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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 アドテスト、ソニー、ファンケル (30日大引け後 発表分)

アドテスト <日足> 「株探」多機能チャートより

 30日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 アドテスト <6857>   ★今期税引き前を57%上方修正、未定だった配当は43円増配
 ◆19年3月期の連結税引き前利益を従来予想の347億円→545億円に56.8%上方修正。増益率が43.2%増→2.2倍に拡大する見通しとなった。データセンター関連需要の拡大やスマートフォンの高性能化を背景に、大手半導体メーカーがテスト・システムへの投資を積極化するなか、非メモリー用、メモリー用ともに半導体検査装置の販売が伸びる。また、確定拠出年金制度への清算益25億円を計上するほか、円安効果もプラスに働く。下期の想定為替レートは1ドル=105円→110円に見直した。
  業績好調に伴い、従来未定としていた今期の年間配当は75円(前期は32円)実施する方針とした。予想PERが12.8倍→7.8倍に急低下する一方、配当利回りは4.07%に上昇し、割安感が強まった。

 明治電機工業 <3388>   ★今期最高益予想を25%上乗せ、配当も15円増額
 ◆19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比92.3%増の21億円に拡大し、従来予想の13.1億円を上回って着地。主要顧客の自動車関連メーカーや半導体、工作機械関連向けに産業機器や制御機器などの販売が大きく伸びたことが寄与。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の31.4億円→39.2億円に24.8%上方修正。増益率が4.3%増→30.2%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
  併せて、今期の年間配当を従来計画の55円→70円(前期は55円)に増額修正した。予想PERが9.2倍→7.3倍に低下する一方、配当利回りは3.98%に上昇し、割安感が強まった。

 パピレス <3641> [JQ]  ★上期経常を2.3倍上方修正、通期も増額
 ◆19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の4.9億円→11.5億円に2.3倍上方修正。広告・販売促進施策やサービス改良が奏功し、電子書籍サイトの会員数と会員の購入金額が増えたことが寄与。広告費の売上高比率が想定を下回ったことも上振れの要因となった。
  上期増額分を下回る形で、通期の同利益も13.3億円→17.5億円に31.9%上方修正。増益率が6.5%増→40.5%増に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

 ファンケル <4921>   ★上期経常は87%増益、1→2の株式分割を実施
 ◆19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比86.6%増の71.7億円に伸び、従来予想の65.5億円を上回って着地。インバウンド需要の拡大を追い風に、主力の化粧品やサプリメントを中心とする栄養補助食品の販売が大きく伸びたことが寄与。
  同時に、11月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表。株式流動性の向上と投資家層の拡大を好感する買いが期待される。
  併せて、中期経営計画の数値目標を上方修正。21年3月期の営業利益目標を126億円→180億円に引き上げた。

 エンシュウ <6218>   ★今期経常を23%上方修正
 ◆19年3月期の連結経常利益を従来予想の15.5億円→19億円に22.6%上方修正。増益率が2.3倍→2.8倍に拡大する見通しとなった。今期業績の上方修正は9月に続き、2回目。売上高が堅調に推移するなか、一段の原価低減が寄与し、採算が想定より上向く。

 テセック <6337> [JQ]  ★今期経常を36%上方修正、配当も10円増額
 ◆19年3月期の連結経常利益を従来予想の10.3億円→14億円に35.9%上方修正。増益率が15.7%増→57.3%増に拡大する見通しとなった。半導体の用途拡大を背景に半導体製造装置の需要が堅調に推移するなか、付加価値の高い車載向けパワーデバイス用検査装置などの受注が想定より伸びる。
  業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の40円→50円(前期は40円)に増額修正した。予想PERが9.3倍→6.6倍に急低下する一方、期末配当利回りは3.58%に上昇し、割安感が強まった。

 ソニー <6758>   ★今期最高益予想を28%上乗せ
 ◆19年3月期の連結税引き前利益を従来予想の7600億円→9750億円に28.3%上方修正。増益率が8.7%増→39.5%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。今期業績の上方修正は7月に続き、2回目。EMIの連結子会社化に伴う影響に加え、スマートフォン向けゲーム「Fate/Grand Order」の好調が寄与する。また、ゲームソフトの販売やプレイステーションの有料会員数が想定より増加することも上振れに貢献する。一方、スマートフォンの販売不振が響き、モバイル分野の業績予想は下方修正した。

 ベルーナ <9997>   ★上期経常を一転20%増益・最高益に上方修正
 ◆19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の41億円→66.1億円に61.4%上方修正。従来の25.9%減益予想から一転して19.7%増益を見込み、2期連続で上期の過去最高益を更新する見通しとなった。6月に買収したさが美グループホールディングスの業績上積みなどが収益を押し上げた。

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