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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):伊藤米久HD、省電舎HD、CRI

伊藤米久HD <日足> 「株探」多機能チャートより
■伊藤米久HD <2296>  751円  -23 円 (-3.0%)  本日終値
 伊藤ハム米久ホールディングス<2296>が反落し年初来安値を更新。18日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、営業利益を230億円から200億円(前期比7.2%減)へ、純利益を165億円から140億円(同11.3%減)へ下方修正したことが嫌気された。売上高は8500億円(同2.2%増)で据え置いたが、加工食品事業で生産および物流コストが上昇していることや、食肉事業で国内事業における相場下落や飼料価格の上昇、海外事業における調達コストの上昇や米国市況の伸び悩みがあったことが要因としている。

■ファンコミ <2461>  679円  -11 円 (-1.6%)  本日終値
 ファンコミュニケーションズ<2461>が反落。18日の取引終了後に発表した8月度の月次業績速報で、連結ベースの売上高が前年同月比17.8%減となり、11カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。前月までプラスで推移していたアフィリエイト広告サービスのCPA型アドネットワーク事業が同3.7%減とマイナスに転じたほか、アドネットワークや行動ターゲティングなどのCPC/ターゲティング型アドネットワーク事業が同38.5%減と大きく落ち込んだ。また、その他売り上げも同24.1%減と低調だった。

■ソフトウェア・サービス <3733>  9,900円  -150 円 (-1.5%)  本日終値
 ソフトウェア・サービス<3733>が安い。18日の取引終了後に発表した8月度の月次売上高が前年同月比0.1%減の13億9100万円となり、5カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気されている。同社は、病院向け情報伝達システムや電子カルテの開発が主な事業。同時に発表した受注高は月によって変動が大きいものの、同44.8%減の8億2800万円となり、これもネガティブ視されているようだ。

■テクノマセマティカル <3787>  1,416円  +300 円 (+26.9%) ストップ高   本日終値
 テクノマセマティカル<3787>はストップ高。同社はきょう、ノイズ低減ソフトウェア「ズームボイス」が、ルネサスエレクトロニクス<6723>製デバイスによる音声認識ソリューションに採用されたと発表。「ズームボイス」は、数学的手法を駆使したテクノマセ独自のコンピューターアルゴリズム「DMNA」(Digital Media New Algorithm)を使用したノイズ低減ソフトウェア。このほど、アドバンスト・メディア<3773>製音声認識技術「AmiVoiceMicro」とともに、ルネサスエレクトロニクス製デバイス(RX ファミリ、RZ ファミリ)による実用的な音声認識ソリューションに採用され、民生機器・産業機器向けに提供を開始した。

■ランドビジネス <8944>  430円  +80 円 (+22.9%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 18日、ランドビジネス <8944> が発行済み株式数(自社株を除く)の6.58%にあたる165万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は9月19日から19年9月18日まで。

■省電舎ホールディングス <1711>  548円  +80 円 (+17.1%) ストップ高   本日終値
 省電舎ホールディングス<1711>がストップ高。18日の取引終了後、過去に不適切な会計処理が行われたことに対する再発防止策を発表しており、これを好感した買いが入った。同社では外部からの指摘により、過去の決算について不適切な会計処理が行われた可能性があることを把握。その後の第三者委員会の設置により架空売り上げの計上や、案件間の工事原価の付け替えおよび工事進行基準を適用した案件における工事原価総額の過小見積りによる売り上げ・利益の前倒し計上などの不正な会計処理などが継続的に行われていたことが明らかになったが、これに対してコンプライアンス・関連法令・上場規則などに関する社員研修の実施や、外部講師による経理セクション並びに営業セクションの会計知識の向上、内部管理体制の充実などの防止策を実施するという。なお、同社は東京証券取引所から9月1日付で特設注意市場銘柄に指定されていたが、再発防止策発表で解除への期待も働いたようだ。

■CRI・ミドルウェア <3698>  3,035円  +356 円 (+13.3%)  本日終値
 CRI・ミドルウェア <3698> [東証M]が急反発し、年初来高値を更新した。18日大引け後、統合型サウンドミドルウェア「CRI ADX2」の大型アップデートを実施すると発表しており、これを好材料視する買いが向かったようだ。今回のアップデートでは、ツールの操作性を大幅に向上させる操作レイアウトの刷新と、スマートフォンアプリ開発などで広く使用されているmacOS対応のサウンドオーサリングツールを正式リリースする。あらゆる開発ステージで手に馴染む操作レイアウトを新搭載した。この「ADX2」大型アップデート版は「東京ゲームショウ 2018」の同社ブースで先行披露する予定だ。

■原田工業 <6904>  803円  +65 円 (+8.8%)  本日終値
 18日、東証が原田工業 <6904> [東証2]を25日付で市場1部に指定すると発表したことが買い材料視された。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■日本ファルコム <3723>  1,415円  +95 円 (+7.2%)  本日終値
 日本ファルコム<3723>は後場一段高。同社はきょう午後2時、18年9月期通期の単体業績予想の上方修正を発表した。売上高を18億円から22億6000万円(前期比9.9%増)へ、営業利益を7億5000万円から11億5000万円(同18.6%増)へ、最終利益を5億円から7億7000万円(同19.9%増)へそれぞれ増額した。PlayStation4向けゲームソフト「英雄伝説 閃の軌跡1:改-Thors Military Academy 1204-」および「英雄伝説 閃の軌跡2:改-The Erebonian Civil War-」が国内およびアジア地域で順調に販売を伸ばしており、プレイステーションネットワークでのダウンロード販売も想定を上回った。また、9月27日発売予定のPlayStation4向けゲームソフト「英雄伝説 閃の軌跡4」の受注状況が好調に推移していることが上方修正につながった。

●ストップ高銘柄
 アサヒ衛陶 <5341>  1,728円  +300 円 (+21.0%) ストップ高   本日終値
 TATERU <1435>  523円  +80 円 (+18.1%) ストップ高   本日終値
 アイ・ピー・エス <4390>  10,940円  +1,500 円 (+15.9%) ストップ高   本日終値
 ジャストプランニング <4287>  785円  +100 円 (+14.6%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 そーせいグループ <4565>  1,424円  -400 円 (-21.9%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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