離の検証などを行うとしている。

■スクエニHD <9684>  3,460円  +60 円 (+1.8%)  本日終値
 スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>が4日ぶりに反発。同社は6日、スマートフォン向けRPG「ロマンシング サガ リ・ユニバース」の配信を開始したと発表。これを受けて朝方には4%近く上昇する場面もあったが、買い一巡後はやや伸び悩む動きとなった。同ゲームは、「ロマンシング サガ」シリーズの完全新作。同シリーズならではの高い戦略性を持った奥深いバトルはそのままに、新たなシステムと融合し、より進化したバトルが楽しめるという。

■NEC <6701>  3,575円  +60 円 (+1.7%)  本日終値
 NEC<6701>は3日続伸し新高値を更新。6日に提出された大量保有報告書で、米系大手投資ファンドのブラックロック・ジャパンの保有株比率は6.31%から7.48%に上昇したことが注目されている。保有目的は純投資としている。

■日本航空 <9201>  4,027円  +47 円 (+1.2%)  本日終値
 JAL<9201>が堅調。原油市況が足もと下落基調を強めており、前日のWTI原油先物価格は前日比1ドル40セント安の1バレル=51ドル49セントと急落。これを受けて資源開発関連や石油関連株は売りに押されているが、燃油コストの低下が見込まれる空運セクターは逆に買い材料となった。

■第一生命HD <8750>  1,876円  -15.5 円 (-0.8%)  本日終値
 第一生命ホールディングス<8750>、T&Dホールディングス<8795>いずれも軟調。米10年債利回りが6日続落し2.90%を下回る水準まで切り下がっているが、超長期債である30年債利回りも直近3.16%台と9月中旬以来の水準に低下しており、長期運用を手掛ける生保会社にとって運用利ザヤの縮小が逆風となっている。また、国内債券市場もリスクオフの流れを背景に上下に不安定な値動きで、不透明感を助長している。

■三菱UFJ <8306>  602.2円  -2.3 円 (-0.4%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が軟調な値動き。ここリスク資産の株式が売られ、安全資産の債券が買われる流れが続いている。米国では前日に10年債利回りが6日続落し2.90%を下回る水準まで下がっており、米国株市場ではシティグループやJPモルガン、バンクオブアメリカなど大手金融機関が軒並み売られた。この流れが東京市場にも波及、米国事業を展開する同社をはじめメガバンクは運用利ザヤ縮小の思惑が売りを誘った。

■三菱自動車工業 <7211>  683円  -2 円 (-0.3%)  本日終値
 三菱自動車<7211>は朝高後に値を消す展開。SMBC日興証券は6日、同社株の投資評価を「2」から「1」へ引き上げ、目標株価は900円から1000円に見直している。来期にかけて新車効果が加速することを材料視している。17年後半からのインドネシアを皮切りにASEAN地域での投入が続くミニバン「エクスパンダ―」は好調を持続。来年にかけては日産自動車<7201>向けのOEM供給も始まる見込みだ。また、タイでは11月に「トライトン」がビッグマイナーチェンジをしたほか、国内では12月に「デリカD:5」がフルモデルチェンジを迎えている。来期にかけて主要市場では新車投入、モデルチェンジがフル寄与する見込みだ。同証券では、19年3月期と20年3月期の連結営業利益は連続2ケタ増益を予想している。

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