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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):サンバイオ、キーエンス、コーセー

サンバイオ <日足> 「株探」多機能チャートより
■サンバイオ <4592>  4,385円  +700 円 (+19.0%) ストップ高   本日終値
 サンバイオ<4592>がストップ高。1日の取引終了後、開発中の再生細胞薬SB623について、外傷性脳損傷を対象にした日米グローバル第2相試験の結果を発表し、主要評価項目達成の解析結果を得たと発表しており、これを好材料視した買いが入った。これによると、運動障害を伴う慢性期外傷性脳損傷患者にSB623を投与した群は、コントロール群と比較して、統計学的に有意な運動機能の改善を認め、主要評価項目を達成。安全性についても、新たな懸念は認められなかったという。同社では試験結果を受けて、国内で2020年1月期中の承認申請を目指すとしている。

■ハウス食品グループ本社 <2810>  3,725円  +475 円 (+14.6%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 ハウス食品グループ本社 <2810> が急騰。1日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比17.6%増の94.2億円に伸びて着地したことが買い材料視された。国内でレトルトカレーの販売が伸びたほか、海外事業では中国で業務用カレー、タイで機能性飲料などが好調だった。広告宣伝費などマーケティングコストが減少したことも大幅増益に貢献した。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の180億円→196億円に8.9%上方修正。増益率が4.6%増→13.9%増に拡大し、25期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。併せて、今期の年間配当を従来計画の40円→44円(前期は38円)に増額修正したことも買いに拍車を掛けた。

■キトー <6409>  1,927円  +241 円 (+14.3%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 キトー <6409> が急伸。1日大引け後、19年3月期の連結経常利益を従来予想の51億円→57億円に11.8%上方修正。増益率が34.5%増→50.4%増に拡大し、11期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。国内・米国を中心とする旺盛なインフラ関連投資や設備投資ニーズを追い風に、ホイスト(巻上機)やクレーンなどの販売が伸びる。円安効果もプラスに働く。下期の想定為替レートは1ドル=105円→110円に見直した。前日終値ベースの予想PERが9.8倍→8.6倍に低下し、割安感が強まったことも支援材料となった。

■キーエンス <6861>  60,060円  +6,100 円 (+11.3%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 キーエンス <6861> が急反発。1日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比12.8%増の1620億円に伸びて着地したことが買い材料視された。旺盛な設備投資需要を背景に、主力であるFA用センサーなどの販売が拡大したことが寄与。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の100円→200円(前期は100円)に大幅増額修正したことも支援材料となった。

■ALBERT <3906>  13,070円  +970 円 (+8.0%)  本日終値
 ALBERT<3906>が急伸。きょうで4日続伸となり、この間に株価水準を3700円以上も切り上げており、投資資金の流入にも勢いが増してきた。人工知能(AI)を活用したビッグデータ解析などで強みを持つ。また、AIアルゴリズムの開発導入や、求人需要に対し圧倒的な不足が顕在化しているデータサイエンティスト育成・派遣事業にも注力。トヨタ自動車<7203>や東京海上ホールディングス<8766>など大資本企業との資本・業務提携も同社の技術力に対する信頼を一気に高めている。同社の18年12月期営業利益は1億5000万円(前期実績は1億6100万円の赤字)の黒字転換を見込んでいるが、18年1~9月期時点で1億4000万円を稼ぎ出しており、上振れ期待が強く、大資本との連携による来期以降の成長期待も大きい。

■エフ・ジェー・ネクスト <8935>  903円  +67 円 (+8.0%)  本日終値
 エフ・ジェー・ネクスト <8935> が続急伸。1日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比53.6%増の42.8億円に拡大して着地したことが買い材料視された。ファミリー向けマンションの引き渡し棟数が急増したうえ、投資用ワンルームマンションの販売も伸び、27.8%の大幅増収を達成したことが寄与。通期計画の78億円に対する進捗率は55.0%に達し、5年平均の36.2%も上回った。

■アドバンテスト <6857>  2,403円  +178 円 (+8.0%)  本日終値
 アドバンテスト<6857>は大幅高で4連騰。25日移動平均線を上抜き、75日移動平均線との下方カイ離もほぼ解消、大勢トレンドの底入れを明示している。19年3月期通期の業績見通しについて、売上高を2300億円から2650億円(前期比27.9%増)へ、営業利益を345億円から530億円(同2.2倍)へ大幅に増額しており、株価も急速に見直される形となった。同社は半導体テスター(試験装置)のトップメーカーで、エッチング装置など前工程を手掛ける東京エレクトロン<8035>が通期見通しを下方修正したのとは対照的。アドバンテストはメモリー向けだけではなく、チップごとの機能を統合して一つのチップとして提供するシステム・オン・チップ向けなどが好調で業績に貢献、他の半導体製造装置メーカーと比べ収益面で優位に立っている。株主還元にも前向きで19年3月期年間配当で前期実績比倍増以上となる75円を計画しており、配当利回りは3%を超えている。

■コーセー <4922>  18,020円  +1,270 円 (+7.6%)  本日終値
 コーセー<4922>、資生堂<4911>など化粧品関連株が上昇基調を強めている。トランプ米大統領が中国の習近平国家主席との電話協議で「とても良い話し合いができた」とツイッターに投稿、この電話による会談は米国側が申し入れたもので、米中貿易摩擦に対する懸念が後退、前日の米国株市場では中国関連株が買われた。また、中国景気減速に対する警戒感も足もと後退しており、東京市場でもこの流れを受け、インバウンドや越境ECで中国の需要を取り込んでいる化粧品関連株が見直し買いを呼び込んだ。

■コマツ <6301>  3,125円  +197 円 (+6.7%)  本日終値
 コマツ<6301>、日立建機<6305>など建機株が買われた。前日の米国株市場では、トランプ米大統領が中国の習近平国家主席との電話協議で「とても良い話し合いができた」とツイッターに投稿、今月末にアルゼンチンで開かれるG20首脳会議に合わせ習氏と首脳会談をする方向を示したこともあって、米中貿易摩擦問題に対する懸念が後退した。中国の景気減速懸念も足もと後退しており、東京市場でも中国向け売上比率の高い建機株には追い風材料となっている。

■OBC <4733>  9,490円  +420 円 (+4.6%)  本日終値
 オービックビジネスコンサルタント<4733>が大幅に4日続伸。岩井コスモ証券は1日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は1万2000円とした。中堅・中小企業向けに会計分野を含む業務用パッケージソフトウェアを開発している。消費税増税に対応する会計システムに特需が発生する可能性や元号改定なども追い風になる点に注目している。また、人手不足の問題改善や業務の効率化などに役立つ統合基幹業務システム(ERP)やクラウドを導入する企業が増加している点も追い風。同証券では19年3月期の連結営業利益115億円(前期比18%増)、20年3月期は同140億円(今期推定比22%増)と予想している。

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