【特集】「水道関連」が15位にランクイン、水道法改正案が参院委で可決され注目度上昇<注目テーマ>
メタウォータ <日足> 「株探」多機能チャートより
2 国土強靱化
3 キャッシュレス決済
4 人材派遣
5 人工知能
6 5G
7 全固体電池
8 カジノ関連
9 再生医療
10 セルフレジ
みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、直近で「水道関連」の順位が上昇し、この日は15位となっている。
参議院の厚生労働委員会が4日、水道法改正案を自民、公明両党などの賛成多数で可決した。水道法改正案は、人口変動に伴う水需要の減少や水道施設の老朽化や深刻化する人材不足など、水道事業が直面する課題に対応するための基盤強化を図ることを目的としている。国が策定する基本方針のもとで都道府県が具体的な広域化の計画をつくり、複数の市町村で事業を広域化して経営を効率化するほか、自治体が経営する原則を守りつつ、民間企業に運営権を売却する仕組みなどが盛り込まれている。民間参入に関しては、現状では多くの自治体が一部業務に限って民間企業に委託しているが、この改正案では事業運営そのものを民間企業に委ねる内容となる。
改正案に対して野党の一部では、海外では水道料金の高騰や水質の悪化により、再公営化する動きがあることや、改正案では災害時の復旧は自治体と参入企業が共同責任を負うとする災害時の対応も曖昧であるなどの点を指摘しているが、与党は参院本会議で可決した後、衆議院で改めて可決し、10日までの今国会中に成立させる方針のようだ。
今臨時国会が始まって以降、徐々に関心が高まりつつあった「水道関連」だが、参院厚労委の可決で、関心度が一段と高まっている。この日は、全般相場が冴えないこともあって、目立った動きは少ないものの、上下水処理設備のメタウォーター<9551>や水道用給水装置の前沢給装工業<6485>などが堅調な動きとなっている。
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)