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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):LINE、ソフトバンク、三越伊勢丹

LINE <日足> 「株探」多機能チャートより
■多木化学 <4025>  8,430円  +1,060 円 (+14.4%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ
 26日、多木化学 <4025> が12月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■LINE <3938>  3,840円  +440 円 (+12.9%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 LINE<3938>が大幅高。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「中国ネットサービス大手の騰訊控股(テンセント)と提携し、2019年から訪日中国人客にスマートフォン(スマホ)決済サービスを提供する」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、12月中旬から、決済サービス「LINEペイ」を導入していない中小店舗に「微信支付(ウィーチャットペイ)」も使える専用端末を貸し出すとしており、中小の小売りや外食店などの囲い込みを図るもようだ。

■ナガワ <9663>  5,880円  +220 円 (+3.9%)  本日終値
 ナガワ <9663> が高い。26日大引け後、19年3月期の期末一括配当を従来計画の50円→60円(前期は50円)に増額修正したことが買い材料視された。堅調な業績や財務状況を踏まえ、株主への利益還元を増やす。増配は2期連続となる。

■ソフトバンクグループ <9984>  9,145円  +326 円 (+3.7%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>が続伸で4日ぶりに9000円大台を回復。市場では「米国株市場でNYダウが久しぶりに急反発に転じたことで、投資家のセンチメントが改善した。12月19日に通信子会社ソフトバンク<9434>が鳴り物入りで上場するなか、各証券会社の営業部隊も注力姿勢を強めており、セカンダリーも上げ賛成的なムードがある。(ソフトバンクグループの上昇は)その露払い的な側面もある」(準大手証券ストラテジスト)という。チャート的にも底値圏で売り物をこなし、目先25日移動平均線を上回ってきており、値ごろ感からの追随買いを誘いやすいタイミングにある。

■藍澤證券 <8708>  779円  +27 円 (+3.6%)  本日終値
 藍沢証券<8708>が続伸。26日の取引終了後、提携先の西京銀行(山口県周南市)と共同で、下関市の大規模商業施設「ゆめモール下関」に銀証共同店舗を開設すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回店舗を開設する下関地区は、これまで店舗網のない新規出店エリア。下関市内に7店舗を展開する西京銀行との共同出店により、藍沢証券の認知度向上のほか、金融商品仲介業務における集客効果や顧客基盤拡大が期待されている。なお、開設予定日は3月11日。

■オプティム <3694>  4,645円  +145 円 (+3.2%)  本日終値
 オプティム<3694>が続伸。26日の取引終了後、九州経済連合会、福岡県、大分県と共同で、「スマート農業促進コンソーシアム」を設立したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同コンソーシアムは、九州における農業の競争力をAI・IoT・ロボットを用いて強化し、“稼げる農業”の実現を加速化するのが狙い。九経連、福岡県、大分県がオプティム設立の「スマート農業アライアンス」に参加し、九州におけるスマート農業の促進を目的とした事業を進めるとしている。

■乃村工藝社 <9716>  2,854円  +83 円 (+3.0%)  本日終値
 乃村工芸社<9716>が6連騰、前週来継続的な投資資金流入が観測されるなか、2000円台後半のもみ合いを上放れ連日の年初来高値更新と気を吐いている。同社は商業施設向け中心にディスプレーを手掛ける。「2025年の大阪万博開催が決定したことで、これに絡む大型受注獲得の公算が大きい」(国内中堅証券)という。万博はパビリオン主体で東京五輪よりもディスプレーの売り上げに貢献しやすいとの見方も株価にポジティブに働いている。足もとの業績も順調に推移。19年2月期経常利益は前期比1.5%増益の85億円を見込むが、広告・販促市場は好調で上振れが有力視されている。

■三越伊勢丹 <3099>  1,328円  +37 円 (+2.9%)  本日終値
 三越伊勢丹ホールディングス<3099>が続伸。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「都心に保有するオフィスビルを約300億円で売却する方針を固めた。その一方で、旗艦店である伊勢丹新宿本店(東京・新宿)の周辺でビルを購入し、将来の再開発も検討する」と報じられており、固定資産売却益などによる業績への寄与を期待した買いが入った。記事によると、JR新宿駅南口に近い「サウスゲート新宿」を売却する一方、伊勢丹新宿本店の近隣の商業ビルを購入したという。業績低迷を受けて、不動産の入れ替えを進め、強い地域に経営資源を集中するのが狙いとしている。なお、報道を受けて会社側では「当社が発表したものではない。きょう開催予定の取締役会で固定資産譲渡について付議する予定だ」とコメントしている。

■パナソニック <6752>  1,144.5円  +30.5 円 (+2.7%)  本日終値
 パナソニック<6752>は3日続伸。同社が電気自動車(EV)向け2次電池を供給している米テスラの株価は7~9月期決算が堅調だったことから10月下旬以降、反発基調となり26日は6%高と急伸している。これを受け、パナソニックの株価も底堅く推移している。一部外国証券では、同社のEV向け2次電池事業は第4四半期(19年1~3月)は市場想定を上回る利益が見込めると予想している。

■富士フイルム <4901>  4,499円  +119 円 (+2.7%)  本日終値
 富士フイルムホールディングス<4901>が続伸。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「2019年春、欧州でアルツハイマー病の発症を遅らせる薬の臨床試験(治験)を始める」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、同薬は原因たんぱく質「タウ」の減少を狙う薬で、23年ごろの販売承認申請を目指すという。アルツハイマー病薬は各社が開発に力を入れ競争の激しい分野だが、決定的ともいえる成果を上げる薬がないことから、同薬への期待も高いようだ。

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