【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):アダストリア、スシローGH、良品計画
アダストリア <日足> 「株探」多機能チャートより
アダストリア<2685>が大幅反発。4日の取引終了後に発表した11月度の国内月次売上高で、既存店売上高が前年同月比3.6%増と4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。11月は前年と比べて暖かい日が続いたものの、下旬にかけて冬物衣料の売れ行きが加速し、客数が同4.1%増と伸長した。アイテム別ではコート・ブルゾンなどのアウターやニット類が売り上げを牽引したほか、ストール、クリスマス関連雑貨なども人気だった。なお、全店売上高は同2.8%増だった。
■スシローGH <3563> 6,700円 +430 円 (+6.9%) 本日終値 東証1部 上昇率4位
スシローグローバルホールディングス<3563>は反発。4日の取引終了後に発表した11月度の月次情報で、スシロー既存店売上高が前年同月比8.7%増と13カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。9月に落ち込んだ客数が同5.9%増と2カ月連続でプラスを維持したほか、客単価も2.7%増と堅調だった。
■サックスバー <9990> 1,145円 +61 円 (+5.6%) 本日終値 東証1部 上昇率7位
サックスバー ホールディングス<9990>が3日ぶりに反発。4日の取引終了後に発表した11月度の月次売上情報で、100%子会社である東京デリカの既存店売上高が前年同月比2.4%増と4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。
■ユナイテッドアローズ <7606> 3,880円 +155 円 (+4.2%) 本日終値
ユナイテッドアローズ<7606>が5日ぶりに反発。4日の取引終了後に発表した11月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高が前年同月比1.9%増と10カ月連続前年実績を上回ったことが好感された。11月は月を通して気温が高く推移したことから、冬物アウターや防寒小物の動きが鈍かったものの、メンズではジャケット、シャツ、ニット、パンツ、シューズなどが、またウィメンズではジャケット、ニット、カーディガン、スカート、ワンピース、シューズなどが好調に推移し、既存店売上高を押し上げた。なお、全社売上高は同2.2%減と4カ月ぶりにマイナスに転じた。
■エスアールジータカミヤ <2445> 750円 +28 円 (+3.9%) 本日終値
エスアールジータカミヤ<2445>は全般相場が前日からリスクオフの流れとなるなか、5連騰と異彩の強さを発揮。橋梁やトンネル高速道路など老朽化の進む社会インフラの補修需要は今や待ったなしの局面にあるといってよいが、同社は土木・建築向け足場として安全性と施工性を進化させた抜け止め機能付きの「Iqシステム(アイキューシステム)」を展開、引き合い旺盛で今後の収益成長が加速する可能性が意識されている。安倍政権は公共事業を大幅に増額する方針にあり、19年度予算案では公共事業費が前年度比最大で2割程度増え、7兆円規模に膨らむとの見通し。土木建築工事の増勢は次世代足場を展開する同社の業績を押し上げることにもなる。
■良品計画 <7453> 30,900円 +990 円 (+3.3%) 本日終値
良品計画<7453>が反発。同社は4日に11月の月次概況を発表し、直営既存店売上高は前年同月比で1.7%増と先月の0.4%増から好調を維持した。 今月の売り上げ増に寄与したのは食品関係。レトルト・半生菓子、クリスマス限定菓子などが好調。気温が高いことから冬物・防寒小物、毛布、季節家電は苦戦した。
■伊藤忠商事 <8001> 2,065円 +47 円 (+2.3%) 本日終値
伊藤忠商事<8001>はしっかり。4日の取引終了後、1600万株(発行済み株数の1.03%)、または300億円を上限として自社株買いを実施すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。取得期間は12月5日から来年2月5日までで、機動的な資本政策の遂行を図るのが目的としている。なお、うち750万株、または160億円を上限として、5日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」において、1株2018円で取得するとしているが、結果はまだ明らかになっていない。
■清水建設 <1803> 931円 +21 円 (+2.3%) 本日終値
清水建設<1803>、鹿島<1812>、大成建設<1801>、大林組<1802>など大手ゼネコン株が全体下げ相場に抗して頑強な値動きをみせた。政府は国土強靭化の政策を積極推進する構えにあり、老朽化した社会インフラ補修に18年度からの3年間で3兆円を上回る予算を計上する方針が伝わっている。道路や河川などのインフラの維持管理・更新に必要なコストは19年度から48年度までの30年間で実に194兆6000億円に及ぶとも試算されており、大手ゼネコンをはじめ建設関連セクターの収益機会拡大が期待される状況にある。
■エービーシー・マート <2670> 6,230円 +100 円 (+1.6%) 本日終値
エービーシー・マート<2670>は4日ぶりに反発。4日の取引終了後に発表した11月度概況で、既存店売上高が前年同月比0.4%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。11月は、月初の祝日が土曜日で休日が1日少ない状況だったが、月後半からの急激な気温の低下とブラックフライデーセール期間が重なったことで販売が好調となった。商品別では、引き続きスポーツシューズ、キッズシューズ、アパレルの販売が好調だった。なお、全店売上高は同2.1%増だった。
■クスリアオキ <3549> 8,310円 +120 円 (+1.5%) 本日終値
SMBC日興証券は4日、4~6月期決算企業のTOPIX浮動株比率の見直しの予想を発表した。新たな浮動株比率は1月10日に公表される予定で、同月30日の引けでリバランスする必要がある。同証券では、時価総額500億円以上で推定の買いインパクトが2日以上見込める銘柄として、クスリのアオキホールディングス<3549>、マクロミル<3978>、Genky DrugStores<9267>、日本オラクル<4716>、パソナグループ<2168>などを挙げた。一方、売りインパクトの大きな銘柄はジョイフル本田<3191>、伊藤園<2593>、あい ホールディングス<3076>、ショーボンドホールディングス<1414>などとしている。
株探ニュース