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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):マキタ、ベイカレント、ミスミG

マキタ <日足> 「株探」多機能チャートより
■マキタ <6586>  4,495円  +100 円 (+2.3%)  本日終値
 マキタ<6586>が反発。大和証券が26日付で投資判断を「3」から「2」とし、目標株価を3625円から5500円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、電動工具事業で全社売上収益の45%を占めるリチウムイオン電池のコードレス式が引き続き業績を牽引し、上期実績でも全社増収率5%に対して同製品は12%と2ケタ成長したことや、園芸工具ではバッテリー式拡充が売上収益・収益性の双方に貢献していることなどを評価。今期売上高5000億円、営業利益860億円、来期は5300億円・960億円を見込み、積極的な物流投資や研究開発により利益率改善ペースは緩やかだが、園芸工具の圧倒的立ち位置の確保に向けて必要な前向き投資と受け止めているという。

■ベイカレント <6532>  2,640円  +53 円 (+2.1%)  本日終値
 26日、東証がベイカレント・コンサルティング <6532> [東証M]を12月3日付で市場1部に市場変更すると発表したことが買い材料視された。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■ミスミグループ本社 <9962>  2,444円  +47 円 (+2.0%)  本日終値
 ミスミグループ本社<9962>が続伸。26日の取引終了後に発表した10月度の月別売上高実績が前年同月比13.0%増となり、3カ月ぶりに2ケタ増となったことが好感された。流通事業であるVONA事業が同20.3%増となったことが牽引。また、FA事業、金型部品事業も伸長した。

■古河機械金属 <5715>  1,429円  +27 円 (+1.9%)  本日終値
 26日、古河機械金属 <5715> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.48%にあたる100万株(金額で14億0200万円)を上限に、27日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■トヨタ自動車 <7203>  6,927円  +122 円 (+1.8%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>が反発。今週末にG20を控え、米国との通商摩擦問題に対する不透明感は払拭しきれないものの、トランプ政権は、交渉中は自動車関税を引き上げない方針を示していることで、ひと頃と比べ過度な警戒感は後退している。足もと外国為替市場でも1ドル=113円台半ばの推移と円安水準でもみ合っており、今期想定レート110円に設定している同社にとっては為替メリットが意識される。きょうから高級車レクサスの新型車「UX」を全国で販売開始したことも、業績寄与に対する思惑として株価を後押ししている。

■三菱UFJ <8306>  631.3円  +11.1 円 (+1.8%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、第一生命ホールディングス<8750>がいずれも8日ぶり反発、ここ調整の続いていた大手金融株に買いが優勢だ。前日に米10年債利回りは終値ベースで10日ぶりに上昇に転じ、米国株市場ではゴールドマン・サックス、JPモルガンなどをはじめ金融セクターが買われ全体指数上昇に貢献した。東京市場でもメガバンクや生保株は連日の下値模索で値ごろ感が生じていたこともあり、この流れを引き継ぐ形となっている。

■日立金属 <5486>  1,266円  +19 円 (+1.5%)  本日終値
 日立金属<5486>は反発。この日、同社が開発した高耐食ニッケル基合金MAT21の金属積層造形(金属3Dプリンター)への適用に成功したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。これにより、半導体製造装置や化学プラントなど高い耐食性が要求される部材において、積層造形によるニアネットシェイプで提供が可能となり、信頼性向上や長寿命化、低コスト化が期待できるとしている。

■日本郵船 <9101>  1,900円  +24 円 (+1.3%)  本日終値
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など大手をはじめ海運株が軒並み高に買われた。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数は一時1000の大台攻防まで水準を切り下げていたが、ここにきて出直り歩調に転じ、前週末23日時点で3日続伸し1093まで戻してきた。米中貿易摩擦を背景とした中国景気の減速懸念も足もとは週末の米中首脳会談を控えやや後退、バルチック指数の動きはそうした投資家心理の改善を後押ししている。海運株は同指数との株価連動性が高く、目先リバウンド狙いの買いを促している。

■任天堂 <7974>  32,680円  +360 円 (+1.1%)  本日終値
 任天堂<7974>が上値追い態勢にあるほか、イマジニア<4644>、メガチップス<6875>、ホシデン<6804>などその周辺株も高い。米国では前週22日の感謝祭明けから年末商戦がスタート、23日のブラックフライデーでは順調な立ち上がりが伝わっているほか、週明け26日はネット通販のピークとされるサイバーマンデーで、ここでも売り上げは好調だったとみられている。日本においても「ニンテンドースイッチ」の販売再加速が見込まれるなか、スイッチ向けに部品供給するホシデンやスイッチのゲームソフト向けLSIを開発しているメガチップスなどの株価も刺激されている。さらに、ニンテンドースイッチ向けソフト「Fit Boxing(国内向け)」を12月20日に発売予定にあるイマジニア<4644>もにわかに買いに厚みが帯びてきた。

■クスリアオキ <3549>  8,280円  +90 円 (+1.1%)  本日終値
 クスリのアオキホールディングス<3549>が3日続伸。同社は26日取引終了後に、11月度(10月21日~11月20日)の月次営業速報を公表。既存店売上高は前年同月比4.4%増となり、10月度の伸び率(同2.6%増)から拡大したことが好感されたようだ。既存店の客単価が同0.2%増と底堅く推移したことや、客数が同4.2%増と伸長したことが寄与した。なお、全店ベースの売上高は同14.5%増となっている。

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