【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):大有機、イオンモール、ブレインP
大有機 <日足> 「株探」多機能チャートより
大阪有機化学工業 <4187> が急騰。5日大引け後、18年11月期の連結経常利益を従来予想の34.9億円→39.2億円に12.3%上方修正。増益率が4.0%増→16.8%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。利益率の高い半導体材料などの販売が想定より伸びることが寄与。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の32円→36円(前期は29円)に増額修正したことも支援材料となった。また、前営業日終値ベースの予想PERが13.0倍→11.8倍に低下し、割安感が強まったことも買い気を誘った。
■壱番屋 <7630> 4,735円 +300 円 (+6.8%) 本日終値 東証1部 上昇率9位
壱番屋<7630>が5日ぶりに反発。前週末5日の取引終了後に発表した第2四半期累計(3~8月)連結決算は、売上高248億円(前年同期比0.4%増)、営業利益23億6000万円(同5.4%減)、純利益15億9000万円(同4.9%減)と営業減益となったが、従来予想の営業利益23億3000万円をやや上回ったことが好感された。国内既存店売上高が同1.1%増と堅調に推移したほか、国内で新規出店13店舗(退店9店舗)、海外で新規出店を15店舗(同6店舗)を行ったことが寄与し売上高は増収を確保した。ただ、生産部門における人件費の増加や設備の更新などで原価率が上昇したことに加え、人件費を中心に販管費が実質的に増加したことなどが利益を圧迫した。なお、19年2月期通期業績予想は、売上高512億円(前期比3.5%増)、営業利益47億5000万円(同0.8%増)、純利益31億9000万円(同横ばい)の従来見通しを据え置いている。
■薬王堂 <3385> 3,885円 +245 円 (+6.7%) 本日終値 東証1部 上昇率10位
薬王堂<3385>が大幅高。同社は5日取引終了後に、19年2月期第2四半期累計(3~8月)の連結営業利益が20億9200万円になったと発表。今期から連結決算に移行したため前年同期との比較はできないが、通期計画37億8000万円に対する進捗率が55.3%に達していることが好感されたようだ。売上高は464億4900万円で着地。主力のドラッグストア事業で、健康食品や花粉症関連、基礎化粧品、衣料洗剤、家庭紙、飲料、菓子などが伸長したことなどが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。また、9月度の月次売上高(速報値)もあわせて公表。既存店売上高は前年同月比6.3%増となり、前月の伸び率(4.0%増)から拡大。客数が同3.6%増、客単価が同2.6%増とともに堅調だった。全店ベースの売上高は同12.6%増となった。
■ベルク <9974> 6,370円 +370 円 (+6.2%) 本日終値
5日に決算を発表。「6-8月期(2Q)経常は5%増益」が好感された。ベルク <9974> が10月5日大引け後(15:00)に決算を発表。19年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結経常利益は前年同期比1.1%増の52.4億円となり、通期計画の102億円に対する進捗率は51.1%となり、5年平均の52.6%とほぼ同水準だった。
⇒⇒ベルクの詳しい業績推移表を見る
■ライフネット生命保険 <7157> 680円 +27 円 (+4.1%) 本日終値
ライフネット生命保険<7157>が大幅反発。前週末5日の取引終了後に発表した9月の業績速報で、新契約件数が前年同月比63.0%増の5261件となり、2カ月連続で5000件を超えたことが好感された。また、新契約の年換算保険料は2億2700万円(同59.9%増)となったほか、保有契約件数は28万3229件と28万件を突破しており、業績への貢献が期待されている。
■イオンモール <8905> 1,924円 +76 円 (+4.1%) 本日終値
イオンモール<8905>が全体下げ相場に抗して買い優勢の展開。前日まで8日続落と下値模索が続いていたが、きょうは買い戻しが入る形となった。市場では「ハイテク株全般が売られる一方で、小売関連セクターの一角にショートカバーが観測され、同社株もその流れが波及した。中国関連株にはネガティブな地合いだが、きょうのファーストリテイリング<9983>など中国以外の東南アジア地域への展開で成功している企業を物色対象としているフシがある」(国内ネット証券大手)といい、同社もその条件に沿う銘柄として矛先が向いた。信用取組は売り残が買い残を上回る状況にあり、株式需給面で値が軽く、消去法的な買いが入った面もあるようだ。
■アドヴァン <7463> 1,091円 +42 円 (+4.0%) 本日終値
アドヴァン<7463>は大幅高で3日続伸。同社は5日取引終了後、19年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表した。売上高は98億9300万円(前年同期比変わらず)、経常利益は37億300万円(同10.9%増)、最終利益は23億4400万円(同7.0%増)だった。第2四半期累計(4~9月)の連結経常利益は、従来予想の27億円(前年同期比19.1%減)益予想から一転して同10.9%増の37億300万円と大幅に上回って着地した。 通期計画の経常利益60億円に対する進捗率は61.7%に達している。
■ブレインパッド <3655> 6,450円 +230 円 (+3.7%) 本日終値
ブレインパッド<3655>が反発、9月下旬以降に上昇トレンドを加速させ、全般下げ相場の中も上場来高値圏で売り物を吸収する強さをみせている。ビッグデータ分析などアナリティクス事業が好調、前18年6月期は営業利益段階で前の期比4倍という変貌を遂げたが、続く19年6月期も2割増益の7億円予想と拡大が続く見通し。データサイエンティストを増員して企業のニーズに応えるともに、クラウドコンピューティングサービスとRPA、この2大成長分野に重点を置いた経営戦略が奏功している。
■日経Dインバ <1357> 1,075円 +27 円 (+2.6%) 本日終値
NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信<1357>が4日続伸。同銘柄は日経平均株価の値動きと「逆方向」に連動するETFで、基本的に騰落率は日経平均株価のマイナス2倍となるように設定されており、全般波乱含みの相場では個人投資家など短期資金の参戦が活発化する傾向がある。前週半ば以降、日経平均は米長期金利の急上昇などを嫌気して調整局面に入っており、連れてNF日経ダブルインバースも上値指向となっている。ただ、現時点では5日移動平均線と25日移動平均線とのカイ離はまだ大きく、底入れ初動の段階。
■フィックスターズ <3687> 1,493円 +28 円 (+1.9%) 本日終値
フィックスターズ<3687>が5日ぶりに反発。午前10時ごろ、同社らを開発共同提案者としたグループが、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が実施するプロジェクト「高効率・高速処理を可能とするAIチップ・次世代コンピューティングの技術開発」の研究開発項目の1つである「次世代コンピューティング技術の開発」に採択されたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。採択件名は「イジングマシン共通ソフトウェア基盤の研究開発」で、早稲田大学を代表事業者(研究開発責任者理工学術院戸川望教授)とし、東京工業大学、国立情報学研究所(NII)、産業総合技術研究所(産総研)、豊田通商<8015>および同社の6機関が参画。事業期間は18年度から22年度までで、早稲田大学の共同実施先としてNEC<6701>もプロジェクトに参画するとしている。
株探ニュース