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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):JCRファ、サイバダイン、ソフトバンク

ソフトバンク <日足> 「株探」多機能チャートより
■JCRファーマ <4552>  6,450円  +700 円 (+12.2%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 JCRファーマ <4552> が急騰。27日大引け後、19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の8.7億円→17億円に95.4%上方修正。減益率が64.8%減→31.1%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。成長ホルモン製剤「グロウジェクト」など主力製品の販売が想定より伸びることが寄与。下期に予定していた契約金収入の計上時期の前倒しに加え、研究開発費を含む販管費を抑制したことも上振れに貢献する。なお、通期の経常利益は従来予想の43.6億円(前期は38.4億円)を据え置いた。

■CYBERDYNE <7779>  897円  +81 円 (+9.9%)  本日終値
 CYBERDYNE<7779>が急反発。27日の取引終了後、日本医療研究開発機構(AMED)の「ロボット介護機器開発・標準化事業(開発補助事業)」に、同社の研究開発テーマ「高齢者の歩行機能の維持・向上のための衣服型HALの研究開発」が補助対象事業として採択されたと発表しており、これを好感した買いが入った。今回採択された同社のテーマは、高齢者の歩行機能の維持・向上を促進させることが可能な装着・操作が簡便な衣服型HALと、非接触型BESセンサによる生体電位信号を活用した動作意思に応じた動作支援を開発するというもの。これにより、人の脳神経系とHALの間でインタラクティブバイオフィードバックを成立させ、装着している状態の歩行機能の向上だけではなく、装着していない状態の高齢者自身の歩行機能の維持・向上が期待できるという。開発期間は交付決定日から21年3月末までで、補助金額は計2億7050万円が予定されているという。

■新興プランテック <6379>  1,182円  +87 円 (+8.0%)  本日終値
 新興プランテック<6379>が後場急伸。午後2時ごろ、JXTGホールディングス<5020>子会社のJXエンジニアリング(横浜市磯子区)と19年4月1日をメドに経営統合を目指すことで基本合意したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回発表の経営統合は、新興プランの強みである「高度な施工管理能力」と、JXエンジニアリングの強みである「高度なエンジニアリング技術」とを組み合わせることで、高度なエンジニアリング力を有するプラントメンテナンスの国内リーディングカンパニーとなることができると判断したためという。統合により相互のリソースを有効活用することで、多様化する生産設備の新設・改造需要を取り込み、事業規模の拡大を目指すとしている。なお、東京証券取引所はこの発表を受けて、新興プラン株の売買を午後2時1分から16分まで一時停止していた。

■ベクトル <6058>  2,683円  +176 円 (+7.0%)  本日終値
 ベクトル <6058> が急反発し、上場来高値を更新した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が27日付で同社を投資判断「オーバーウエート(強気)」、目標株価3500円に新規設定したことが買い材料視された。リポートでは、デジタルメディアを牽引役とするPR市場の成長ポテンシャルは大きいと指摘。ベクトルは12年2月期から18年2月期までの間、従業員数を拡大し、従業員一人当たり営業利益も伸ばしている。今後も人員増と一人当たり営業増益の両立によって、中長期での高い売上・利益成長が可能であると評価している。

■神戸物産 <3038>  6,460円  +340 円 (+5.6%)  本日終値
 神戸物産<3038>が3連騰。時価は2015年8月以来、約3年ぶりの高値圏にあるが、足もとの需給関係良好で上値指向が強い。フランチャイズ展開する「業務スーパー」が絶好調、好採算のPB商品が稼ぎ頭となって収益を押し上げており、月次売上高は全店ベースで6月が9.9%増、7月が8.3%増、8月は10.8%増と高水準の伸びを継続している。今後は10月末の株主を対象とした株式分割権利取りの動きが強まる可能性もある。

■ソフトバンクグループ <9984>  11,470円  +510 円 (+4.7%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>が反発し年初来高値を更新。売買代金は東証1部上場銘柄のなかで断トツとなった。全体相場は前日の米株高や為替の円安進行などリスクオンの流れが鮮明となっている。日経平均は先物を絡め大きく反発、一時年初来高値更新を意識する場面もあった。そのなか日経平均寄与度の高い同社株は、強気相場の象徴となっており裁定買いによる株価浮揚効果も働いている。

■ソースネクスト <4344>  1,182円  +52 円 (+4.6%)  本日終値
 ソースネクスト<4344>が大幅高。今週に入り上値指向を強めていたが、きょうはマドを開けて上放れ実質上場来高値更新、未踏の1200円台に歩を進めている。同社の戦略商品である74言語対応のポケトーク次世代モデル「ポケトークW」に対する期待が大きい。前日に同社はポケトークWが米国で11店舗を展開する「b8ta(ベータ)」のニューヨーク店で、接客ツールとして採用されたことを発表、これも株価を刺激している。また、同社はセキュリティーソフト「ZEROウイルスセキュリティ」を展開しており、サイバーセキュリティー関連の有力株としてもマーケットの関心が高い。

■ソニー <6758>  6,966円  +301 円 (+4.5%)  本日終値
 ソニー<6758>が急伸。日経平均が年初来高値を更新し意気上がるなか、その象徴株として機関投資家をはじめとした大口資金の受け皿となっている。自社ソフト中心にゲーム部門が好調で収益に貢献、19年3月期最終利益5000億円(前期比2%増)予想は大幅増額含み。強みとするイメージセンサーなど中期成長期待も高く、あらゆるものがオンライン化されるIoT時代の到来でセンサーの需要拡大に弾みがつく可能性が意識されている。

■昭和電工 <4004>  6,270円  +220 円 (+3.6%)  本日終値
 昭和電工<4004>が反発。黒鉛電極の市況高騰・マージン拡大で業績の拡大基調が続くことが、引き続き評価されている。直近では、国内大手証券が同社株の目標株価を8360円とするなど強気評価が出ており、株価は一段高期待が強い。直近では一部外国証券などからの空売りが観測されており「外国人が買い戻しを入れているのではないか」(アナリスト)との見方も出ている。

■神鋼環境ソリューション <6299>  1,935円  +55 円 (+2.9%)  本日終値
 神鋼環境ソリューション<6299>が続伸。27日の取引終了後、IHI環境エンジニアリング(IKE、東京都江東区)の廃棄物処理施設関連事業を吸収分割方式で来年1月に統合すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。両社は17年3月に「販売活動の一体運営体制の構築・運用」などを柱とする包括的提携を締結し業容拡大を図ってきたが、両社の経営資源を結集することでプレゼンスを高めることができると判断したという。なお、神鋼環境はIKEの同事業に関する権利義務の対価として54億円を交付する予定。また、吸収分割予定日は19年1月1日としている。

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