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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):DWTI、大和自、ゲームウィズ

DWセラピ研 <日足> 「株探」多機能チャートより
■リンナイ <5947>  7,970円  -60 円 (-0.8%)  本日終値
 リンナイ<5947>は続落。SMBC日興証券は4日、利益予想減額修正に伴い、目標株価を7700円から7650円に引き下げ、投資評価は「3」を継続した。国内の販売競争と国内外の固定費増により会社側が業績下方修正を発表すると見込んでいるため。同証券では、19年3月期の連結営業利益は前期比3%減の320億円と会社予想(360億円)からの減額を予想している。今後、消費税の増税前の駆け込み需要による業績はいったんはモメンタムが好転するとみられるものの、来下期以降は増税後の国内需要低迷や海外事業の先行投資と中国給湯器の競争激化で成長鈍化が見込まれることは懸念材料、と指摘した。

■東京ドーム <9681>  1,016円  -1 円 (-0.1%)  本日終値
 東京ドーム<9681>は4日続落。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「2018年2~10月期の連結業績は営業利益が90億円強と前年同期に比べ7%程度、減少したようだ」と報じられており、これが嫌気された。記事によると、ドームの集客は好調で、物販もコンサートグッズや化粧品などが伸びたものの、ドームに隣接する商業施設「黄色いビル」で日本中央競馬会(JRA)に貸し出している場外馬券場が縮小し賃料収入などが減少したことで利益率が低下したという。また、温浴施設「スパ ラクーア」の大規模改装に関連した減価償却費負担の増加も響いたとしている。

■DWセラピ研 <4576>  509円  +80 円 (+18.7%) ストップ高   本日終値
 デ・ウエスタン・セラピテクス研究所<4576>が急反騰。4日の取引終了後、創製した緑内障・高眼圧症治療剤「WP-1303(H-1129)」について、ライセンスアウト先のわかもと製薬<4512>が、日本医薬情報センターが運営する臨床試験情報を公開するためのウェブサイト「臨床試験情報」を通じて、国内第3相臨床試験情報を公開したと発表しており、これを好感した買いが入った。「WP-1303(H-1129)」は、わかもと製薬によって行われた国内後期第2相臨床試験で眼圧下降効果の用量反応性や安全性を確認し、臨床推奨用量を決定しており、国内第3相臨床試験では、緑内障・高眼圧症患者を対象に有効性と安全性について検証する予定。今後、わかもと製薬により第3相臨床試験が開始されると、DWTIは契約に基づくマイルストーンを受け取ることになる。なお、同件による18年12月期業績への影響はないとしている。

■大和自動車交通 <9082>  1,104円  +150 円 (+15.7%) ストップ高   本日終値
 大和自動車交通<9082>がストップ高。この日、台湾最大手タクシー企業である台湾大車隊(台北市)と業務提携本契約を締結し、台湾大車隊アプリからのタクシー注文に対して大和タクシーを配車する実証実験を開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同サービスの開始により、双方の自社タクシー配車アプリによる相互の海外配車サービスが実現することになり、例えば大和自動車交通のホームページからの事前予約により、台湾大車隊タクシーの台湾観光タクシーと桃園空港送迎サービスを利用できるようになるほか、台湾大旅遊ホームページからの事前予約により、大和タクシーの東京観光タクシーと羽田・成田空港定額送迎サービスを利用できるようになる。国境を越えたタクシー事業者間のシステム連携による相互アプリ配車サービスの実用化は日本初であるほか、台湾でも史上初となるという。

■CRGホールディングス <7041>  1,526円  +110 円 (+7.8%)  本日終値
 CRGホールディングス<7041>が大幅反発。4日の取引終了後、グループ会社イノベーションネクストが、紙帳票のパソコン入力作業からその後の業務フローを自動化する「AI-OCR+RPAソリューション事業」を開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。新事業は、イノベーションネクストの持つAI(人工知能)、OCR(光学文字認識)、RPA(業務自動化)の技術を複合してスタート。AIを搭載したOCR「AIRead」で、これまでは読み取り精度が低かった手書き文字を機械学習して読み取り精度を99%まで向上させ、大量の紙帳票を一気にテキストデータ化するほか、RPA「RooPA(ルーパ)」との連携で読取データを自動で基幹システムに連携するなどの特徴があるとしている。

