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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):NTTドコモ、H2Oリテイ、IHI

NTTドコモ <日足> 「株探」多機能チャートより
■NTTドコモ <9437>  2,535円  +109 円 (+4.5%)  本日終値
 大手通信株が反発。NTTドコモ<9437>やKDDI<9433>、ソフトバンクグループ<9984>が買われた。NTTドコモが10月31日に携帯電話の通信料金を19年度第1四半期(4~6月)に2~4割程度引き下げると発表したことが嫌気され、1日の大手通信株は急落した。しかし、この日は、値頃感から通信株にリバウンドを狙う買いが流入。前日ストップ安と急落したNTT<9432>も反発した。KDDIと楽天<4755>が通信事業での業務提携を発表したことも見直し買いの要因となっている様子だ。

■RPAホールディングス <6572>  17,260円  +680 円 (+4.1%)  本日終値
 RPAホールディングス<6572>が反発、米国発の全体波乱相場に巻き込まれた10月中旬以降も同社株は異色の頑強ぶりを発揮、25日移動平均線を割り込むことなく頑強な下値切り上げ波動を形成した。きょうは、一時650円高に買われ1万7000円台に乗せた。構造的な人材不足や「働き方改革」の流れを受けて、バックオフィス業務におけるRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の市場拡大が加速している。そのなか、同社は自社ブランド商品の「BizRobo!(ビズロボ)」が牽引役となって業績急拡大トレンドにある。18年2月期の営業利益は前の期比2.8倍の4億6500万円と大幅伸長、19年2月期はここから更に倍増近い伸びで9億600万円を計画している。10月末にはNTTグループでシステム開発を手掛けるNTTデータ・イントラマート<3850>とRPA分野においてパートナー契約を締結し、両社の技術を連携させた「BizRobo!PRO」を今月中旬から提供開始する見込み。

■H2Oリテイ <8242>  1,795円  +65 円 (+3.8%)  本日終値
 エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>は反発。1日の取引終了後に発表した10月度の売上速報で、全店合計売上高が前年同月比4.9%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。日曜日が前年に比べて1日少なかったものの、気温の低下に伴い秋ファッションの実需ニーズと冬物の先行購買が活発化し、阪急本店、阪急メンズ東京、博多阪急などの都心店では海外ブランドを中心に売り上げを伸ばした。

■松屋 <8237>  1,106円  +37 円 (+3.5%)  本日終値
 松屋<8237>は反発。1日の取引終了後に発表した10月度の売上速報で、銀座店と浅草店を合わせた銀座本店の売上高は前年同月比4.2%増となり、3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。銀座店では、婦人衣料品で秋物実需期の主力アイテムであるニット・ジャケットなどが不調だったものの、高価格帯・ラグジュアリーゾーンでコートなどのアイテムが好調で、婦人衣料品全体では前年を上回った。また、8月末にリニューアルした和洋菓子売り場なども好調だった。一方浅草店は、化粧品が2ケタ以上売り上げを伸ばし、婦人衣料品、食品部門の寿司弁当・洋菓子も好調だった。

■Jフロント <3086>  1,541円  +45 円 (+3.0%)  本日終値
 J.フロント リテイリング<3086>が5日続伸。1日の取引終了後に発表した10月度の売上速報で、百貨店事業の合計売上高が前年同月比4.1%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。前年に比べて日曜日が1日少ない影響があったものの、訪日外国人客を含め化粧品、ラグジュアリーブランドが好調を持続した。また、秋物衣料が堅調に動いたほか、菓子や総菜も伸長した。

■IHI <7013>  4,230円  +120 円 (+2.9%)  本日終値
 IHI <7013> が大幅高。1日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比2.5倍の491億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。ボイラ部門の採算改善に加え、前期に北米プラント工事で発生した不採算案件が収束したことが寄与。営業外費用の減少や持分法投資損益の好転なども増益に大きく貢献した。通期計画の650億円に対する進捗率は75.7%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■進和 <7607>  2,319円  +56 円 (+2.5%)  本日終値
 進和<7607>が4日続伸。東海東京調査センターが1日付で、投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」へ、目標株価を2510円から2900円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。同センターによると、主要顧客である自動車業界は電動化・自動運転向けの研究開発投資や製造ラインの合理化・省人化投資が活発であり、高水準の設備投資需要を背景に同社の業績は堅調に推移すると予想。19年8月期営業利益は会社予想の45億円を上回る46億円と予想している。

■ヤマハ <7951>  5,290円  +110 円 (+2.1%)  本日終値
 ヤマハ <7951> が4日続伸。1日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比20.4%増の297億円に伸びて着地したことが買い材料視された。アコースティックピアノが欧州を除いて好調だったほか、デジタルピアノは中国と北米向けに伸びた。また、管楽器やギターなどの販売も伸長した。円安進行で採算改善したことも大幅増益に貢献した。なお、下期の想定為替レートは1ドル=ドル105円、1ユーロ=125円に据え置いた。

■高島屋 <8233>  1,803円  +32 円 (+1.8%)  本日終値
 高島屋<8233>は反発。1日の取引終了後に発表した10月度の店頭売上速報で、高島屋単体と国内百貨店子会社を含む17店舗合計の売上高は前年同月比3.5%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。前年に比べて日曜日が1日少なかった影響があったものの、国内消費が好調に推移したことに加えて免税売り上げも回復し、前年を上回った。商品別では、紳士服、紳士雑貨、婦人服、子供服ホビーなどは前年に届かなかった一方、特選衣料雑貨、宝飾品、食料品が大きく売り上げを伸ばしたほか 婦人雑貨・スポーツ・リビングが前年比でプラスとなった。

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