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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):東エレク、ミネベア、明治HD

東エレク <日足> 「株探」多機能チャートより
■エフティグループ <2763>  1,485円  +82 円 (+5.8%)  本日終値
 20日、エフティグループ <2763> [JQ]が発行済み株式数(自社株を除く)の0.76%にあたる25万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は11月21日から19年1月31日まで。

■東京エレクトロン <8035>  15,355円  +710 円 (+4.9%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>、SCREENホールディングス<7735>など半導体製造装置関連が全体下げ相場のなかで強さを発揮。前日の米国株市場では画像処理半導体大手のエヌビディアが反発、マーケット関係者の間で注目度の高い投資情報会社シトロンリサーチが同社株を買ったことが、株価切り返しの足場となった。このほか半導体製造装置大手のアプライドマテリアルズも買われており、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)もプラス圏で引けている。足もと外国為替市場で1ドル=112円70銭台と円安方向に振れていることもあり、東京市場でも半導体関連株は買い戻しが優勢となった。

■ミネベアミツミ <6479>  1,698円  +65 円 (+4.0%)  本日終値
 20日、ミネベアミツミ <6479> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.49%にあたる630万株(金額で116億5500万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は11月21日から12月20日まで。

■明治ホールディングス <2269>  8,970円  +210 円 (+2.4%)  本日終値
 明治ホールディングス<2269>が続伸。SMBC日興証券が20日付で、投資評価「2」を継続し、目標株価を8000円から9000円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、計画利益を出す経営体質は同社ならではの競争優位性があるためで、他社が見習うべきところと指摘。また、上期決算を振り返ると、経費の削減余地が大きいとしており、今後も利益重視で堅実な経営が、利益水準を緩やかでも押し上げていくと見込んでおり、19年3月期営業利益予想を942億円から1010億円へ、20年3月期を同985億円から1043億円へ、21年3月期を同1020億円から1080億円へ上方修正している。

■ブレインパッド <3655>  7,070円  +120 円 (+1.7%)  本日終値
 ブレインパッド<3655>が反発、全体地合いとは軌道を異にして上場来高値近辺での頑強な値動きを続けている。前日の米国株市場では画像処理半導体大手で人工知能(AI)関連の象徴株にも位置付けられるエヌビディアが朝方の大幅安から切り返し3%強の上昇で着地。これは空売り専門の米投資情報会社シトロンリサーチが同社株を買ったことがリバウンドの背景となっており、目先底入れ期待が広がった。ブレインパッドはエヌビディアとは開発支援プログラムでパートナー企業契約を結んでおり、株価にポジティブに働いている。業績面でもAIを活用したビッグデータ分析などアナリティクス事業が好調、AIにホワイトカラー業務を代行させるRPA分野の展開にも厚く、今月に入りRPAテクノロジーズと共同で「RPA×AI導入支援パッケージプラン」の提供を開始するなど、戦略的提携も進めている。

■GMO-PG <3769>  5,590円  +60 円 (+1.1%)  本日終値
 GMOペイメントゲートウェイ<3769>が反発。岩井コスモ証券は20日、同社株の投資判断「A」と目標株価7250円を継続した。同社は非対面のクレジットカード決済を行うオンライン決済代行サービスの大手。インターネット通販業者向けのサービスが拡大し、19年9月期の連結営業利益は前年同期比27%増の83億円と最高益の見通し。同社では25年9月期に同利益250億円以上を目指しており、キャッシュレス社会の進展を追い風に中期的な成長が期待できると評価している。

■ソフトバンクグループ <9984>  8,865円  +62 円 (+0.7%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>は全般相場が波乱含みに下げるなか底堅さを発揮。前日は大きく下げたものの、きょうは朝方に8500円台まで突っ込んだあとは押し目買いに8700円台まで戻している。前日の米国株市場ではNYダウやナスダック指数など主要指数は急落したものの、画像処理半導体大手のエヌビディアは朝安から切り返し3%高と気を吐いた。ソフトバンクグループはエヌビディアにビジョン・ファンドを通じて出資しており、これが支援材料となっている。

■ポールHD <3657>  2,289円  +16 円 (+0.7%)  本日終値
 20日、ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングス <3657> が12月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■日産自動車 <7201>  954.1円  +3.4 円 (+0.4%)  本日終値
 日産自動車<7201>が反発。金融商品取引法違反の容疑によりカルロス・ゴーン会長が逮捕されたことを受け、前日の株価は一時5%安と急落したが、この日は下値に買いが入り戻りを試す動き。「目先的には業績への直接的な影響は予想されず、株価は配当利回りで5.9%と高いだけに見直し余地はある」(市場関係者)との見方も出ている。ただ、仏ルノーと三菱自動車<7211>を含む3社連合の行方に不透明感を指摘する声は少なくなく、今後の経営体制がどうなるかが関心を集めている。

■高島屋 <8233>  1,593円  -302 円 (-15.9%)  本日終値  東証1部 下落率トップ
 20日、高島屋 <8233> が600億円のユーロ円建ての新株予約権付き社債(転換社債=CB)を発行すると発表したことが売り材料視された。転換価格は2180円。発行済み株式総数に対する潜在株式数の比率は15.75%になる見込みで、将来的な株式価値の希薄化や株式需給の悪化を警戒する売りが向かった。調達資金は満期となるCBの償還や日本橋再開発などの設備投資資金に充てる。

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