■サンセイ <6307>  526円  +36 円 (+7.4%)  本日終値
 サンセイ<6307>は悪地合いのなか大幅高。ビル用ゴンドラメーカーで東京五輪に絡み首都圏を中心に高水準の受注を確保、その後も大阪万博に絡む特需などが業績に反映される期待がある。19年3月期業績は増額修正含みとみられている。また、今年1月上旬の大量保有報告で光通信<9435>が同社の5%超株主に浮上したことが判明、以降は9回にわたり同社株を買い増す動きを続け11月時点で14.38%まで保有株比率を高めている。業績だけでなく株式需給面でも思惑を内包している。

■GameWith <6552>  1,053円  +68 円 (+6.9%) 一時ストップ高   本日終値
 スマートフォンゲーム攻略記事サイトを運営するGameWith <6552> [東証M]が急反発。4日、スマホゲームユーザー向け簡単グループチャット「PiPi Talk(ピピトーク)」の提供を開始すると発表しており、これを好感する買いが向かった。PiPi Talkはスマホゲームの人気が高まるなか、ゲーマー同士のコミュニケーション活性化を目的に開発されたチャットサービス。会員登録不要で招待を受けたらすぐに参加できるほか、URLを共有するだけで友達を招待することができることなどが特徴。今後は来春を目標にスマホアプリ版でのリリースを視野に入れ、グループで使用可能な音声通話機能や会話を彩るスタンプ機能を実装予定としている。

■NCS&A <9709>  488円  +30 円 (+6.6%)  本日終値
 NCS&A<9709>が再動意。11月下旬に急速人気化しその後調整を入れたものの鮮烈な切り返しをみせている。独立系のソフト開発会社でIoT、人工知能(AI)をはじめ幅広い成長IT分野に展開する。大株主のNEC<6701>との連携が厚く、19年3月期業績は営業利益段階で前期比約5倍の4億円を計画している。AI分野ではコールセンター向け「Q&Aモデル」で旺盛な需要を確保、大手企業向け中心にシステム可視化ソリューションでも高い実績を誇る。ホテルの宿泊インターネット予約システム「i-honex」は全国330施設を超える施設に導入、大阪に本社を置くことで、2025年開催の大阪万博関連の特需を取り込むことも予想される。

■アトラ <6029>  592円  +33 円 (+5.9%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 アトラ<6029>は大幅高で7連騰。ここ継続的な資金流入が観測されていたが、目先は短期スタンスの個人投資家資金も巻き込み需給相場の色彩を強めてきた。同社は鍼灸接骨院をチェーン展開しており、高齢化社会が進むなか介護・リハビリ分野で収益機会を広げている。同社独自のデイサービス・フランチャイズシステムは国家資格者である柔道整復師による機能訓練を特長としている点がポイント。また、鍼灸接骨院と介護デイサービスの併設により、鍼灸接骨院の患者が介護デイサービスを利用する際にも優位性がある。11月下旬には、フォーブスアジアがアジア・太平洋地域の年間売上高10億ドル以下の企業を対象とした注目すべき200社を選出、日本企業からは38社が選ばれたが、そのうちの1社に同社が入っており、投資ファンド筋など海外機関投資家からも注目を浴びやすくなっている。

●ストップ高銘柄
 前田製作所 <6281>  462円  +80 円 (+20.9%) ストップ高   本日終値
 プラザクリエイト本社 <7502>  465円  +80 円 (+20.8%) ストップ高   本日終値
 タカギセイコー <4242>  3,095円  +502 円 (+19.4%) ストップ高   本日終値
 ソフィア <6942>  1,017円  +150 円 (+17.3%) ストップ高   本日終値
 秋川牧園 <1380>  1,081円  +150 円 (+16.1%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 ETFSパラ <1675>  10,010円  0 円 (0.0%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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